ジジジジジ…
雪乃達が転送されてきたのは、何処かの森の中だった。
「何だ雪乃。Yガン持ってきたのか」
祐樹が雪乃の腰のホルスターに差してあるYガンを見て言った。
「うん。一応念の為にね…それより祐樹、敵は何処に居るんだろ」
「此れで見てみようぜ」
そう言って祐樹は、右手に装着された機械を振って出した。コントローラーである。
「…結構居るな…レーダーに映りきらないぞ…」
「エリア外は?」
「無いみたいだ…この戦いは実写版と同じで、エリアの中をループするのか?」
コントローラーをしまいながら祐樹が言った。
「兎に角、敵の星人が居る所迄移動しようぜ」
「うん」
祐樹と雪乃はXショットガンを構えながら、森の中を進んだ。
※ ※
祐樹がこまめにレーダーを確認しながら、森の中を進んでいると、やがて四つの光点に近づいてきた。
「祐樹! あそこ!」
雪乃が森の一点を指さした。其処には四体のゴブリンが居た。
「あれがゴブリン星人か…やるぞ雪乃」
祐樹はXショットガンを構える。Xショットガンの上トリガーを引くと、取り付けられたスコープには、骸骨姿のゴブリンが二体表示されていた。
「俺が二体やるから、雪乃はもう二体を頼む」
「分かった…」
雪乃もXショットガンを構えて、上トリガーを引いた。
「行くぞ…3…2…1!」
ギョーン ギョーン
祐樹の合図と共に、二人は下トリガーを引いて発砲した。辺りにXショットガンの銃声音が響いた。
「グギャ!? グギャギャ!?」
突然響いた音に、ゴブリン達は驚いた。そして…
ババァン!!!
二体のゴブリンの頭が膨らむと、そのまま爆発した。
「ギャギャガ!?」
残りの二体が、突然の仲間の死に戸惑うが…
ババァン!!!
数秒遅れて、残りのゴブリンの頭も砕け散った。
「やったぞ。」
「…うん…でもやっぱり実際に見ると…グロいね…」
雪乃が口元を抑えながら言った。
「…そうだな…でも俺達はこれからも、同じ事を何度でもやらないとな…」
「そうだね…でも祐樹…確かゴブリンを討伐した証って…耳を取るんじゃなかったけ?」
「……」
頭部を破壊されたゴブリン。当然ながら耳も木っ端微塵である。
「まあその…次からは足を狙おうぜ…」
「うん…」
「兎に角、次行くぞ。まだ結構居るみたいだからな…」
「そうだね」
祐樹はコントローラーのレーダーを確認しながら、森の中を進み、雪乃もその後を続いた。
※ ※
後にこの場所を訪れた冒険者は、頭部が不自然に消失したゴブリンの死体を発見するのであった。