RELEASE THE SPYCE lnherited soul 作:シロX
ではミッションスタート
ヨハネとの戦いから4日が経った
ツキカゲ基地は只今修復中。一部の機能は使えるが、その殆どがヨハネや基地内での激戦で使えなくなっていた
「勝利と父さんは病院で入院中、母さんはその介護、荒川は死んだ。ヨハネは現状壊滅状態」
「暫くは奴らも大人しくするだろう」
天堂はコーヒーを飲みながら信二と話すのだが
「何故まだお前がここに居る?」
テレジアはカレーを食べながら、ジト目で天堂を見る
テレジアの言う通り天堂はWasabiで寛いでいた
「天堂は正式にツキカゲメンバーとして迎えたよ」
「はぁ!?」
「喜べ」
「何を考えている!信二、お前だって知っているだろ!」
テレジアは天堂のメンバー入りに猛反対の様子
「雪やカトリーナには話は通してある。信頼を得られるまでは、裏切りは死だそうだがな」
「当たり前だ。お前はそれぐらいの事をしでかしたんだからな」
「それはテレジアもだろう」
一触即発になる前に、命が間に入って場を和ませる
「2人共それくらいで。天堂さん、預かってたチッチだよ」
「すまないな。寂しかったかチッチ?」
文鳥のチッチを肩に乗せて可愛がる。久し振りに会えた主人に、チッチも翼を広げて喜ぶ
「そういえば天堂さん、今は何処に住んでんの?」
「信二の所だ」
「これはこれは。…モモちは本当に大丈夫かな?」
「モモがどうしたの?」
「何でも無い!…それよりも」
今度は信二に今後の事を尋ねる
「これからのリーダー誰にする?」
「順当に考えたら初芽か命の2人だけど」
「メイはパス。そうゆうのはメイには向いてない。やっぱり初さんかな?」
「初芽ちゃんは駄目よ」
その会話にカトリーナが参加した
「初芽ちゃんも、皆んなのサポートもあるからそんなに周りの状況を見ていられないわ」
「それなら信二が適任じゃないのか?」
「それも考えたけど、ツキカゲの将来を考えたら…」
「そうね。ちゃんと決まるまでは、仮のリーダーは一応命ちゃんとしましょう」
「そこは信さんじゃないの?」
仮とはいえ、信二の能力ならリーダーでもおかしくはないのだが
「1ヶ月程実家に帰るよ」
命とテレジアは、「また1ヶ月!?」といった表情をした
「母さんが──
『──父さん達の介護があるから、暫くは家に帰れそうにないから掃除など諸々宜しく!』
「なんて言われたよ。組織は組織で、弟子達に任せっきり」
「今度は変な事件を持って帰るなよ」
「酷い言い草だな…」
「そろそろ帰るとする。信二の手伝いをしなければならないからな」
「今日の夜には帰省するからね」
最後に挨拶だけ済ませてからWasabiを出た
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「えぇ!?信二さんまた出掛けてしまうの!?」
モモ、命、楓、五恵といつものメンバーが偶々揃ったから、命は信二について話した
「そうなんだよ〜」
「そんな〜。色々と誘おうと思っていたのに〜…」
中々落ち着かない日々が続き、ようやくヨハネとの決着が付いた。疲労などが溜まってるだからこそ、そんな信二と一緒に出掛けたかったモモ。
リフレッシュも出来、尚且つ距離を縮めれるという一石二鳥の計画。その計画がモモの中で崩壊する
「ドンマイモモち」
「実家に帰ってる間にあっちで彼女が出来てたり」
冗談で言ったが、モモはそれを間に受けてかなり凹んだ
「あー!じ、冗談だって!」
「フー駄目だよ。今のモモちに冗談が通用しないんだから」
「こうなったら…」
「モモち?」
モモは覚悟を決めて皆んなに宣言した
「告白する!!」
「マジ!?」
「うん!このままだと、いつまで経っても進展しないと思うから!」
「頑張って!」
意気込むモモだが
(無理ね)
楓だけは失敗すると予想していた
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その夜、見送りにはモモと命と五恵に楓、そして天堂がする
「同じマンションに住むモモは分かるけど、何で他3人も?いや、ありがたいけど」
「「「いや〜…」」」
この3人はモモの勇姿を見る為に集まったのが半分
「気を付けろよ」
「天堂も皆んなと仲良くしろよ」
夜も遅い。そろそろ出発しようとインパラに乗り込む
「あ、あの!信二さん!」
「雪はもういない。モモも頑張れよ」
「はい!…じゃなくて信二さんに伝えたい事が」
顔を赤くしながらも勇気を振り絞る
「私、その…す、すっ…!」
「す?」
「す……素敵な1ヶ月にして下さい」
3人は肩を落とす。楓に関してはやっぱりといった表情だった
「ありがとう。まぁ実家に帰っても、鍛錬と夜のパトロール。場所が変わってもツキカゲのやる事は変わらないよ」
「が、頑張って…下さい」
「何かあったら、初芽か濃姫に連絡するようにしてるから」
信二は優しく頭を撫でてエンジンをかける
「行ってきます」
走り去って行くインパラを見て、モモは静かに涙を流す
「言えなかったよ〜…」
「「「…」」」
「何だ?まさか信二の事好きなのか?」
「ゔぇ!?///」
「まだまだだなぁ」
まだまだモモの恋路は遠い。
そして師匠である半蔵門雪は、記憶を消去してツキカゲを卒業
来年から、ツキカゲに新たな出会いと任務が待ち受ける
雪師匠は原作通りに記憶を消去して卒業でした。この話の前日に、雪が卒業している事なので名前しか出さなかったです。
次回は更にその前日、オリ主と雪との最後の絡みを書いてこの章は終了です
ではでは、ここまでの拝読ありがとうございました