黒い球の戦士達   作:黒猫キッド

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0007・呆気ない勝利

 「恐らくそろそろボスの出番だろうな」

 祐樹がコントローラーのレーダーを見ながら言った。

「どういう事?」

 雪乃が訪ねる。

「ほら、これ見てみろよ」

 そう言って祐樹は、雪乃にレーダーを見せる。すると自分達が進んでいる方向に、大きな光点があった。

「此れは多分…ボスだね」

「流石にいきなり、ぬらりひょんや、はんぎょじん星人みたいに100点の奴じゃないだろうけど…油断しない方がいいな」

「そうだね」

 雪乃と祐樹は慎重に森の中を進んでいった。やがて森の中で広い場所に出た。

「グギャオガオ!!!」

「「!?」」

 草原の中心に、今までのとは比べ物にならない位の大きなゴブリンが居た。

「ボスだな」

「だね」

 雪乃と祐樹は、それぞれⅩショットガン構え、シリンダーをスライドさせた。

「多分固いだろうけど、二人でやれば倒せるはずだ! 雪乃、お前は右側から回れ、俺は左側から回る。挟み撃ちだ!」

「分かった」

 祐樹に言われた通り、雪乃は右側から回り込み、祐樹は左側から回り込んでいった。

「グギャオギャオガ!」

 するとボスゴブリンは、雪乃に向かっていき、大きな拳を振り下ろしてきた。

「ひえぇ!」

 雪乃は咄嗟的にそれを避けた。拳は地面に命中し地響きを起こした。幾らスーツを着ているとはいえ、相手がスーツを貫通する程の攻撃力を持っているかも知れないという考えが、雪乃を回避させたのであった。

「大丈夫か雪乃!」

「うん」

 祐樹の心配する声に、雪乃は返事をした。しかしⅩショットガンを落としてしまい、雪乃から離れた場所に落ちていた。

「ギャオガオグ!!!」

 避けられた事に腹を立てたのか、ボスゴブリンは今度は祐樹に攻撃を仕掛けてきた。しかし…

 

 ギョーン

 

 ボスゴブリンの背後から、ガンツの銃の銃声音が鳴り響いた。そうかと思うと、小さなロケットが付いたワイヤーが飛んできて、みるみるうちにボスゴブリンを絡め縛り、ロケットはアンカーボルトとなって地面に突き刺さった。

「今だよ祐樹! 攻撃して!」

 ボスゴブリンの背後に居る雪乃が叫んだ。その手にはYガンが握られていた。先程のワイヤーはYガンの攻撃だった。

「任せろ! 食らえ!」

 祐樹は両手にXガンとXショットガンを構えた。

 

 ギョーン ギョーン

 

 二発の銃声音が響いた。

 

 グッ…ドバン!!!

 

 ボスゴブリンの頭は大きく膨れ上がり、そして破裂した。頭部を失ったボスゴブリンはそのまま倒れこんだ。

「…えっ? 終わり?」

 余りにも呆気ない最後に、思わず言葉を漏らす祐樹であった。

 

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