黒い球の戦士達   作:黒猫キッド

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 今回も短いですわ。長く書きたい


0006・ガンツスーツの力

 森の中を進んでいる祐樹と雪乃。其々既に数体のゴブリンを倒している。

「もう結構倒しているけど…未だに転送が始まらないな。このゴブリン星人ってのは、しょうとく星人とかジーンズ星人みたいに数で来るタイプなのか?」

 祐樹がレーダーを見ながら呟いた。

「…田中星人みたいに女王蜂的なのが生んでいるって事はないよね…」

 雪乃が不安そうに呟いた。

「大方RPG的だと、ホブゴブリンかゴブリンキング辺りがボスの星人だろ…おかしいな?」

「どうしたの?」

 突然立ち止まった祐樹に、雪乃は声を掛けた。

「レーダーだと、此処に居る筈なんだけど…居ないんだよ」

「えっ?」

 祐樹の言葉を受けて、雪乃はレーダーを覗き込んだ。確かに今現在雪乃達が居る所に、敵の光点も重なっていた。その時…

「グギャゴイャ!」

 突然上から声が聞こえたので、二人は上を見上げると、上から棍棒を構えたゴブリンが降ってきた。

「がぁ!?」

 ゴブリンは祐樹に覆いかぶさる様に落ちてきた。

「祐樹!」

「ぐっ! この野郎!」

 雪乃は右ホルスターに収納していたXガンを取った。そしてゴブリンに向けて構えるが、撃つことは出来なかった。何故ならガンサイトには祐樹の姿も映っており、祐樹にも当たってしまうからである。

 そうこうしている内に、ゴブリンは棍棒を振りかざして、祐樹の頭を砕くべく、振り下ろした。

 

 バキィン!!!

 

 砕ける様な音が、森の中に響いた。だが砕けたのは祐樹の頭では無かった。

「グギャ!?」

 砕け散ったのは、ゴブリンの棍棒の方であった。それ処か祐樹の方は全くの無傷であった。

「そうだった。僕らスーツを着ているんだった」

 すっかりスーツの事を忘れていた雪乃であった。

「オラァ! お返しだ!!!」

 

 バキッ!!!!!

 

 祐樹の右の拳がゴブリンの頬にめり込み、そのまま吹き飛んでいって、木に激突しそのまま死んだ。

「大丈夫? 祐樹」

 雪乃が手を差し出しながら尋ねる。

「ああ…しかしこのスーツのパワー相変わらず凄いな!」

 差し出された手を掴みながら、祐樹は言った。ガンツスーツには装備者の防御力を上げるだけではなく、パワーも上げる性能があった。

 祐樹は落としたXショットガンを拾った。

「兎に角、上からも来る可能性も出てきたから、これからは上にも気を配らないとな」

「そうだね」

 二人はレーダーで敵を探して、更に森の中を進んでいった。因みに今現在雪乃が倒したゴブリンは十体であり、祐樹が倒したゴブリンは、先程のを含めて十三体であった。

 

 

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