翌日、雪乃と祐樹の姿はギルドにあった。
「祐樹、今日はどの依頼にする?」
「そうだな…昨日と同じゴブリンじゃ、つまらないから…これはどうだ?」
そう言って祐樹が手に取ったのは、『草原に出現する、コボルト退治』であった。
「良いね。じゃあそれにしよう」
二人は依頼の紙を受付に出した。依頼を受理されると二人は、ガンツの元へ向かうべく、ギルドを出た。その時…
ゾクゾク
「うぉ、寒気がした…」
祐樹が首筋に手を当てながら言った。
「僕も感じた…もしかして、此れって…」
「ああ…ガンツの呼び出しだ」
雪乃の言葉に同意する様に祐樹は言った。
「雪乃。何処か物陰に隠れるぞ! 転送される処を街中で見られたら、騒ぎになる」
「うん」
二人は急いで、物陰に隠れた。やがて転送が行われた。
※ ※
ジジジジジ…
「っと」
二人はガンツ部屋へと転送された。
「さてと、ミッションの依頼も受けたし、あとは当然ながら…」
祐樹が言った時、あの曲が流れた。
『あーたーらしーい あーさがきた』
例によってラジオ体操の歌である。
『きぼーうの あーさーが』
「今回は二手に分かれようぜ」
「えっ?」
祐樹の提案に雪乃は驚いた。
「前回俺らは、固まって動いただろ? 二手に分かれた方が、ミッションも早く終わらせられると思うぜ」
「それもそうだね…じゃあ今回は別々の行動で…」
雪乃が言った時、例のメッセージが現れた。
てめえ達の命は
無くなりました。
新しい命を
どう使おうと
私の勝手です。
という理屈なわけだす
メッセージを終えると、ターゲットの情報が出てきた。
てめえ達は今から
この方をヤッつけに行って下ちい
コボルト星人
特徴
犬 二足歩行
好きなもの
肉 剣
口ぐせ
ウワァン!
ガシャン!!!
再びガンツ玉は開き、銃器が入ったラックが現れた。雪乃と祐樹は其々Ⅹショットガンを手に取った。
「雪乃。今回はアレ使おうぜ」
そう言って祐樹が示したのは、ガンツの奥にある扉だった。
二人はガンツの横を通り、奥の扉を開けた。すると其処には、大きな一輪タイヤの大型バイクが二台置いてあった。ガンツバイクである。床にはガンツソードが何本か転がっている。
祐樹は床のガンツソードを拾うと、手前のガンツバイクに乗った。
「よく考えたら、何で玄野達、かっぺ星人以外でコレ使わなかったんだ? 多恵ちゃんとかオニ星人とかで使えば、便利だったのにな雪乃」
そう雪乃に言った祐樹だったが、雪乃はガンツソードを拾った後、部屋の中を見回していた。
「どうした?」
「いや…流石にZガンは無いみたいだね」
「そりゃZガンは、100点取って『2』を選択しないと無いだろう…其処迄神やガンツもサービス精神は無いだろう…おっ!」
そう言っている時、祐樹の転送が始まった。
「『行って下ちい』になったみたい…僕も早く乗らないと!」
雪乃は慌ててガンツバイクに乗った。その瞬間、雪乃の転送も始まった。