RELEASE THE SPYCE lnherited soul 作:シロX
ではミッションスタート!
今日も何気無い日が始まる
『モモさん大丈夫でしょうか?』
「大丈夫でしょ。朝早くに雪と何処かへ出掛けてたし」
『信二さん、モモさんを可愛がっているのでしたら少し心配をしたらどうですか?』
「えっ?可愛がっていたか?」
AIの濃姫でも、これには流石に呆れてしまう
『モモさん、信二さんと話す時に心拍数や体温が上昇しています。師匠である雪さんとは違う意味で懐いていますよ』
「そ、そう?まぁ、ツキカゲで一番話す相手と言ったらモモだしな」
『鈍感』
「鈍感で結構。それより、お昼からWasabiでモウリョウの手掛かりとなるものを調べるからね」
『了解』
そしてお昼
Wasabiに向かう途中で一件のメールが届いた
「…何だこのアドレス。見た事もない」
『ウイルスの心配はありません』
開いても大丈夫みたいなのでメールを開くと
『ココデマツ』
その一文とマップが添付されていた
『罠ですよ』
「知ってる。だけどモモ風に言うと『滾ってきた』でしょ?」
『そう思うのは信二さんだけです』
Wasabiに着き、地下の基地まで移動して戦闘服に着替える。明らかに罠と知ってるので、それなりに準備をする
そして最後に、狐の面を被って外へ出ようとすると
「あ、信さんじゃん!今日は任務無い筈だよね?どっしたの?」
偶々基地に居た命が声を掛けた。勿論、馬鹿正直に言う訳でも無く誤魔化す
「別件でね。カトリーナさんに頼まれて」
「へぇ〜、じゃあ気を付けて!」
命が敬礼をとってその場を立ち去る。そしてその入れ替わりでカトリーナが現れる
「あら、どうしたの命ちゃん?」
「今信さんを見送りに。カトーさん、信さんに何を頼んだの?」
「私別に何も頼んで無いわよ?」
「え!?」
////////
信長はマップに示されたポイント──とある廃ビルの建物に着いた
「此処か…」
『敵反応無しです』
「妙だな…」
信二が建物内に足を踏み入れた瞬間
『信……何者…か……電…』
「どうした濃姫?聞こえない」
完全なセキリュティを誇る濃姫が通信妨害された。こんな事態は初めての事だ
「仕方ない」
1階、2階とオールグリーン。3階と階段を上がると、ひとつの机を目にした。そして机の上にはスマホが置いてあった。メッセージ付きで
「『アソボ』」
スマホに書かれた文字を呟く時
「ッ!?」
何処からとも無く大量の人形が飛び出した
「そんな馬鹿な!?」
(あり得ない!通信を遮断されただけではなく、濃姫の目を欺くなんて!)
だがすぐに落ち着きを取り戻す。冷静な対応で正面の人形に狙いを定める。
左手で人形の腕を掴み、地面に叩き付けて捥ぎ取る
「うらぁ!」
捥ぎ取った腕を振り回し、2体、3体と薙ぎ払う
「これで…おわっ!?」
今度は銃弾の雨嵐と信長を襲う
「無理無理無理無理!!」
急いで倒れてる人形を盾にしながら柱に身を潜める。
腰から一丁の銃「HK45」を手に取り柱から狙いを定める
「一気に仕留める!」
柱から柱へと身を隠す場所を移動しながら銃を速射する
装弾数10発全て、人形の関節部分に撃ち抜き破壊する
「数が多過ぎる!」
どんなに破壊しようと蟻の様に湧いて出て来る
スパイス、リップクリーム型爆弾、落ちてる鉄パイプ、服に仕込んでたワイヤーなど様々な物を使うも人形の数は全く減らずだった
////////
信二と人形の戦闘は数時間と続き、日が落ち始めた
連続での戦闘に、信長の精神は極限状態に近かった。使える物は全て使い果たし、濃姫はおろか外部からの連絡すら出来ない
だけどそんな孤独の時間が終わろうとする
「はぁ…はぁ…これで、終わり!」
最後の1体、人形の内部のコードを引っこ抜き決着がついた
「もう夜じゃん。一体何時間動いたんだ…?」
そしてポケットが震える。拾ったスマホからのメールの着信だった
「『マダマダ』。何なんだ…」
『信長…応…して下さ……』
「濃姫か!信長だ!」
『良かっ…す。……再起動します』
通信は回復したが、イマイチ繋がりが悪いのか濃姫は再起動し始める
『信長聞こえますか?』
「聞こえる。回復したか」
『はい。予想通り罠でしたね。報告しますか?』
「いや、これは俺達だけの秘密にしよう。少し調べる…」
何もかもが謎の連続。今回の件、信二がその正体に気付くのはそう遠くは無い
案外すぐだったり
地の文、名前を全部統一させるか、又は任務外、任務時でコードネームを使い分けるかで悩んでいます。今は後者でやっていますが、読んでる方から見ればどっちが読み易いのか…
次回から原作通りモウリョウとの戦いです
ここまでの拝読ありがとうございました!