オリジナルストーリーになると表現方法って結構悩むんですよね。
もし更新されていなかったら、表現方法で悩んでいるか投稿予約忘れのどちらかなので、温かく見守っていてくださると嬉しいです。
そしてこのタイミングで新作を書こうと思っています。
ヒカルの碁って最近面白い話が多いので私も参加してみたいなっていうのと、ドラクエ系で書いてみたいなって思ってるんです。
もし今みたいなペースで書けるとしたら、何か読んでみたい作品ありますか?
こちらにコメントください!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=238195&uid=302379
(打たれちゃったかぁ……さすが吾郎君だね)
悔しそうな顔をしつつも、簡単に試合が決まらなかったことへの嬉しさも感じていた。
寿也は一瞬心配したが、嬉しそうな顔をする翔を見て、心配ないと安心したのであった。
その後、全員を抑えた翔は最終回である6回表の攻撃に移るのであった。
「いいか。これを最終回にするぞ! 全員で1点取ってこい!」
「「「「はいっ!」」」」
樫本の声に全員が大きな声で応える。
翔だけに仕事をさせていて、自分達が何も出来ていない状況を心苦しく思っていた。
(誰か1人出れば、翔に回る!)
自分たちが出来ることは少ないが、せめてこの回で1人でも出ることを信じてまず9番松原が打席に立つ。
しかし、立ち直った吾郎のボールを当てることは至難の技であり、三球三振となる。
「くそーーっ!!」
悔しがる松原に1番の伊達が肩に手を置き、「俺に任せろ」と言う。
しかし、伊達も三振になり、続く村井も三振となり、チェンジになってしまう。
翔に対し、みんなが気まずそうな顔をするが笑いながら翔は全員に言う。
「絶対に
「「「「……!」」」」
疲れが見え始めてはいるが、まだまだ投げる余力は残っている翔なので負けたくない気持ちを全員に伝える。
翔だけに気を遣わせるわけにはいかないと守備の時にいつもより声を出して、チームを盛り上げるレギュラー陣。
そしてその声が届いたのか、翔は3人を三振に仕留めてチェンジとなった。
延長戦である7回の表。
吾郎はマウンドに行き、翔との対決のために気合を入れ直す。
この回を抑えれば、チャンスは必ず来ると分かっているからだ。
(吾郎君、こっちでは負けないよ!)
翔は前の打席で試合に勝つためにツーシームジャイロを打たない選択肢を取ったが、この打席では絶対に打ってみせると思っていた。
毎回寿也にいいところを譲っているので、ここだけは決して譲りたくなかった。
そして翔が打席に立ちバットを構える。
吾郎がワインドアップから初球を投げる。
高めに入ったフォーシームジャイロを翔が思い切り振るが、空振りとなる。
2球目。内角真ん中に投げられたフォーシームジャイロを打ち、サードの左側をライナーで飛んでいきファール。
このときの打球の速さにスタジアムの観客席からどよめきが起こった。
まさにここが両チームにとっての正念場であった。
(うん、
翔はそう思っていたが、そんな勝ち方はしたくなかった。
吾郎からツーシームジャイロを打って勝つ。それしか頭に無かったのだ。
(本田君……
この日、初めて小森から
吾郎は額から汗を流して息も切らしている。
出来ればフォーシームジャイロで抑えたかったのだが、体力が残り少ない現状ではツーシームジャイロに頼らざるを得なかった。
覚悟を決めて吾郎はツーシームジャイロを投げる。
翔は真ん中やや低めに投げられたボールを見て、ツーシームジャイロだと確信する。
なぜならそれは翔が最初の打席で空振り三振したときと同じコースだったからだ。
翔は腰の回転を使ってバットを思いっきり振り切った。
ボールがバットに当たる音が大きく鳴ったあと、打球はサードの顔の右真横をライナーで飛んでいき、ライナーのままレフトに設置してあるフェンスを越えていった。
その様子を見て、会場が静まり返る。
しかし翔が右手を大きく掲げたところで、観客やベンチから割れんばかりの歓声や拍手が巻き起こった。
(……やっぱり気持ちいいなぁ! 野球はこれだから楽しいんだよ!)
翔がベースを一周してベンチに戻ると全員が温かく出迎えてくれた。
寿也は次の打席があるので、ネクストバッターズサークルのところでハイタッチしただけであった。
「本田君……ごめん……。僕がツーシームジャイロのサインを出しちゃったから……」
小森は吾郎のところへ行き、気まずそうに謝った。
それもそのはずだ。最悪これが決勝点となってもおかしくない。
絶対に打たれてはいけなかったのに、小森のサインで打たれてしまったのだから。
「何言ってんだよ、小森。お前は全然悪くないよ」
「え……?」
「だって翔くんと寿くんを敬遠すれば俺達は負けなかったんだぜ? それを俺が嫌がった結果なんだから、小森が悪いわけじゃない。
しかも俺達はまだ負けてない。勝負はここからだ! ……だろ?」
「う、うん!」
小森を励ます吾郎。その言葉が嬉しくて泣きそうになった小森だが、すぐに笑顔になってホームに戻っていく。
(小森……ありがとな。俺はお前らに本当に支えられてるんだってようやく分かったよ。
吾郎は思わず笑ってしまう。自分自身の三船リトルでの最後の試合になるかもしれないのに、それでもいいと思ってしまっている吾郎がそこにはいた。
(最後の試合でもいい。……でもな、1球でも多く、俺は
(……え!? こ、この球は!?)
寿也は打席に入り、吾郎が投げた球に驚きを隠せなかった。
スタミナもほとんど切れて、かなり疲れているであろう吾郎が今までにないくらいのスピードと球威のボールを投げてきたからだ。
寿也は打席に入る前はダメ押しの得点を入れられるチャンスくらいに軽く考えていたが、その考えは打ち崩され三振してしまう。
(吾郎君……君は本当にすごい選手だね。でも試合には絶対に負けないよ!)
7回表は残りの選手も抑えられ、今のところ2対1で横浜リトルが勝ち越す結果となった。
そして運命の7回裏が始まる。
翔に対して、2番の前原と3番の小森はなんとか塁に出ようとバントなどを使ったが、その成果も挙げられず三振してしまう。
そしてツーアウトランナー無しの状況で4番本田吾郎が打席に立った。
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『MAJORで吾郎の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216811/