MAJORで寿也の兄になる   作:ねここねこねこ

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今日から「第三章 中学生編」に入ります。
中学生編は吾郎sideも寿也sideもそこまで長くないので、気軽に見ていってください。



第三章 中学生編
第二十八話※


 翔と寿也は六年生のある事件の後、祖父母に引き取られていた。

 両親に捨てられ、妹の美穂とも生き別れになり、数日間は本田家に泊まらせてもらっていたが、ずっとこのままではいけないと血縁関係のある祖父母にお願いをして一緒に住むことになっていた。

 

 祖父母は心が傷付いているであろう翔と寿也のことを思いやり、なんとか暮らしていけるようにするため再び仕事にも就いていた。

 お弁当屋での販売だが、それでも貧乏なりに2人を養っていくには十分であった。

 翔は寿也が落ち込んでいるのが分かっており、適度に声を掛け続けていく。

 結果2人で立ち上がって祖父母に恩返しをしようと決意する。

 

(絶対にプロ野球選手になっておじいちゃんとおばあちゃんに恩返しをするんだ!)

 

 そして、それを決めてからの2人は毎日をトレーニングと勉強に費やした。

 近くのバッティングセンターにお願いをして、ボール磨きや掃除をする代わりにメダルを貰う。

 寿也は翔の勧めで()()()使()()()()()()()()()()()()()()()ということも始めていた。

 

 最初は軍手が突き指だけでなく、血染めになったりするくらいのこともあったが、数ヶ月もすれば慣れるようになり、メダルの半分をキャッチングで半分をバッティングに使っていた。

 翔はバッティングだけに力を入れて、誰よりも上手くなろうと努力を重ねていた。

 

 

 

 

 

 しかし……それは自分達を追い込みすぎていたが故の過ちだったのかもしれない。

 お互いに真剣になりすぎるが余り、身体を休めることなくトレーニングで自身をいじめ続けていった結果。

 

「翔君は膝を、寿也君は腰を痛めてしまっていますね」

「「そ、それで……野球は……!? 野球は出来るんですか!?」」

「いえ、もう無理です。プロ野球選手? むりむり、自分の身体も管理できない人がなれるわけないでしょ。

一生無理だよ。はい残念だね!」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「「うわああああああ!!!!」」

 

 翔と寿也は同時に目を覚ます。

 2人とも大量の汗をかいて、息を切らしていた。

 

「と……寿也」

「も、もしかして翔も……?」

 

 お互いに見た夢が同じであり、あまりにもリアルに感じられていたため最初は焦っていたが、徐々に夢だと分かり目を合わせて笑っていた。

 両親に捨てられる夢を見るとは思っていなかったため、完全に目が覚めてしまっていた。

 

「もう今日は寝れそうにないね」

「だね。ちょうど朝のトレーニングの時間だし、起きようか」

「あ、もうそんな時間なんだ!」

 

 2人はタオルで汗を拭うと、練習着に着替えて外にランニングをしに行くのであった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「「行ってきまーす!」」

「行ってらっしゃい! 気を付けてね!」

 

 慶林小(けいりんしょう)から慶林中(けいりんちゅう)にそのまま進学した翔と寿也は、入学式のため母に見送られ家を出る。

 クラスメイトはほぼ変わらずなので、単純に制服が変わった程度であった。

 付属の中学校のため、小学校時代に既に中学校で習う分野にも入っているくらいで、本当に変わりはなかった。

 

「そういえば横浜シニアって周りのリトルの子達が集まっているみたいなんだけどさ、中には本当に上手な子とかもいるらしいよ」

「えー!そうなんだ!? 僕、キャッチャー大丈夫かな?」

「んー、大丈夫じゃない? 僕らも身長少しずつ伸びてきてるし。これからもっと上手くなるだろうからね!」

 

 翔と寿也は身長と体重も全く同じという、双子でもそこそこ珍しい部類の成長の仕方をしていた。

 そして入学式を終えてHRも終わった翔達は家に帰る。

 

 

慶林中(けいりんちゅう)に入学しましたので、EからDに上げる際の必要ポイントが減少しました』

慶林中(けいりんちゅう)に入学しましたので、特殊能力を上げる際の必要ポイントが減少しました』

 

 

 突然アナウンスが鳴って驚く翔だったが、待っていましたとばかりに部屋に入ってステータス画面を開く。

 パワプロのステータスを上げるにはポイントが必要であり、基礎能力をEからE+に上げるのと、E+からD-に上げるのでは必要ポイントがかなり違っている。

 小学校時代、E+までステータスを上げるのはある程度ポイントを貯めれば簡単に上げることが出来ていた。

 しかし、E+からD-に上げる際の必要ポイントが、EからE+に上げたときの10倍から15倍ほどになっており、無理に上げると身体にとっても良くないんだろうなと判断して、E+のままにしていたのであった。

 

(でも、いきなり能力を上げると……身体にすごい負担が来るから、徐々に慣らしていかないとだよね)

 

 ステータスを上げるにもいきなりE+からD+まで上げてしまうと、身体がついていかず負担が大きくなって体調不良になってしまう。

 過去に高熱を出した経験があった翔は、焦る必要はないので無理をせずに徐々に上げていこうと決めていた。

 能力値を上げたり下げたりして色々と調整しつつ、ポイントを消費していく。

 

(うん! こんなもんかな?)

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

【佐藤 翔ステータス】

◇投手基礎能力一覧

球速:125km

コントロール:D-

スタミナ:D-

変化球:

チェンジアップ:3

 

◇野手基礎能力一覧

弾道:3

ミート:D-

パワー:D-

走力:D-

肩力:D-

守備力:D-

捕球:D-

 

◇特殊能力

ノビC

回復C-

送球C

外野手○

チャンスメーカー

ジャイロボール

 

◇コツ

パワーヒッターLV2

レーザービームLV2

 

◇◇◇◇◇◇

 

 球速を125kmまで上げて、全体をD-にし、ノビ、回復、送球を一段階上げる。

 そしてジャイロボールを取得することにしたのであった。

 ポイントはまだまだ余っていたのだが、無理をせずに少しずつ身体に馴染ませることが大事なので、一旦終わりにしていた。

 

「翔ー! ここ分からないんだけど、教えてもらっても良いー?」

 

 不意に寿也に呼ばれてビクッと身体を震わせる翔だが、ステータス画面を閉じたあとすぐに返事をして寿也のところに向かうのであった。

 




最初の部分は夢オチです。
どっちの結果になっても、夢オチにしようと思っていました。
というわけで、今回は原作と違う【佐藤家が助かったver.】で行きます!

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『MAJORで吾郎の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216811/

『テイルズ オブ デスティニー〜7人目のソーディアンマスター〜』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/218961/

『ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/226246/
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