RELEASE THE SPYCE lnherited soul 作:シロX
ではミッションスタートです
「数は多いし強い!だぁー!鬱陶しい!」
「白虎ちゃん後ろ!」
モモと白虎は2人で天使の排除
「これが弟子クラス?冗談は辞めて欲しいわね!」
カトリーナは銃で光の弟子達を撃ち抜いていくが、防弾仕様の服を着てる為傷ひとつ付かない
「これでどうだ!」
HK45とスマホガンの二丁で攻め立てるが、全て拳で弾かれる
「相変わらず父さんは凄い。でも!」
「ハァァ!!」
「ッ!」
光の背後からモモが斬りかかる。だがそれを察知して横ステップで避けた
「力を合わせれば勝てる…か。それも一つの強さ。でもな」
ワンステップでモモの間合いに踏み込んだ
「速──」
「フッ」
モモの顎に軽く小突いた
「あれ?」
モモの体から力が抜ける
「終わりだ」
(やられる!)
「モモ!!」
信二が瞬時にモモの前に立ち、小刀で光の拳を受け止める
「小刀。抜かりないな」
「うるさい!」
拳を受け流して光の腹に蹴りを入れて距離を離す
「あと一歩。モモ!白虎!」
「分かりました!」
「一気に片付けてやる!」
「──Ready Go!」
「──滾らせる!」
「──狩ってやる!」
ヨハネ相手に初めての二重掛け
「モモいくぞ!」
「はい!」
猛スピードで光に迫り拳と刀を振るう
「クッ…ッ!?」
いくら光とはいえ、二重掛けを2人を相手に防戦一方。少しずつだが拳は頬を擦り、刀は肌を斬る
「なるほどな。流石天堂を倒しただけの事ある」
「余裕だな」
「そっちは精一杯の様だな。けれどこの程度でへばっては困る」
光は懐からとある物を取り出す。それは皆が良く知り、ツキカゲの生命線とも言える物
「スパイスか」
「お前を拉致した時だ。覚えてるだろ?」
光が持っているのは信二が使っているソラサキオールスパイス。本来、ツキカゲで使うスパイスは全て若い女性にしか効果は持たない。だが信二が使うのは特別製。誰でも年齢関係無く使える
「──死滅する」
勿論光も例外無く使える。スパイスを含んだ光の目は青く光る
「残念だったな。これで最初に戻った」
光もスパイスを服用した事により、実力差が逆転された
「死ね」
「モモ!」
信二がモモを突き飛ばした瞬間
「なっ!?」
信二の体は宙へ飛び、左脇腹の肉を抉り取られていた
「信二さん!!」
「今のに反応するか」
抉れた脇腹から大量の血が止めどなく溢れ出る
(いくらなんでも化け物だろ!初芽お手製の戦闘服だぞ!それを…)
「信二、お前なら知ってるだろ?俺の拳は全てを──死滅させる」
(あ〜、これは本当に不味い状況。勝てるかどうかも怪しくなってきた。でも)
「えっ!信二さん!//」
信二はモモを抱き寄せて宣言した
「モモとならいける。誰が相手でも勝てる!」
「全て出し切ったお前達に今更何が出来る?」
「全て?違うね。俺達はまだ──」
その時であった。大量の天使が次々と爆発を起こして破壊されていく
「フッ…!少し遅かったな!」
「馬鹿言え。これでも騒ぎを聞き付けて急いで来たんだぞ」
煙り中からひとつの影が現れる。その人物は
「久し振りだな。ツキカゲの諸君」
元モウリョウの天堂久良羅だった。刀を1本と後ろ腰にも3本を携えての派手な登場
////////
「何で貴女が此処に!?」
「死んだんじゃ!」
「死をも偽造してこそスパイだろ?カトリーナ」
天堂が介入した事により天使はほぼ全滅。一撃で仕留めていた
「倒された相手の肩を持つとは地に落ちたな」
「勘違いするな。私は信二を助けに来たまでだ。ツキカゲなどどうでも良い」
「何を〜!」
「まぁまぁ」
何故か白虎が食い付くのでカトリーナが抑える
「信二さん、『遅かったな』って…?」
「あぁ、実はこっそり天堂と連絡を取っていたんだ。ヨハネを倒すのに1人でも人材が欲しかったからね」
「だからって何でこの人を…」
「でも実力は折り紙付き」
溜め息を吐きつつも、それでもこの助っ人は大変心強いと思ってしまう。それ程天堂の実力は相当で、身に染みている。
だから一緒に戦う事に反対はしない
「信二スパイスを」
信二は天堂にケースを渡す。中身は信二が天堂専用の為に作ったスパイス。『ソラサキレッドペッパー』。一般では赤唐辛子とも呼ばれる物をベース
「俺も!」
信二も切り札であるツキカゲオールスパイスを出す
「──リリース・ザ・スパイス!」
「──宴を始めよう!」
ツキカゲオールスパイスを口にした瞬間、信二の雰囲気が一気に変わる。瞳はツキカゲを表す三日月マークが浮かび青く光る
天堂も血のように瞳が紅くなる
「足引っ張るなよ」
「お前こそ」
信二が腰を落として突進する構えを取った瞬間、目の前から消えた
「食らえ!!」
いつの間か、光の背後に信二が現れ蹴りを思いっきりぶちかます
「ッ!!」
光もこのスピードには対応出来なかったが、培ってきた直感が体を動かして両腕で防御するも
「うグゥッ!?」
「おわっ!?」
「何て衝撃!」
直撃は避けたものの、衝撃は全身に伝わり、周りにいる者を吹き飛ばした。勿論、近くに居た白虎やカトリーナも巻き込まれる
「ゴハッ!」
衝撃だけで光の体の中はボロボロになる。防御した両腕は完全に骨が木っ端微塵になり、肺が傷付き、心臓にも大きな負担が掛かった
「腕が使い物にならなくなったか」
「なら追い討ちを掛けるまで!」
息つく暇も与えずに天堂が斬りかかる。光は足を使って避けようとするも、痛みが全身を襲い動きを鈍らせる
「どうした?その程度か!」
「調子に乗るなよ」
使い物にならない腕を鞭の様にしならせて天堂の頬を叩く
「チィッ!」
「こっちも二重掛けするまでだ」
腕を強引に動かして2つ目のスパイスを口にする
「フッ!」
光が即座に仕掛ける。一歩踏み出した瞬間、天堂の懐に一気に詰め寄った
「ガハッ!?」
天堂も油断し、蹴りをまともに食い壁へと吹き飛ばされ叩き付けられる
「馬鹿が油断したな」
「もらった!」
「させるか!」
狙いを天堂に変えた光。追撃を掛ける前に信二が前に躍り出る
「ハァッ!」
立ちはだかる信二に鋭い蹴りを仕掛けるも、一瞬で目の前から消える
「消えた?…いや後ろか!」
「うぅ!!」
「グアァァ!!」
振り返り防御の姿勢を取ろうとするも、体勢に入る前にお返しと言わんばかりに脇腹に強烈な蹴りをお見舞いする
「が…ハ……これが、ツキカゲの…力、か…」
倒れる光を信二は只見つめていた
「さぁ殺せ。そしてたら全てが終わる」
「ッ!?…無理だよ。たった1人の父親にそんな事は出来ない」
「それが甘いんだ!」
足だけで起き上がり、その勢いを利用して信二の腹に蹴りを入れた。そして倒れた信二の首元に足を掛ける
「どんなに強かろうと捕まえれば終わりだ。このまま踏み殺す!」
「殺せ、ないよ!ぐぁ…何故なら俺達の勝ちだから…!」
「何を言って──」
その瞬間、光の腹から刀が飛び出る。溢れ出る血が刀を伝って地面へと滴れる
「言ったろ。モモとならどんな相手でも勝てるって」
突き刺したのはモモだった
「この瞬間の為の布石…か。なるほど、理解した……」
天堂が助っ人に来てから、モモは一度たりとも光に攻撃を加えてない。それどころか戦ってすらなかった。全ては光を確実に仕留める為のもの
敢えて攻撃には参加せず、気配を殺して自分から注意を逸らす。そして光が油断した所をモモがトドメを刺す算段
「モモ、ナイ…ス……」
「信二さん!」
スパイスの効力が切れた信二は全身の力が抜けて崩れる。モモが咄嗟に体を支える
「ヤバイよこれ…。初芽の言った通り、痛みと脱力感が半端ない…」
「ゆっくり、ゆっくりで」
「上手くいったな」
完璧な勝利を3人は噛み締める
そして光の弟子達もその姿を見て構える事をやめた
「どうやら私達の勝ちのようね」
「当然だな!」
「早く師匠達の援護へ!」
けれども現実はそう何度も思い通りにはいかなかった
「次はこの私が相手だ。ツキカゲ」
一難去ってまた一難。ヨハネのボス、勝利が信二達の前に現れた
通常のスパイスとの差別化をはかり、ツキカゲスパイスを使う時キャラの決め台詞をそれ用に考えました。勿論、キャラ全員分用意してあります。
今回はオリ主。長穂が、ノベル版1話のみしか使われなかった台詞をオリ主に使わせました
それと天堂が助っ人として登場!この小説を始める時から決めてた事です
ここまでの拝読ありがとうございました