RELEASE THE SPYCE lnherited soul   作:シロX

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今回はオリ設定がメチャメチャ追加されました。その為、ウチの雪が超覚醒します

てか今回の話が1番書きやすかった

ではミッションスタート!


MISSION:20 VS飢饉

建物内を駆けるは4人の影。刀と杖が入り交わる

 

「この短期間で更なる成長を遂げた?」

 

「逃すか!」

 

ファミンを──荒川を逃すまいと刀を振り続ける。基地の中を縦横無尽に動く荒川に苦戦を強いられる雪

 

「フー挟み撃ち!」

 

「はい!」

 

刀を避けて先では、命と楓が待ち受けておりクナイと手裏剣が荒川を襲う

 

「良い連携じゃが…」

 

荒川は杖を思いっきり床へ突き付けて、自分の体を宙へ浮かす

 

「「何ぃぃ!?」」

 

突き刺さる相手がいなくなったクナイと手裏剣は、お互いが甲高い音を鳴らしてぶつかる

 

(敵は空中!これでキメる!)

 

雪は刀を鞘に納めて再度構える

 

(ほぅ、その構えは居合い術)

 

「半蔵門流抜刀術・壱門!」

 

抜剣し、鋭い一撃が荒川へ刃が届く時、雪の目の輝きが失い元に戻る

 

(スパイスの効力が!)

 

「甘い!」

 

荒川は天井を足場にしてそこから更に跳躍し、雪の抜刀術を難無く避ける

 

「ユッキー!」

(やっぱりスパイスの効力が…)

 

(戦闘を始めてそんなに時間は経っていない。体感的に10分続くかどうか…)

 

「そろそろワシも本気で行くぞ。ツキカゲよ」

 

荒川はソラサキオールスパイスを取り出す

 

「そのスパイスは信二さんの」

 

「──滅する」

 

一気に二重掛け。身体能力は爆発的に上がる

 

「クソ!」

 

雪も荒っぽくソラサキシナモン2つ齧る

 

お互いに二重掛け。だが実力は──

 

「消え──」

 

雪の視界が反転する。一瞬で床へと叩き付けられた

 

「ユッキー!!」

 

「師匠!」

 

楓が命の頭を強引に下げさせる。そして命の頭があった位置の空気が裂ける

 

「アタシが前へ!」

 

「フォローする!」

 

楓は腰に装備された新武器を1つ握り斬りかかる

 

「クッ!ハァッ!」

 

「後方支援の者が前へ出るか。舐められたものじゃの」

 

荒川は巧みに杖を操り楓の武器を受け流し、左手で腕を掴み拘束する

 

「これで…どうだ!」

 

命は一度に8本のクナイを投擲

 

「フッ」

 

楓を拘束しながらも、右手で杖を回してクナイを全て弾く

 

「離せ!」

 

起き上がった雪はすぐさま斬りかかるが呆気なく避けられ、荒川は雪を巻き込み楓を投げた

 

「次はワシからじゃ!」

 

「ッ!退きなさい!」

 

雪は楓を退かして代わりに受け止める

 

(実力が…違い過ぎる!)

 

「ガラ空き」

 

荒川は杖から手を離し

 

「ブハッ!?…がッ…」

 

高速の突き手で全身の急所、顔面からアキレス腱にかけて24箇所に食らわす

 

前へと崩れようとするが、雪は踏ん張り構える

 

「半蔵門流抜刀術…拾…門!」

 

10連撃。超至近距離の抜刀なのだが、雪の構えを見て体を反り斬撃を避けた。天井、そして両端の壁に大きく斬撃跡が残る

 

「ホリャア!」

 

強引に蹴りを入れて、雪の間合いから遠ざける

 

(拾門を避けた…。しかもあの至近距離で)

 

雪の使う抜刀術は壱門から陸拾参門まである。数が増えれば斬撃数は勿論、抜刀スピードも跳ね上がる。その代わり威力は徐々に下がるのが難点

 

(ならばもっとスピードを上げるまでだ)

 

「半蔵門雪…じゃったの。ツキカゲの頭の割には単調な」

 

「弐拾門いや……弐拾漆門!」

 

拾門より更に上の速度の弐拾漆門。27連撃の抜刀術

 

「ッ!!」

 

避けられた…というより

 

(弾かれた!?)

 

たった2回の抜刀術で雪の太刀筋を見切られた

 

「伏せて下さい!」

 

頭を下げるとその上を手裏剣が通った。荒川へ正面に5つの手裏剣が襲いかかるも

 

「緩いわい」

 

最小限の動きだけで躱した

 

「出し惜しみはしない!」

 

楓は持っていた武器を展開させて変形させる

 

4方向に鋭い刃が展開した武器。名を──

 

「風魔手裏剣」

 

楓が持っていた武器は折り畳まれていた風魔手裏剣だった

 

「いっけえぇぇ!!」

 

投げた風魔手裏剣は壁を抉りながら荒川へと飛んで行く

 

「デカイだけで何も変わらない」

 

しゃがみ込み風魔手裏剣を躱す。そして風魔手裏剣は、荒川から直線上に居た命へと変わる

 

「ちょ!?フー!」

 

「ッ!」

 

楓は両手で何かを引っ張る様な動作をする

 

すると風魔手裏剣は、回転しながらも命の目の前で止まり戻って、背後から荒川に襲いかかる

 

「何!?」

 

有り得ない状況に判断が遅れる。上体を反らして避けるも胸元部分を裂かれる

 

「完全無欠のアタシは何事にも動じず、常に先を読む」

 

先程の風魔手裏剣の仕組みは、手裏剣に硬いて細く透明なワイヤーが結ばれていた。そのワイヤーを引っ張れば、ブーメランの様に戻って来る仕掛けだ

 

「今度は確実に仕留める!」

 

楓はもう一つの風魔手裏剣を構えて投げる

 

縦回転と横回転の風魔手裏剣。狭い廊下を切り刻みながら

 

「狭い場所でのその攻撃は良い。じゃが…」

 

荒川は迫り来る風魔手裏剣を素手で受け止めた

 

「「「!?!」」」

 

驚くのは無理も無い。いくら強かろうと刃に対して素手で受け止めたのだ。手の平は切れて血は流れる

 

「この程度の傷で驚くなんてまだまだ未熟者じゃ」

 

風魔手裏剣から手を離すと、後ろ居る命へと狙いを定めて拳を握る

 

一瞬だった。命の顎を跳ね上げて、天井へと顔を減り込ませてぶら下がる

 

「よくも師匠を!!」

 

今度は怒りに任せに突っ込む楓の額に裏拳で食らわせる。あまりの衝撃に吹き飛んで廊下の壁を打ち破って埋もれる

 

「命!楓!」

 

「お遊びもここまでじゃ」

 

一瞬で刀を叩き落とされ、雪の首元を掴み持ち上げる

 

「あがッ…!」

 

首を締め上げるにつれて、雪は口から泡を吹き、意識が朦朧としていく

 

「滅しろ」

 

もがく雪の力は次第に抜けていき、先程摂取したスパイスの効力も既に消えていた。

それでも雪は諦めない。最後の力を振り絞ってケースに手を掛ける

 

「今更!」

 

(今だ!)

 

弱ってるとはいえ、確実な勝利を収める為にケースに手を掛けるのを振り払おうとする。

けれど、雪はそれを狙っていたのかもう片方の手からリップクリーム爆弾を取り出して投げ付ける

 

「な──」

 

爆発で2人は吹き飛んだ

 

「がは…っ…はぁ…はぁ」

 

「なんて勝利に対する執念。気に入ったわ」

 

(もう…後が無い)

 

雪はツキカゲシナモンを取り出して齧ろうとするが

 

(勝負は超短期戦。でないと、スパイスの効力が切れてまともに動けなくなる)

 

雪の頭にネガティブな思考が入り混じる。だがそれでもと思い、首を振って雑念を払う

 

(倒せばいいだけの話。ここで朽ち果ててでもコイツだけは!)

 

雪は覚悟決めてツキカゲシナモンを齧る

 

「──冷静に、迅速に」

 

瞳の輝きは今まで以上になり、ツキカゲの紋様が浮かび上がる。超人は更に強くなる

 

(酷く冷静だ)

 

先程まで雑念に溢れてた脳内は今クリアな状態

 

「いくらスパイスを積んだところでワシが負ける筈が…!」

 

殺気を感じる。その殺気は、荒川がこれまで相手にして来た人達より鋭く、強靭で、恐ろしいものだっだ

 

そして何より驚いたのが

 

(間合いが…分からない!)

 

雪は歩きながら抜刀の構えを取る

 

「半蔵門流抜刀術・壱門」

 

壱門は最も威力が高くその分最も遅い斬撃……なのだが、その速さは圧巻だった

 

「いつの間に…」

 

視えていた。雪が柄を持ち手がブレた。だが、そこから先が視えなかった。

更に間合いも格段に広がっている

 

「時間が無い。ここからは本気でお前を────殺す」

 

静寂がこの空間に広まる

 

お互いの出方を伺い────

 

「「ッ!!」」

 

「壱門!」

 

「ホォォ!」

 

雪が踏み込んだ床は大きくひび割れて、鈍い音を出す。そこから体全体を捻り一気に

 

(これは…マズい!)

 

刀と杖が接触した瞬間荒川は大きく伏せた

 

「グォォ!?」

 

杖は豆腐の様に柔らかく斬れて、廊下の壁ごと切り崩した

 

「本能で避けたか。だが次こそは!」

 

「小娘が調子に乗るなよ」

 

荒川は真っ二つに斬れた杖を両手で持ち構える

 

「半蔵門流抜刀術・肆門」

 

今度は4連撃。荒川は雪の手元を凝視する。でも、もはや手のブレさえも認識は出来なかった

 

「おごぁ!!」

 

手元に集中し過ぎて肆門全てをまともに食らう

 

「ハァッ!!」

 

更に追撃で、風魔手裏剣で裂かれた胸に拳をひと突き。肋骨は砕け、肺のひとつが破裂、もうひとつは砕けた骨が突き刺さる

 

ツキカゲスパイスはどんな人でも、力だけなら横綱クラスまで跳ね上がる。しかもスパイスを含んだ五恵と同等か、それ以上の強さを

 

更にそこから従来の剣術を加える。雪の振るう刀は高速を超えた高速。『光速』の領域に達した

 

「光速の抜刀をお前に防げるか?」

 

「ウオオォォォ!!」

 

荒川は雄叫び上げて自分を鼓舞する。内臓の痛みに堪えながら

 

「此処でお前を!」

 

「小娘!御主だけは!」

 

「「絶対殺す!!」」

 

「陸門!」

 

「コォォォ!!」

 

光速で繰り出す連撃を全て杖でいなそうとする。だがそんなの無謀な事

 

「この!!」

 

2撃しか躱せれなかった。残りの4撃は四股を斬られる。噴き出す血が廊下を赤く染める

 

「仕留める」

 

雪の表情が豹変する

 

「半蔵門流抜刀術・陸拾参門!」

 

最高速度の陸拾参門とツキカゲシナモンの組み合わせは無敵

 

瞬きする前に全て終わる

 

荒川の左腕が斬られ、両目を横一文字に斬られて失明。その他、体の至る所に斬り刻まれる

 

「私自身も驚くわ。何せ、機械ですら視認出来無い程の速さ。出来たとして、それはもっと先の事。現時点で誰もこの陸拾参門を視認は不可能」

 

このまま命と楓を介護して、他の人達の所へ向かおうと考えてると

 

「へっへ…」

 

「こいつ…」

 

血ダルマになろうがお構い無く荒川は立ち上がる

 

「人生最後の相手が…ゴフッ…御主で、良か良かじゃ…」

 

雪は悲しい表情しながらも構える

 

「壱門」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決着はついた。降り注ぐ雨が雪の体を濡らす

 

血という赤い雨に




ツキカゲスパイスを使うと、一般人でも横綱になれるよ!化け物量産アイテムです…
強さ的には個体差によりますけど、全員コンクリートは粉々に出来ます(という設定)。
歩く圧砕機と考えれば早いと思います。簡単に調べたら100〜300トンの力でコンクリートを砕くらしいです。
そういえば、アニメ7話で五恵ちゃん建物の床を砕いてしましたよね…

あ、雪が振るう刀の速度は、1番速い陸拾参門で1秒63連撃です。正直、作者自身ですら速いかどうか分かりません。馬鹿ですから。
一応、刀と鞘の摩擦係数を減らせばもうちょい速くなります

仮◯ライダーかよ!?

ここまでの拝読ありがとうございました
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