「恐らくそろそろボスの出番だろうな」
祐樹がコントローラーのレーダーを見ながら言った。
「どういう事?」
雪乃が訪ねる。
「ほら、これ見てみろよ」
そう言って祐樹は、雪乃にレーダーを見せる。すると自分達が進んでいる方向に、大きな光点があった。
「此れは多分…ボスだね」
「流石にいきなり、ぬらりひょんや、はんぎょじん星人みたいに100点の奴じゃないだろうけど…油断しない方がいいな」
「そうだね」
雪乃と祐樹は慎重に森の中を進んでいった。やがて森の中で広い場所に出た。
「グギャオガオ!!!」
「「!?」」
草原の中心に、今までのとは比べ物にならない位の大きなゴブリンが居た。
「ボスだな」
「だね」
雪乃と祐樹は、それぞれⅩショットガン構え、シリンダーをスライドさせた。
「多分固いだろうけど、二人でやれば倒せるはずだ! 雪乃、お前は右側から回れ、俺は左側から回る。挟み撃ちだ!」
「分かった」
祐樹に言われた通り、雪乃は右側から回り込み、祐樹は左側から回り込んでいった。
「グギャオギャオガ!」
するとボスゴブリンは、雪乃に向かっていき、大きな拳を振り下ろしてきた。
「ひえぇ!」
雪乃は咄嗟的にそれを避けた。拳は地面に命中し地響きを起こした。幾らスーツを着ているとはいえ、相手がスーツを貫通する程の攻撃力を持っているかも知れないという考えが、雪乃を回避させたのであった。
「大丈夫か雪乃!」
「うん」
祐樹の心配する声に、雪乃は返事をした。しかしⅩショットガンを落としてしまい、雪乃から離れた場所に落ちていた。
「ギャオガオグ!!!」
避けられた事に腹を立てたのか、ボスゴブリンは今度は祐樹に攻撃を仕掛けてきた。しかし…
ギョーン
ボスゴブリンの背後から、ガンツの銃の銃声音が鳴り響いた。そうかと思うと、小さなロケットが付いたワイヤーが飛んできて、みるみるうちにボスゴブリンを絡め縛り、ロケットはアンカーボルトとなって地面に突き刺さった。
「今だよ祐樹! 攻撃して!」
ボスゴブリンの背後に居る雪乃が叫んだ。その手にはYガンが握られていた。先程のワイヤーはYガンの攻撃だった。
「任せろ! 食らえ!」
祐樹は両手にXガンとXショットガンを構えた。
ギョーン ギョーン
二発の銃声音が響いた。
グッ…ドバン!!!
ボスゴブリンの頭は大きく膨れ上がり、そして破裂した。頭部を失ったボスゴブリンはそのまま倒れこんだ。
「…えっ? 終わり?」
余りにも呆気ない最後に、思わず言葉を漏らす祐樹であった。