MAJORで寿也の兄になる   作:ねここねこねこ

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本日も投稿します!一旦GWが明けるので、毎日投稿はここまでにしておきます。
明日からは不定期で!

そして宣伝です。
私が好きなだけの完全な趣味になっていますが、良かったらご覧くださいませ。
『7人目のソーディアンマスター』
https://syosetu.org/novel/218961/



第二十話

『準々決勝第一試合は、8対4で江ノ島リトルが勝ちました。

このあと第二試合、横浜リトル対三船リトルの試合を行います』

 

「よし! 守備練習に行くぞ!」

「「「「はい!!!」」」」

 

 スタメンの選手が全員グラウンドに行き、各ポジションに立つ。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

◇スターティングメンバー

1番:ショート 伊達

2番:セカンド 村井

3番:ピッチャー 佐藤翔

4番:キャッチャー 佐藤寿也

5番:サード 真島

6番:ファースト 羽生

7番:センター 関

8番:レフト 坂上

9番:ライト 松原

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 樫本のノックに全員が緊張することなくボールをグラブで上手に捌き、送球も正確であった。

 観客席でもその上手さにどよめきが出る。

 ノックを終えて、ベンチに戻り今度は三船リトルの守備練習の時間となる。

 

「ついに吾郎君との対戦だね」

「だね。僕らも油断出来ないもんね」

「翔君と寿也君は、いつから吾郎君と知り合いだったの?」

「えっと……5歳だったかな。って、涼子さん吾郎君と知り合いだったの?」

「うん、合宿所でちょっとね……卓球で負けちゃって」

「え? 卓球!?」

 

 翔が寿也と話していると川瀬が話に入って来た。

 吾郎とは合宿所で知り合って、夜に卓球をして少し仲良くなったということだった。

 ただ、それ以降は連絡先も渡してないし話すこともなかったのだが、吾郎のピッチングを見て川瀬は気になっているようであった。

 

「よし、じゃあ全員集まれ!」

「「「「はい!」」」」

「今日は合宿所でのリベンジに来たんだ。お前らであればあいつの球は絶対に打てるはずだ! ボールを見つつ、きちんと振っていけ!」

「「「「はい!」」」」

 

 そして審判の「プレイボール」の言葉とともに横浜リトルのリベンジ戦が始まる。

 先攻は横浜リトル。1番の伊達からだ。

 

(あれから翔の球を何回も見てきたんだ! 俺らだって絶対に打てるはずだ!)

 

 吾郎は振りかぶってボールを投げる。大きな音を立ててキャッチャーである小森のミットに入る。

 

「……くっ。やっぱりはえーな」

「ストレートだけなのになんであんなに打てないんだ?」

 

 横浜リトルのメンバーもスピードが速いだけであれば見慣れれば打てるはずだという自負はあった。

 それでも吾郎の球はどうしても打てなかった。

 

「ストライク! バッターアウト!」

 

 伊達は三球三振で1死(ワンアウト)となる。

 続く2番の村井も三振に仕留められ、そしてネクストバッターズサークルから翔がやってくる。

 翔と寿也、吾郎が会うのはアメリカで別れて以来であった。

 

 そんなことを気にもせずに翔と吾郎は目が合うとお互いに笑っていた。

 負けたくないという気持ちももちろんあるが、実力者と対戦できることに喜びがあるのである。

 そして翔がバッターボックスに入った。

 

 吾郎は今までと同じように振りかぶってボールを投げる。

 ど真ん中に投げられたボールを翔は振るが、ボールに当たらずワンストライクとなる。

 

(おいおい、これやばいでしょ。俺が教えたジャイロボールをこの短期間でここまで仕上げてこれるものなのか?)

 

 吾郎はまだ完璧とまではいかないが、ジャイロボールを翔よりも高い精度で()()にしていた。

 才能(吾郎)環境(アメリカ)が揃うと、ここまで人間は化けられるものなのかと驚愕する翔。

 

 それでも翔もジャイロボールを会得するために日々練習を積んでいるため、吾郎の球の軌道は分かっていた。

 2球目のボールもど真ん中に投げられたが、翔はボールに当て、バックネットに飛ばしてファールとなる。

 

「あ、当てたよ……」

「やっぱり当てられるんだ!ちゃんと打てるんだ!」

「翔! 打てよー!」

 

 翔がボールに当てたことに士気が上がった横浜リトルは、翔のことを応援し出した。

 寿也もネクストバッターズサークルで翔が打つように祈る。

 この後も吾郎の球に対してなんとか食らいついていき、徐々に芯に近付いていく。

 

(ちっ……やっぱり翔くん相手だと()()も使わないとダメか)

 

 吾郎は小森にサインを送り、小森も一瞬驚いた顔をするがすぐに気合を入れて構える。

 そして吾郎が7球目のボールを投げる。

 翔は同じ軌道で見慣れてきたため、打てると確信して思い切りバットを振る。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし────打ったと思ったはずのボールは、小森のキャッチーミットに収められていた。

 




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『MAJORで吾郎の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216811/
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