RELEASE THE SPYCE lnherited soul 作:シロX
かなちぃ…
それではミッションスタート!
「雪ちゃん、五恵ちゃん、信二さんようやく完成しましたよ」
「お!やっとか!」
完成した新スパイス。雪は『ツキカゲシナモン』、五恵は『ツキカゲスイートフェンネル』、信二は『ツキカゲオールスパイス』を渡される
「これがツキカゲの新しい戦力」
「はい。ですけど幾つか注意点があります」
一つ目は連続使用。従来のスパイスより遥かに負担が大きい為、連続の使用が禁止。使うにしても1日1回が限度
二つ目は反動。効力が切れた後は体中の痛みと凄まじい脱力感が襲う。動けない事はないが、戦闘続行はほぼ不可能。鍛えれば訳も無いが現実的では無い
「ですので、緊急時以外はあまり使用は控えて下さいね」
「いいな〜!メイも欲しいよ初さん!」
初芽の後ろから寄り掛かり命がせがむ
「もう少しだけ頑張りましょう!一応皆んなの分は作っていますので、こちらの判断で大丈夫だと思えたら渡して行きます」
「ちぇ〜」
「新しいスパイスも出来たし今後の話もしようか。少し話したい事もあるし」
武器庫から移動しいつもの様に集まろうとする時、基地中から警報機の音が鳴り響いた
『皆さん侵入者です。数は20強。Wasabiに続くエレベーターからです』
「そんな大人数はお店に入れないわ」
「以外と呑気ですねカトーさん…」
「急いで迎え撃つわよ」
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全員が武器庫に戻って準備を整えてから正面玄関へと急ぐ
「セキリュティがザルだな。こんなので良く情報機関としてやっていけたな」
「デス!いや、父さん!」
「成る程な」
信二の父親、光はツキカゲを見渡す
「前よりはマシにはなったところか。だがまだ弱い」
光の後ろから弟子と思われる者が5人。そして大量の天使
「皆んな、此処は俺に任せろ」
「いやいや、どう考えてもこの人数を相手に1人は無理だって」
「だが奴らは全員で4人。更に仲間や天使だっている!手分けしてヨハネを潰さないと!!」
「信二さん何をそんなに焦っているのです?」
「別に焦ってない!今は目の前の敵をぶっ潰すだけ!只それだけだ!」
「信二さん!信二さん!!こっちを見て下さい!!」
「何だ!!」
信二の怒号、そして鋭い目つきにもビクつきながらも、モモは信二の目を真っ直ぐ見る
そしてモモは信二の胸に手を当てる
「私達は皆んなでツキカゲ。戦って、守って、勝利して、生きて……笑顔で明日を迎えましょう」
モモに言われて頭が冷めた。元々は自分が起こした問題なのに、それをツキカゲの皆んなは全員でここまで協力してくてる
「信二君、確かに私達は色々と未熟な所もある。だけどそれをカバーし合うのが仲間よ」
「そう…か。なら甘えようとしようか。頼むよ」
「此処は私達に任せて、雪ちゃん達は他に侵入されてないか見回って来て!」
「分かりました。皆んな!」
雪達が信二達に任せて背中を見せる時
「モモ、貴女は信二さんと」
「えっ?…分かりました。師匠御武運を」
結局デスを相手にする為に残ったメンバーは信二、モモ、カトリーナ、白虎の4人
「前の俺…俺達じゃない!!」
「そうでなければ意味が無い」
信二、モモ、白虎がスパイスを齧った瞬間──始まりの鐘は鳴り響いた
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「遅かったじゃな」
「ファミン!」
基地を駆け抜けている最中、飢饉のファミンとその弟子、天使達が居た
『雪さん。ドローンで外を見渡していましたら、秘密のルートに続く神社前にウォーが…信二さんの母の久子さんが居ます』
「クッ!初芽!五恵!テレジア!貴女達は隠し通路からウォーを!」
「「「了解!」」」
ファミンの相手は雪、命、楓が相手に。初芽達は先を急いだ
「御主らの基地機能はほぼ停止した」
「それがどうした?」
「こっちには新兵器もありますんで!」
「やっぱり?さっきから気になってはいたけど、フーの腰に掛けてるそれって…」
実は言うと楓の腰には、腕と同じくらいの長さの武器が二つ装備されていた
「アタシだって只指加えて待っていた訳では無いのですよ。初芽さんに頼んで新しい武器を作ってもらったんです!」
「何かやる気が出て来た!」
「2人共!」
それぞれスパイスを服用して基地内での激戦が始まる
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隠し通路から抜けると、やはりと言うべきか信二の母のウォーこと久子が待ち受けていた。勿論、弟子と天使も
「あら!久し振りね五恵ちゃん!」
「この前のリベンジです」
「そう……でも無理よ。貴女達では絶対に勝てない」
久子が指を鳴らすと、空から更に大きく重装備をした人形が舞い降りた
「これが天使の完成形──『大天使』よ。さぁ!天使のラッパは吹かれた!」
「私達は諦めない!」
「五恵ちゃん!テレちゃん!」
「いくぞ!」
初芽達がスパイスを含んだ事により全ての戦いが幕を開ける
そして────
「先ずはお手並み拝見といこうではないか」
その様子をVは──勝利は高みの見物をしていた
まさかの楓にも新武器をサラッと持していく
次回からはそれぞれの戦いを分けてお送りします
ここまでの拝読ありがとうございました