MAJORで吾郎の兄になる   作:ねここねこねこ

59 / 104
今日から「第三章 中学生編」に入ります。
中学生編は吾郎sideも寿也sideもそこまで長くないので、気軽に見ていってください。



第三章 中学生編
第五十五話


「よし、じゃあ行ってきまーす!」

「行ってきまーす!」

 

 大地と吾郎は入学式の日を迎え、制服に身を包み()()()()へ向かっていた。

 今日から中学生になることで、少なからずワクワクした気持ちになっていたが、吾郎は表には出さずにあくびをしたりして誤魔化していた。

 

「おっす! おはよ!」

「清水さん、おはよう!」

「なんだ清水か。おはよ」

「なんだとはなんだよ! 私の制服姿を見てもっとドキドキしても良いんだぞ?」

 

 清水は制服姿を吾郎に見せつけるようにポーズを取る。

 吾郎は「はいはい」と言って、彼女なりに頑張ったポーズを無視して通り過ぎる。

 そのまま置いて行かれた清水は、少し泣きそうな顔をして吾郎達を追いかけるのであった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「クラス発表はどうなるかねぇ?」

「ああ、また吾郎と一緒になるといいな」

「まぁそれなら大地に勉強教えてもらいやすいし、いいかもなー」

「いい加減自分で勉強できるようになれよ……」

 

 吾郎は小学生の間、大地につきっきりで勉強を教えてもらえたこともあり、成績が()()()まで上がっていた。

 

(……いやいや! あれだけ教えたのに中の下ってどういうこと!?)

 

 大地は人に教える才能が無いのではないかと一時期落ち込んでいたが、寿也や他の人に教えた時はきちんと成績が上がっていたので吾郎が悪いという結論に辿り着くことで、なんとか精神の安定を保っていた。

 そしてくだらないことを話しつつ、校門のところに張り出された掲示板でクラスを確認する。

 

 

【1-Bクラス氏名発表】

大林 雅彦

 ・

 ・

 ・

小森 大介

沢村 涼太

清水 薫

 ・

 ・

本田 吾郎

本田 大地

 ・

 ・

 ・

山根 義隆

 

 

「おお! 元三船リトルは全員同じクラスじゃんか!」

「清水さん、良かったね」

「え! ええっと……別に吾郎のことなんて言ってな……」

 

 清水が全員同じクラスになって喜んでいたように見せかけて、吾郎の名前だけを見ていたのが分かった大地だが、とりあえず素直に「良かったね」と伝えていた。

 すると清水は何を勘違いしたのか、自ら墓穴を掘り、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

 その様子を見て、大地は微笑ましいと軽く笑い、何も聞こえていないふりをして話を流した。

 

 入学式後、クラスに戻り自己紹介をしていく生徒達。

 吾郎も大地も同じく自己紹介をしていく。

 

「本田吾郎です。よろしく!」

「本田大地です。吾郎とは双子なので初めは見分けづらいかもしれないですけど、よかったら仲良くしてください」

 

 本田兄弟の自己紹介で、クラスの女の子が注目してヒソヒソと話し出す。

 付近の小学校の生徒が三船東中に集まっているので、実際に大地達を初めて見た女の子達は「格好良い」とか「イケメン兄弟で……ってのもいいわね!」などと話していたが、大地と吾郎は気にしないで席に着く。

 沢村が「大丈夫! 礼儀正しくないガサツなやつが吾郎で、女の子に優しいのが大地だからすぐ分かる!」と言ってクラスで笑いを誘っていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 自己紹介やお知らせなども終わり、三船東中の初日が終了した大地達は家に帰ってのんびりすることにした。

 家に帰って着替えた途端に、例のアナウンスが鳴る。

 

 

『三船東中に入学しましたので、EからDに上げる際の必要ポイントが減少しました』

『三船東中に入学しましたので、特殊能力を上げる際の必要ポイントが減少しました』

 

 

(おお! ようやくか! このためにポイントをずっと貯めていたから、何からしようか悩むな!)

 

 パワプロのステータスを上げるにはポイントが必要であり、基礎能力をEからE+に上げるのと、E+からD-に上げるのでは必要ポイントがかなり違っている。

 小学校時代、E+までステータスを上げるのはある程度ポイントを貯めれば簡単に上げることが出来ていた。

 しかし、E+からD-に上げる際の必要ポイントが、EからE+に上げたときの10倍から15倍ほどになっており、明らかにこれ以上ステータスを伸ばさないほうが良いという神様の意思なのだろうと判断して、あえて上げていなかった。

 

(いきなり上げると……身体に負担が来るから、徐々に慣らしていかないとだよな)

 

 ステータスを上げるにもいきなりE+からD+まで上げてしまうと、身体がついていかず負担が大きくなって体調不良になってしまう。

 過去に経験があった大地は、焦る必要はないので無理をせずに徐々に上げていこうと決めていた。

 能力値を上げたり下げたりして色々と調整しつつ、ポイントを消費していく。

 

「よし! こんなもんかな!」

「……大地、急に大声出してどうしたんだよ?」

「え、あ、ごめん。なんでもない!」

「それよりもキャッチボールしに行こうぜ!」

「おお! いくか!」

 

 大地は吾郎に誘われるがまま、能力が上がってどう変わったのかを確かめるべく、グローブを持って外に出かけるのであった。

 




吾郎がどこの中学に行くかについては、実はリトルリーグ編の最終話に書いてありました笑

面白い!また続きが見たいと思ったら、ぜひ高評価、お気に入り登録、感想をお願いします!

『MAJORで寿也の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216813/

『テイルズ オブ デスティニー〜7人目のソーディアンマスター〜』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/218961/

『ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/226246/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。