寿也sideの話でどうしても上手い表現思いつかず、何回も試行錯誤していたせいで更新できませんでした!
そしてこのタイミングで新作を書こうと思っています。
ヒカルの碁って最近面白い話多くて私も参加してみたいなっていうのと、ドラクエ系で書いてみたいなって思ってるんです。
もし今みたいなペースで書けるとしたら、何か読んでみたい作品ありますか?
こちらにコメントください!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=238195&uid=302379
「おい、小森。起きれ! 朝焼けがとってもきれいだぞ!」
「ん〜。なにぃ? 今、何時?」
「もうすぐ5時、小鳥さんも牛さんもみーんなおはようごぜいますだ」
「5時!?」
「気持ちいいぞぉ! 君も朝日を浴びて、俺の球を捕ってみたくないかい?」
「じょ、冗談じゃないよ! こっちは昨日のマラソンで体中が痛いってのに! もうちょっと寝かせてよ!」
小森のそっけない態度に吾郎は無理やり起こそうとするが、清水に怒鳴られて渋々部屋を出る。
「吾郎、だから言っただろ? こんな時間だと誰も起きねーよ」
「みんなも気持ち変わったんだから起きてくれると思ったんだよ!」
「それよりさ、今日はお前に教えたいボールがあるんだ」
「え!? もしかして変化球とか!?」
「んー、それはあとでのおたのしみ!」
「ケチかよ! 教えてくれよ!」
20kmのマラソンを走りきった三船リトルのメンバーは、練習に対する意識が変わっていた。
だがさすがに次の日の早朝から練習ができる体力が残っているのは大地と吾郎だけだったのだ。
大地はこの合宿で吾郎に
2人で宿を出て、軽くランニングをしようと走ったところで女性の叫び声が聞こえた。
大地と吾郎は朝から事件があるような気がして、声がある方向に向かっていくと、そこにはワンピースを着た三つ編みの女の子が尻もちをついて痛がっていた。
目が合うとスカートを抑えて立ち上がる女の子。大地たちより年上そうだった。
「何かあったの? 今の悲鳴おねーちゃんでしょ?」
「み……見た!?」
「え、見たって何を?」
「あ……いいの! 見てなかったらそれでいいの!」
「ああ、パンツのこ──いて!」
「お前な……こういうときはたとえ見ていても見てないふりをするのが男ってもんだろ!」
「え? そうなの? 別にまだそういうのに興味ないし、どうでもいいんだよね」
「そうじゃねぇ! 相手が気にするから──」
「も、もういいから! 分かったから、この話はもうおしまいにして!」
「……だってさ。それよりも何してんのさ、こんなところで」
大地が話を掘り下げたため、女の子は恥ずかしがって止めに入る。
吾郎はもうこの話を早く終わりにしたかったので、何をしているのか聞いたところ、女の子が木の上にいる子猫を指差した。
子猫は震えながら、ずっと鳴いていた。
「朝の散歩してたら猫の鳴き声がし……きっと降りれなくなって一晩中震えていたんじゃないかな……。枝も折れそうだし、早く助けてあげないと……」
女の子が心配しているところに、大地と吾郎は目を合わせて移動する。
吾郎がボールを持ち、大地が木の下に行く。
そして吾郎がボールを投げると枝に命中して折り、子猫が落ちていく。
女の子が危ないと思い目を瞑るが、それ以降音が何もしないので恐る恐る目を開けてみると、大地が子猫を両腕で抱き上げていた。
「え? あ! 助けてくれたの!?」
「まぁね。ほら〜、もう変なところ行くんじゃないぞ〜」
大地は子猫を離してあげると、子猫は急いで走っていってしまった。
その様子を大地と吾郎が微笑んで見ていると、女の子が吾郎に話しかける。
「ね、ねえ。あの枝に……最初から狙って投げたの……?」
「まあね。あんなに上手くいくとは思っていなかったけど……」
「野球……やってるんだ?」
「うん、夏休みでリトルリーグの強化合宿に来てんだ。一応ピッチャーやってっから出来た荒業だけどね」
「ピッチャー……!」
「じゃあ俺ら朝練の途中だから! 大地、行くぞ!」
「おう! じゃあね! ……って待てよ、吾郎!」
「あ、ちょっ……!」
女の子が引き留めようとするが、大地と吾郎は走って行ってしまった。
引き留めるために出した左手を唇に持っていき、「大地君……と吾郎君……かぁ」と女の子は呟いていた。
「球のキレ……?」
「そう。回転数を増すことで、変化球はより曲がるし、真っ直ぐはより伸びるようになるんだ。吾郎にはそのための投げ方を教えようと思って」
「え! それ知りたい知りたい!」
「えっとな……」
グラウンドに着きキャッチボールを終えた大地は、吾郎に投げ方を教える。
勉強でもそうだが、大地は人に何かを教えるのが得意なようで、それは物覚えが悪い吾郎に対しても有効であった。
「んー、こんな感じかな?」
「お、そうそう! それで大丈夫だよ!」
「でもなんかボールのスピード遅くなってね?」
「当たり前でしょ。やり始めから今までのマックススピード以上出せたら苦労しないでしょ。でもね……これを完璧に身につけることができれば、どんなバッターだって簡単には打てなくなるよ」
そう言って吾郎をその気にさせることで、どんどん習得率を上げていく。
大地の目標としては、合宿中に基礎だけ叩き込んで秋大会にはある程度の形にして間に合わせることだ。
そのために合宿中の練習試合はすべて
◇◇◇◇◇◇
朝練を終えて、本練習に入る。
安藤は先日までのような生ぬるい指導をしておらず、ノック1つ取ってもかなり厳しかった。
「うはぁ!」
「バカヤロォ! 足がついていってない! そんなことで日本一になれると思ってんのか! 立てぇ!」
あまりの厳しさに前原は「昨日のマラソン、完走するんじゃなかったかな……」とぼやいているが、ノックが始まると真剣に取り組むあたり意識が本当に変わったのだろう。
大地に関しては安藤がどれほど強い打球を打っても、ギリギリのラインにボールを打ってもなんなく処理するので指摘箇所が見当たらなかった。
(やはり彼は別格だな。しかも吾郎君1人だけにピッチャーを任せなくていいのがとても助かる)
安藤は心配しなくても良い選手が1人でも多くいることに安堵していた。
しかも他の選手に対し、アドバイスも丁寧にかつ的確に行ってくれるので、口には出していないがキャプテン扱いしていたのであった。
それに関しては全員が何も言わずに認めている状態だったので、安藤としてはその雰囲気も助かっていた。
吾郎は小森と新しい投げ方でのピッチング練習をしていた。
突然吾郎が投げ方を変えると言ったときはとても驚いていたが、今はすんなりと受け入れている。
(確かに……この投げ方は球の回転数が上がっている気がする。スピードはまだ前のほうが速かったけど、徐々にスピードは上がってくるだろうし制球も少しずつ付けていけばいいからね)
練習前に安藤や他のチームメイトにも話していた。
これからの練習試合に関しても新しい投げ方でやっていくから、初めのうちはボールが今まで以上にみんなに飛んでいくかもしれないと大地と吾郎が話したところ、全員が問題ないと言って受け入れてくれたのだ。
だからこそ今日のノックが厳しくても誰も本気で不満を持ったりしなかったのであった。
「む……そろそろか……。よーし! 練習やめ!せっかくノッてきたところだが、10時から隣のグラウンドで横浜リトルと南部リトルが試合をやるそうだ。昨年秋大会の1位と2位の対戦だ。勉強のためぜひ見学しておこう」
安藤がそう言って全員を引き連れて隣のグラウンドに向かう。
隣のグラウンドに着いた安藤たちは、横浜リトルの監督である樫本に許可をもらい、練習試合を見学させてもらえることになった。
横浜リトルの練習風景を見た5年生メンバーは身のこなしや体格の違いに少しネガティブになっていたが、沢村の言葉で話題がすぐに別のものに変わった。
「あれ? なんだあいつ、髪の毛が三つ編みだぞ?」
「え……てことはまさか……」
そこには今朝大地達が会った女の子がマウンドに上っていったところであった。
起きれ!って表現、人生で使ったことなかったです(笑)
あと小学校4年生ってそういうことに興味ない年齢でしたっけ?
全然覚えてないですけど、とりあえず大地君がもしこの子に興味を持っていたらはんざ…ゲフンゲフン!
『MAJORで寿也の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216813/
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