そして…やらかしました…。
吾郎sideを確認で予約投稿をしていただけだったのに、まさかの全て投稿してしまうという大失敗。
せっかくなので、全て楽しんでください(笑)
家に着き、翔と寿也は吾郎について話していた。
「吾郎君……どうするんだろ?」
「んー、今のままなら横浜リトルに行きたいって言うと思うけどね。でもおじさん達が反対するんじゃないかな?」
「反対するの?」
「うん、吾郎君には出来るだけのびのび育って欲しいって思っていそうなんだよね。だからこそ友達を巻き込んで作ったチームなのに、それを勝手にやめて
「そっかぁ……やっぱりそうだよねぇ。一緒のチームでプレイ出来たら楽しかっただろうになぁ……」
寿也は吾郎に横浜リトルに来て欲しそうな様子であったが、翔はその可能性は低いと思っていた。
茂治と桃子が承知するとは思っていないからだ。
もし同じチームでプレイ出来たらいいなという寿也の言葉には、翔も大賛成だったが、吾郎の問題なのでこれ以上は首を突っ込まないようにしておこうと思っていたのであった。
次の日からまた学校が始まり、いつもの一週間が始まる。
翔と寿也は勉強や運動に励み、横浜リトルでスタメンを獲得すべく野球の練習も欠かさずに行っていた。
吾郎はその間、一緒に練習をしてはいたが心ここにあらずといった状態であった。
数日その状態が続いたことで、首を突っ込まないようにしようと思っていたが、寿也と翔は流石に心配になって話を聞くことにした。
「吾郎君、大丈夫?」
「え、あ、うん……」
「あれだよね? 横浜リトルの件でしょ? お父さん達に話したの?」
「うん、話したんだけどさ……反対されちゃったんだよ。自分が大変なときに助けてくれた友達を大切に出来ない奴にだけはなるなって」
(ああ……正論すぎて言い返せないやつだね。間違ってはないよなぁ)
「分かってはいるんだよ。小森も清水も沢村も……俺が誘って来てくれたんだ。それでもおとさんと同じ横浜リトルで翔くんや寿くんと野球をしたいって思ったりもしてるんだ」
「「…………」」
吾郎の言葉に何も言えなくなる翔と寿也。
その日の練習はそのまま終わり、家に帰ることにした。
翔は家に着いて、横浜マリンスターズの試合スケジュールを確認したあとに一本の電話を掛ける。
「はい、本田ですけど」
「あ、僕は佐藤翔ですが、吾郎君のお父さんでしょうか?」
「おお、翔くんか! 急にどうしたの?」
「実はお願いがあるのですが……」
翔のお願いに茂治は驚いたが、吾郎のことを話すと茂治も同じように心配しており、「なんとかやってみるよ」と快諾する。
電話を切ったあと、翔は何事もなかったかのようにお風呂に入り、ご飯を食べて就寝する。
そして1週間後、茂治から「OKが出た」という電話を貰い、喜ぶ翔であった。
◇◇◇◇◇◇
「え? アメリカへ行くんだ?」
「うん。なんか急遽行くことになってさ。3枚あるから、翔くんと寿くん誘って行ってきなさいって」
「………え!?」
「ア、アメリカに僕らも!?」
(えー! おじさんから電話貰ったときはそんなこと一言も言ってなかったのに!)
吾郎に詳しく話を聞いていくと、今年のメジャーリーグオールスターゲームの招待状をギブソンが送ってきてくれたとのことだった。
本田家は、あの事件の後からギブソン家と交流を持つようになっており、吾郎とジュニアも会って遊んだりもしていた。
そんなギブソンが送ってきたので、吾郎としてもぜひ行きたいとのことだった。
「でもね。条件があるってさ」
「条件?」
「そう。三船リトルに残るか、横浜リトルに行くか……アメリカに行っている間に自分自身でどうしたいのかを決めなさいだって」
「……そっか」
「確かに良いきっかけになるかもしれないね。寿也、せっかくだから僕らも一緒に行こうよ」
「それならまずはお母さん達に許可を取らないとだね」
吾郎はアメリカに行くまでは三船リトルで一生懸命頑張ってみるとのことだった。
その顔は少し晴れやかになっており、アメリカに行くまでの間は問題ないと思わせるだけの様子であった。
実は翔が茂治にお願いしていたのは、アメリカのオールスターゲームの招待状をギブソンから吾郎宛に貰えないかというものであった。
今のままではどちらかを選んでも、精神的にも中途半端になってしまうので、当事者でも家族でもない第3者のギブソン家に委ねてみてはどうかというものだった。
アメリカに行って本場のベースボールを見るのは、吾郎にとってとても良い経験になるはずだという言葉も茂治には納得できるものであったので了承してくれた。
家に帰り、翔と寿也は両親にアメリカ行きについて話をしてみることにした。
夕食が終わって、翔と寿也が目配せをしてから話し出す。
「お父さん、お母さん。ちょっと話があるんだけどいいかな?」
「ん? なんだ? 翔が改まって話すのも珍しいな」
「えっとね、実はアメリカに行きたいんだ」
「「ア、アメリカ!?」」
翔は、アメリカのオールスターゲームの招待状をギブソンから貰ったのでぜひ行ってみたいと話す。
両親は急にアメリカに行きたいと言い出した
「あ、でもギブソンの通訳やってくれていた日下部さんって人もついて来てくれるみたいだから、そこまで危険はないと思うよ」
「だ、だからといってだなぁ……学校はどうするんだ?」
「そもそもオールスターがあるのは夏休み中だし、勉強はきっちりやってるでしょ? 一応もうすぐ中学生の範囲までは終わる予定だよ」
「む……確かにそうだったな」
学校を理由に反対をしようとしていた両親だったが、翔と寿也の成績が抜群に良く、かなり先の勉強までしてしまっていることも知っていたので反対する要素がなくなってしまっていた。
「ふう……分かったよ。その代わり、毎日電話をしなさい」と言って折れてくれた父親に「ありがとう!」と感謝を伝えて喜びあう翔と寿也。
母親も「それじゃあ本田さんの家にご挨拶の電話をしておかなきゃ」と言って、早々に席を立った。
そしてアメリカへ行く日が来たのであった。
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『MAJORで吾郎の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216811/