毎日投稿は難しいですけど、なるべく面白いお話をお届けできるように頑張ります。
そして、皆様お気付きの方もいらっしゃるとは思うのですが、ご質問があったのでここでお答えします。
私が感想のお返事をするときは次話の投稿予約をしたあとなのです。
つまり感想のお返事が来ていたら、当日か次の日には投稿される目安となります。
ご参考までによろしくお願いいたします。
家に帰った大地と吾郎は、夕食時に桃子に今日あったことを話した。
「え、2人で横浜まで行ってたの!? ずるいじゃない! 私も行きたかった!」
「……母さん、そっちじゃないよ」
「あ、ごめんごめん。それでおとさんが横浜リトルに所属していたんだ?」
「そうなんだよ! 設備とかも凄かったんだよ! しかも寿くんもいてびっくりしたよ! 覚えてる? 佐藤寿也って」
「あ! 覚えてるわよ! 前の家の近所に住んでいた子よね?」
桃子は横浜リトルに見学行ったことよりも、横浜中華街で美味しいご飯が食べたかったと言い出していた。
大地がさすがにツッコミを入れて、桃子はテヘペロをして誤魔化していた。
今日あった話をしていると、桃子が真面目な顔をして質問してきた。
「それで……2人は横浜リトルに行きたくなったの?」
「ん? 違うよ。むしろ三船リトルのメンバーで横浜リトルに勝つのが楽しみになってきたよ!」
「だね! 大地なんて横浜リトルの監督にタンカ切っちゃってたんだよ!」
「ちょっ! 吾郎、それ言わないで!」
吾郎が出した話に全員が笑っていた。そして桃子は心の底から安心した。
もしかしたら大地達が横浜リトルに行きたいと言い出すかもしれないと思っていたのだ。
(茂治さん……やはりこの子達はとても良い子ですね。タイミングが違っていたら横浜リトルに行きたいって言ってもおかしくなかったでしょうに。
友達を裏切らない選択が取れたことは、私がこの子達をきちんと導いていたのではなく、茂治さんと千秋さんのお陰なんだと思います)
次の日、下駄箱のところで沢村と小森に会う。
「おーっす! 大地、吾郎!」
「おはよー!」
「おはよ!」
「おう!」
朝の挨拶もそこそこに沢村が「良いもんを見せてやろうか」と言って、新品のグローブを見せてくれた。
最新式のタイプで父にねだって買ってもらったと嬉しそうに話していた。
「じゃあ今日からそれを使って練習していこう! 型付けしたり、手入れとかも結構あるから教えてあげるよ」
「おう! サンキューな、大地!」
4人で沢村の新しいグローブについて話しながら教室に入ると、清水が1人席に座って何か本を読んでいた。
清水は吾郎達に気付くと、挨拶をして話しかけてきた。
「おう! おはよ! ちょうど良いところにきた! ちょっとこれ教えてくれよ!ここでランナーがいる場合のルールがわかんねーんだよ!」
清水が読んでいたのは野球入門書で、細かい部分でまだわからないことがあるため質問をしてきたのであった。
吾郎は清水から入門書を受け取り、その部分の解説をし始める。
「……ってことなんだ。分かった?」
「あー! なるほどね! 分かったよ!」
「……おい、吾郎。……お前もしかして気付いてないのか?」
「え……?」
「清水さん、髪切ったんだね」
「あ、そうなんだよ! これから暑くなるし、野球すんのに長いとうっとーしいからな!」
「え……清水、髪切ったの?」
(おい、吾郎よ……本当に気付いてなかったのか? このままじゃ
清水が髪を切ったことに気付いてすらいない鈍感な吾郎に対し、大地は本気で将来の心配をする。
沢村と小森はすぐに気付いて、「気合入ってんなー!」「似合っているよ!」と褒めたりしていたが、吾郎は特にコメントしていなかった。
そもそも褒め方自体を分かっていない様子であった。
休み時間も放課後も野球漬けの毎日を送っている大地、吾郎、清水、小森、沢村の5人は秋の大会に向けて少しずつ腕を上げていた。
そして、大地は前回の試合で貯まったポイントを使って能力を上げておくことにした。
◇◇◇◇◇◇
【本田大地ステータス】
◇投手基礎能力一覧
球速:111km
コントロール:E
スタミナ:E+
変化球:
ナックルカーブ:2
◇野手基礎能力一覧
弾道:2
ミート:E+
パワー:E
走力:E+
肩力:E+
守備力:E+
捕球:E+
◇特殊能力
チャンスD+
ケガしにくさC-
送球D+
ムード○
◇◇◇◇◇◇
今回上げたのが球速とスタミナである。商店街チームとの試合では上手く誤魔化せていたが、強豪と当たった際に100km前後のストレートでは簡単に打たれてしまうであろうと思ったからである。
そして110kmを超えたとき、肩力がE+へと上がっていた。球速と肩力もある程度連動しているため、肩力に関してはそこまで注力しなくても自然と上がっていくのであった。
(んー、それにしてもDに上がるまでのポイントが凄まじく高いな。これもきっと中学生になったら変わるんだろうけど)
基礎能力はE+まで上げたあとは、特殊能力を取得したり中学生になるまでポイントは取っておこうと心に決める大地。
今欲しい能力としては初球○だ。前回に試合で取得条件が緩和されたとアナウンスがあったので調べてみると、もう少しでコツを取得出来そうだったのだ。
条件の緩和とはコツよりもややポイントの軽減量が低いということがわかった。条件の緩和を繰り返していくことでコツを取得できるようであった。
(じゃあ初球○に関してはコツが取れ次第、習得しようか。あとはケガしにくさは早めにカンストしておきたい。吾郎にも付けてやりたいくらいだし)
能力を上げ終えた大地は布団に入り就寝する。
そして次の日もいつもと同じように生活を送り、家に帰って夕ご飯を作ろうと思っていたのだったが、家の前に誰かがいてチャイムを鳴らしていた。
「ん? な、何だい、おじさん! セールスに来たってうちは何も買わないよ!」
「もしかして……君は本田大地君ですか?」
「ん? 大地ならこっちだよ」
「あ、失礼しました。じゃあ君は吾郎君ですかね?」
「そ、そうだけど……おじさん誰!?」
急に自分の名前を当てられて困惑する吾郎。
その目は明らかに不審な人を見たときの顔をしていた。
「え、吾郎覚えてないの?」
「覚えて……って会ったことあるの?」
「……まぁね。お久しぶりです。日下部さん」
「あれ? 大地君は覚えてくれていたんですね。私は東京シャイアンズの通訳の日下部という者です。大リーガー、ジョー・ギブソンの使いで来ました」
「ギ……ギブソンの……!?」
ギブソンの名前が出た途端、吾郎の頭の中は茂治がデッドボールを受けたとき、そして死んでしまったときの出来事を思い出してしまった。
大地も同じようにあの出来事が頭の中で浮かんでしまって、苦虫を噛んだ顔をしていた。
『MAJORで寿也の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216813/
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