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長かった夏休みも終わり、新学期が始まる。
部活から解放された三年生達は、いよいよ本格的な受験態勢に入ることになる。
大地と吾郎はセレクションに向けて詰めの訓練を行っていた。
寿也も交えてなるべく3人で高いレベルの厳しい練習をすることにより、個々の能力を上げるようにしていたのである。
そして大地は、能力を少しずつ上げて調整を繰り返すことで、自身の能力をフルに使えるようにしていた。
【本田大地ステータス】
◇投手基礎能力一覧
球速:146km
コントロール:D+
スタミナ:D+
変化球:
ナックルカーブ:4
シュート:3
◇野手基礎能力一覧
弾道:4
ミート:D+
パワー:D+
走力:D+
肩力:D+
守備力:D+
捕球:D+
◇特殊能力
【共通】
ケガしにくさC
ムード○
【野手】
チャンスC+
送球C+
初球◯
パワーヒッター
守備職人
【投手】
ノビC+
対ピンチC
キレ○
ジャイロボール
回またぎ○
◇コツ
クロスファイヤーLV2
闘志LV4
リリース◯LV3
広角打法LV4
流し打ちLV3
二度の全国大会優勝の経験値は膨大な量であり、セレクション前に全てを使い切るのは難しいと判断した大地は、現在の能力値で満足していた。
本職はショートのため、投手としては吾郎のサポートが出来るレベルになれば良いと考え、その値はクリアしているであろうと自信を持っていた。
大地は海堂で行われるセレクションの内容も把握しており、もし少し違ったとしても予測できるレベルなので合格するのは楽勝であった。
問題は、
ただ、大地はそこまで心配していなかった。出来る限りのことをやるしかないという気持ちとダメだった場合や条件に合わない場合は、別のところを受ければ良いという楽観的と言ってもいいくらいのポジティブさは持ち合わせていた。
他の学生よりも一足先に、海堂高校野球部のセレクションを受ける大地、吾郎、寿也の3人は、気負うことなく体力強化と技術強化を済ませ、いよいよその体一つで至高の名門、海堂高校に挑戦する。
◇◇◇◇◇◇
「おお! 結構な人数がいるな!」
「ああ、大体250人くらいってところかな?」
「さすが海堂だな。このうち何人合格するのかは分からないけど、競争率はかなり高そうだよ」
セレクション当日の朝、吾郎、大地、寿也は海堂高校のグラウンドに入るとすでに準備運動をしたり、用意している学生に対して口々に感想を述べた。
吾郎の「所詮、特待生になれなかった奴らだろ?」の言葉どおり、全員そこまで心配していなかったが、それでも特待生組や推薦組にも入れなかった人がここまでいることには驚きを隠せなかった。
「大地君、吾郎君!」
「……ん? あれ、小森じゃん! あと山根もいるのか!」
「ああ、俺達も海堂のセレクションをダメ元で受けてみようと思ってな」
「なんだよ!それだったら初めから言えよ! 内緒にしてるなんて水くせーじゃねーか!」
海堂のセレクションには三船リトルからずっと付き合いのある小森と、中学二年生のときに当時の三年生の先輩に再起不能にされかけたところを救った山根も来ていた。
山根はあれから怪我もなく、グレることもなく、野球選手として順調に成長をすることが出来ていたのだ。
そして、三船東中は県大会常連校になり、今年は決勝で海堂付属中相手に3対4で惜敗するレベルにまでの強豪校になっていた。
もちろん小森も山根も他の高校からスカウトが来ていた。しかし、海堂高校のセレクションをどうしても受けてみたいという山根の説得により、小森も一緒に受けてみようとなったのであった。
大地達に話さなかったのは、単純にサプライズをしたかっただけであり、もちろん他意があるわけでもなかった。
「それじゃあお互いに悔いの残らないように頑張ろうぜ」
「ああ! 山根も小森も全員で受かろうぜ!」
山根の言葉に吾郎も返事をして別れたあとはウォーミングアップを始める。
ウォーミングアップを始めて少し経った後に、学校の放送のマイクから声がするのであった。
「みなさん、こんにちは。本日は我が海堂高校野球部のセレクションに、ようこそおいでくださいました。
私、このセレクションにおける案内、進行役を務めさせていただきます、野球部編成担当部長の北川です」
マイクからの声に動揺する受験生達。大地達はすぐに最上階の一部屋に立っている複数名の大人達を発見する。
その中の眼鏡を掛けてマイクを持っている人が先程の北川であろうと当たりをつけた。
「テストに入る前に、一言みなさんに申し上げておきます。
こちらで確認したところ、今回の受験数は287名。今からその287名で五次テストまで戦っていただきます。
テストの内容はその都度説明いたしますが、最終的に我が校にセレクションで入学出来る人数は
北川の説明に困惑し、更に動揺する受験生達。
あくまで最大5名であり、実力次第では少なくなることや、昨年は0名の合格者だったことを伝えられると、ざわめきが止まらなくなる。
しかし、北川は──受験生の反応は毎年のことだと分かっているため──あくまで冷静に淡々と進行していく。
「では、早速一次テストに入らせていただきます。まずみなさんにはバックネット前に置いてあるゼッケンを付けていただきます。
これより後、みなさんはそのゼッケン番号で呼ばれることになります。……といっても番号を呼ばれたときは、大抵その人にはもう用はありませんが」
ゼッケン番号は大地が55、吾郎は56、寿也が57だった。
ゼッケンを付け終わったらグラウンド中央にあるトラックのスタートラインにつくように北川より指示が出る。
ここで大地が吾郎と寿也に話しかけたあとに急に走り出す。
「吾郎、寿くん。あそこまで走っていくよ」
「え!? 大地!?」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
他の受験生がぞろぞろと歩いてスタートラインまで向かっていくのに対し、大地は駆け足で向かっていく。
吾郎と寿也は何がなんだか分からずに、ただついていくだけだった。
その様子を受験生たちは「何張り切っているんだよ」と笑っていたのだが、いきなりマイクから怒鳴り声がするのであった。
「チンタラするなぁ!! 貴様ら全員失格にするぞ! 我が校はすでに推薦で何十人も一流選手の内定は取っているんだ!
やる気がないなら、セレクションなんかやめたっていいんだぞ! この二流どもめらが!」
北川の声に対し、受験生は慌てて走り出す。
大地達はすでにスタートラインについているため、その様子を冷めた表情で眺めていた。
「……大地、
「……大地君、
吾郎と寿也も今の北川の怒鳴り声を聞いて、どんなことでも油断してはいけないと納得した。
北川からも「今後はそういう当たり前のことが出来ない奴は、今後容赦なく失格とする」と伝えられる。
「では第一次テスト、ランニングサバイバルレースを行う!ルールは至って簡単明瞭だ──」
そう言って北川がルールの説明を始める。
ルールはグラウンドのトラックを走るだけである。ただし、先頭に追いつかれて周回遅れになった受験生はその場で不合格となる。
足に自信があれば、このテストでどんどんライバルを蹴落とすことが可能であり、場合によっては一人で全員を抜き去ることも不可能ではない。
「レースの終了は状況に応じて我々が判断する。以上、諸君らの健闘を祈る。
では用意────」
──────始め!!!!
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