昨日の夜に間違って修正前の内容を投稿してしまいました。
こちらが正しいやつです。
次回の投稿は3〜4日後の予定です。
吾郎が戻ってくると電話で話した次の週。
横浜シニアの練習を終えて、家でシャワーを浴びた翔と寿也は吾郎に会うために本田家に向かっていた。
「吾郎君と会うの久しぶりだね!」
「だねぇ。小学校四年生以来だから……5年くらい会ってないのかな?」
「お互いに成長してるから、気付かないかもね」
久しぶりに吾郎に会うことを楽しみにしている翔達は、本田家に到着して呼び鈴を鳴らす。
茂治はまだ現役を続けており、一軍で活躍していたのもあったので前のアパートから引っ越しをして豪邸に住んでいた。
「はーい!」
「こんにちは! 佐藤です!」
「あら、翔くんと寿くんじゃない! 吾郎も帰ってきてるわよ! さぁ入って!」
桃子に歓迎されて家の中に入る翔達。
2階に吾郎の部屋があるとのことだったので、案内されて部屋に入ると、そこには小学生の頃から比べて、かなり成長をした本田吾郎の姿があった。
「おう、翔と寿也! 久しぶり!」
「吾郎君! 久しぶり!」
「久しぶりだね! かなりでかくなったね!」
「それはお互い様だよ」
5年ぶりの再会のため、3人はその時間を埋めるように今までのお互いの話をしていく。
1時間ほど話したところで、翔は吾郎に用件を聞くことにした。
「そういえばさ、吾郎君が急に会いたいって言ってたのはどうしたの?」
「ん? ああ、そのことか。翔と寿也ってもう行く高校は決まってんのか?」
「「え……?」」
急に思ってもいなかった話題を振られて動揺する2人。
しかも今まさに1番の悩みの材料になっていたので、その動揺を隠すことが出来ずに顔に出してしまう。
「どうした? 何かあったのか?」
吾郎は2人の明らかな顔の変化に気付き、心配したような声で話しかけてくる。
翔と寿也は顔を見合わせて、「実は……」と吾郎に正直に話すことにした。
「なんだよ、その高校!? お前らを脅してまで入れようとしてんのかよ!?」
「……そうなんだよね。でもさ、もし父さんのことが明るみに出ちゃったら僕らだけじゃなくて、美穂にも影響あるかと思うと……」
「…………」
吾郎は翔の話を聞き、目を瞑って腕を組んだまま黙ってしまった。
沈黙が続く。翔と寿也も吾郎が本気で怒ってくれているのが分かっていたため、嬉しい反面、迷惑を掛けてしまわないかと心配もしていた。
吾郎が目を開けると、「この話は他の誰かに話したのか?」を質問をしてくる。
「ううん、まだ誰にも……」
「そうか。実はな、これはまだ内緒にしてほしいんだが、来年から東京に新しく高校が出来るんだ。
そこに俺も行くから、翔達も来てくれねぇかなと思って今日呼んだんだよ」
「……え!? 新しい高校!?」
「ああ、そうだ。ギブソンが中心となって海外の学生を集めて
ジュニアを初めとして、海外のメジャー予備軍が集まってくるってわけだ」
まさかの話に翔も寿也も驚く。
翔は名前を知っているだけに、特に驚いていた。
(ワールド高校って……パワプロの世界であった高校じゃん!)
吾郎は、ギブソンや他の理事の人達から日本の選手で誰か有望な人はいないかと聞かれており、真っ先に翔と寿也の名前を出した。
その名前を聞いたギブソンはすぐに賛成をし、他の理事達も翔達の実績を調べ、反対する人はいなかった。
その話を聞いて、心が揺らぐ翔と寿也。
それもそのはずだ。吾郎やジュニアと一緒に野球ができるだけではなく、世界の同世代の名選手と一緒に切磋琢磨が出来るのだ。
これで心が揺るがない中学生がいたら見てみたいと思っていた。
「「でも……」」
「今のままじゃ難しそうだな。海堂高校か……卑怯な真似をしやがって」
悔しがる吾郎を見て、申し訳ない気持ちになっている翔と寿也。
少し暗い雰囲気になっていたところで、ドアを叩く音がして桃子が入ってきた。
「翔くん、寿くん。今日良かったらご飯食べていかない?」
「「え? ……いいんですか?」」
「ええ! 今日はおとさんも試合が無くてオフだから、みんなで食べましょうよ!」
桃子の誘いをありがたく受けて、夕食を一緒に食べることになる。
そこで吾郎が翔達のことを茂治に相談したところ、「……もしかしたらなんとかなるかもしれないぞ」と明るい声で返事をした。
翔と寿也には「期待はしないように」とは言いつつも、名選手の頼もしさに2人は嬉しい気持ちになっていたのであった。
◇◇◇◇◇◇
「失礼します」
「……ああ、大貫さんですか。佐藤兄弟はどうなっていますか?」
「一応江頭さんのご指示通りに動いて、9月中には良い返事が貰えるかと思います」
「ふふふ、そうですか。……まぁあくまで私達は
「……はい」
(……くそ。なんで俺がこんなことを!)
江頭と大貫は、翔と寿也を入れる話し合いをしていた。
しかし、大貫として今回の件に関しては、明らかに度が過ぎたやり方だと感じていた。
スカウト業に誇りを持っているので、ある程度の駆け引きをしたとしても、学生を脅すといったことは心の奥底から嫌悪感を覚えていた。
「ああ、先に言っておきますが、君も関わっている以上、今さら何かをしても無駄ですよ。
もし佐藤兄弟が獲得出来なかったときは、
「……は、はい。……失礼いたします」
(くそ! くそ! くそ! 俺には逃げ道がないのか……)
大貫は心の中で悪態を付きながら部屋を出ていくのであった。
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