気ままな短編集(二次創作)   作:久遠の語部

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※支部で反応が良かったのでこっちでも上げてみる。
Fateじゃないけど、型月だからセーフ理論を通す。


さて、本作はシエルル―トクリア(呼び方はエクストラorトゥルーどっちなんですかね)後を推奨します。若干、外を歩くための言い訳()を生やしましたが、昼間でも眩しい程度で歩けるんですかねぇ?

補足として、志貴は遠野邸を後にして、シエル先輩と同棲という設定となっていますのでご注意を。
何でそんな作品を書いたかって言われれば……書きたかったから書いた、の一言である。


空の下を二人で過ごす

 切っ掛けは夕食の後だった。恋人になったのはいいが、恋人らしいイベントを今までやっていなかったじゃないか。そう思い立ったのなら、後は口にするだけだ。

「先輩、今度一緒に出掛けない?」

こちらを見て満面の笑みを浮かべた先輩だったけど……気になることがあるらしく、どうしてか目線が下がってしまう。はて、何か問題が。

「お誘いは大変嬉しいのですが……昼間に外へ出ちゃったら、体が痒くなっちゃうんじゃ……」

ああ、そのことか。困ったことにあの日を境に、俺は純粋な人間ではなくなってしまった。まぁ、これでシエルと一緒にいられるのなら、文句はない。それだけのことがあったんだから。

「その件については大丈夫ですよ。フードを被れば、少しは楽になるので」

あまりに強い日差しは厳しいけど、その時は室内に避難すればいい。

「それなら良かった。それじゃあ……何時頃、お出かけしますか?」

華のような笑顔と紅の差した頬。ああ、この笑顔をずっと見ていたい、と

「先輩に用事がなければ今週の土曜日とか……どうですか?」

「はい、私も空いていますので、よろしくお願いします」

ペコリと頭を下げられてしまうが、俺もあまり経験がない。上手くリード出来るだろうか。

「そ、それじゃあ明日も学校ですし、寝ますか」

「そうですね」

同じベッドに入り、横になる。……元々が一人用のベッドだからか、二人で寝るには少し手狭だ。おかげ様で先輩の肢体に触れられるのだから、寧ろいい。

「…………」

「…………」

シエルの体温を腕から感じ取っていると……ふと、目が合った。

「ちょ、遠野く……ン」

その照れた顔があまりにも愛おしくて、口付けを一つ落とす。いつもなら抱き合っていた所だけど、最近は頻度が多過ぎると言われている。怒りはしないだろうけど、せっかく出かける約束をしたのだ。今日くらいは抑えないと。代わりに、シエルの香りを胸いっぱいに吸い込んで我慢する。

「……お休み、シエル」

取り乱した先輩だったけど、俺が眼鏡を外したことでそのつもりがないことに気付いたようだ。

「……はい、お休みなさい、遠野君」

遠野家にいた頃は眠りが浅かったような気もするけど、今は先輩がいる。……俺にはそれで、十分だ。

 

 

 

 

 来たる土曜日がついに来た。ついに、先輩とのデートである。以前は有彦と一緒だったけど、今日は違う。二人きりの初デートだ。内心で息が荒くなるのも仕方ない、というものだ。

「その服、何処で買ったんですか。俺、始めて見ましたよ」

けど、それは先輩もだったらしい。朝起きたら、既に朝食(いつものカレー)が用意されていた上、普段は見掛けない服を着ていた。

「内緒です」

……薄いピンクの唇がとても艶やかに見える。思わず食らいつきたくなるが、ここは我慢だ。今日は折角のデートなんだから。

「さ、遠野君も早く着替えて下さい。今日は色々回るんでしょう?」

見るからに先輩は楽しそうにしている。こちらも誘った甲斐があった、というものだ。

「はい、先輩と夜に見回りすることはあっても、昼に遊びにいくことは無かったですからね」

「言われてみれば……そうですね」

時間は朝の九時三十分、この時間帯の日差しであればフードが無くても問題ないだろう。……と思ったが、今日の天気は曇り。これなら、フードすら要らないな。

「やっぱり……日差しはダメなんですね」

どうしてこちらを心配そうに見ているのか……って、そういうことか。どうやら、フードをする癖が染みついていたらしい。

「あ……癖になっていたみたいです。今日のところはまだ大丈夫なんで、フードは外しておきますね」

「……でも、大丈夫ですか。無理しなくていいんですよ?」

「折角のデートですよ。俺が先輩の顔を長く見たいだけなんです。だから、気にしないで下さい」

思うままに言っただけなんだけど……先輩の顔があっという間に紅くなっていく。

「……それは反則です、遠野君。そんなこと言われたら……何も言えないじゃないですか。分かりました。ダメだと思ったら、直ぐにフードを被ってくださいね。えっと、まずは何処に行きましょうか?」

「南口の公園に行きませんか。あそこなら色々な人がいますし、出店が出ている時もあるので」

「ほうほう、そうなんですか。私もよく出歩いていましたが……あまり出店を見たことは無いんです。何かあるといいですね」

 道すがら、先輩がしりとりを仕掛けてこようとしたりもしたが、特に何も起きることもなく公園に到着した。南口の公園……思えばここでは色々な思い出があった。雨が降っていたあの日に俺を拾ってくれた先輩。きっと先輩がいなかったら、冷たくなったまま体が動かなくなっていただろう。だからこそ、あの日のことは忘れられない。他にも、アルクェイドと一緒に夜の見回りに行く時の集合場所でもあった。あれもあれで、忘れられな……

「遠野くん、何を考えていたんですか?」

「へ!?」

俺の思考が読めるのか、この人は。にっこりと笑みを見せているが、その笑みが不穏だ。もし、今が夜で他に誰もいなかったら、人除けの魔術と共に対吸血鬼折檻の秘蹟が使われても可笑しくない。

「い、いやぁ。この場所で色々あったなぁ、って思って。どうしても、雨が降っていたあの日を思い出すんです」

嘘ではない。嘘ではないんだ、先輩。

「まぁ……そうですね。あの時は驚きました。傘も差さずに、石のようになっていたんですから」

コツン、とお互いの手の甲が当たる。その手を繋ぎたいと思う欲求のまま、俺はそっと指を絡める。

「あの時、先輩が見つけてくれなかったら……償いの意味も分からないまま、自分を殺していたと思います。だから、先輩には感謝しています。あの日、俺を見つけてくれたから……今があるんです」

そうだ……きっと、あの日から。俺は惹かれていたんだと思う。自分ですら自分を信じられないのに、信じると言ってくれた先輩に。

「あの時の遠野君、今にも死んでしまいそうな顔をしていましたから。だから……どうしても放っておけなかったんですよ」

あの時と同じ柔らかく、見守るような表情だ。

「ありがとう、シエル。俺の隣にいてくれて」

「そ、そそ、それは、私の台詞です。私の方こそ、し……遠野君にはいつも助けられているんですから」

「…………」

「…………」

気恥ずかしさから、手を繋いだまま、お互いに黙ってしまう。どう声を掛けようか迷ったものの、ふと視線を遠くに外すとこれ幸いに出店が見えた。

「せ、先輩。あそこに出店がありますよ。見に行ってみませんか?」

若干緊張して声が上擦ったけど、先輩も同様のようだった。多分、見た目の可愛らしさからカレー関係の出店では無さそうだ。まぁ、見るだけでもいい気晴らしになるだろう。

「そ、そ、そうですね。行ってみましょう」

「少し見てみましょうか。幸い、あまり並んでいないみたいですし」

朝のそれなりに早い時間だったこともあり、公園はご老人が半数を占めている。財布も多少は暖かい今なら、少しは売り上げに貢献してもいいだろう。

「先輩は何を食べますか」

出店はアイスクリーム屋のようだけど……興味があるのか、チラチラと視線が動いている。てっきり、カレーにしか興味がないと思っていたけど、これは新しい発見だ。

「へぇ~……出店でも、色々種類があるんですね」

暇そうにしていたアイスクリーム屋にはまだ人だかりが出来ておらず、直ぐに注文することが出来そうだ。

「物珍しい味で客寄せしている、とも言えますけどね」

チョコ、バニラ、ストロベリー……といった定番の味から、抹茶、チョコミント、グレープ……それから。

「……変わり種ってあるところにはあるんですね」

「ええ、世界を色々回っている私ですが、これは初めて見ました」

まさか、スパイスアイスなるものがあるとは……先輩も初めて見たらしく、視線が釘付けになっている。俺も気にはなるが、そこまで挑戦する気にはなれない。

「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」

店員がにっこりと挨拶をすれば……後はもう、何を食べるか選ぶだけだった。

「ありがとうございました」

結局、先輩はスパイスアイスを二段重ねに、俺はバニラアイスをベンチで食べることにした。

「先輩、それは美味しいんですか?」

これは純粋な興味だ、どんな味がするんだろう。

「そうですね……普段食べているモノとは違いますが、偶にはこういうのもいいですね……遠野君も食べてみます?」

「じゃあ……少しだけ」

匙が無いので、直接口にするしかない。そっと、一口分貰ったけど……ピリッとした刺激が、舌に残るはずの甘い感触を程よく流してくれる。

「ど、どうでしょうか?」

少しぎこちなく、味の感想を求める先輩。

「美味しいです。意外と合うんですね」

「ええ、私も食べてみて驚きました。スパイスをふんだんに使ったカレーとはまた違う……甘みを引き締める為のアクセント。個人的にはもっとスパイスが効いたものの方が好みですが……デザートして食べるならこれ位の量がいいのかもしれませんね。それに、新しい発見です。何しろ、デザートにもスパイスは通用する……ということなのですから」

ぶつぶつとアイスにおけるスパイスの有用性を呟き始める先輩。まぁ、口に合ったようで何よりです。

 

 

 

 アイスクリームを食べ終えた後、公園の風景を眺めながら雑談をしている内に時間が過ぎていく。ふと公園の時計を見れば、11時を回る頃だった。さて、この分ならそろそろ開いている頃だろう。

「遠野君、次は何処に行くんですか?」

「繁華街の方に行こうと思っています。前に有彦が言っていたんですけど、近所で評判の揚げ物屋があるらしいんです。で、その中にカレーコロッケとかも」

「行きましょう、是非、行きましょう」

この張り切り具合、どうやら知らなかったらしい。

「それにしても、遠野君がそんなお店を知っているなんて、意外でした」

まぁ、そうだよな。先輩みたいに拘りがある方でもないし、不思議に思うのも想像できる。何しろ、この情報は有彦に教えてもらったものだ。店自体は俺も知っていたけど……何処からこんな情報を仕入れてくるのやら。

「ああ。有彦に連れ回されたりしたこともあったんで、その時に」

「なるほど、有彦君経由でしたか。そう言えば、中学からの付き合いだとお聞きしましたが、その辺りを伺っても」

「いいですよ。とは言っても、とりとめの無い話ばかりになりますが」

折角だし、色々な店を物色するのも悪くない。

「さて、この辺りだったな」

「……この辺りは時々来ていましたけど、そんな店があったんですね。ムムム」

「まぁ、コロッケとかの惣菜がメインですから、大々的にカレーを売っている訳ではないですからね」

お、ここだ。

「おや、いらっしゃい」

御婆さんが声を掛けてくる。さて、俺はどうしようか。

「ほぉほぉ……カレーコロッケ以外にも、色々売っているんですね」

「おや、うちのカレーコロッケが気になるかい?」

「はい、人伝に美味しいとお聞きしたので」

うん、いい笑顔だ。連れてきた甲斐がある、というものだ。

「こんな若い子に言われるのは嬉しいね。ほら、1個食べてみるかい?」

「お、お金出しますよ!」

「いいの、いいの。気に入ってくれたら、次からは買って行ってくれると嬉しいけどね」

先輩の人徳、ここに極まれり。と言った所か。慌てこそしたが、渡されてしまっては無下に出来ない先輩はそのままカレーコロッケを一口。

「美味しいです!」

「おお、そうかい。嬉しいねぇ」

「遠野君もどうですか?」

「そうですね。御婆さん、カレーコロッケを一つ下さい」

「はい、ありがとね」

流石に俺は無料とはいかなかったけど、まぁ先輩の好物(方向性は変わっていないけど)が増えたのはいいことだと思う。結局、カレーコロッケをもう一つ頼んだ先輩が、俺と一緒に食べ終える。

「ありがとうね。また来てくれるのを待っているよ」

「ありがとうございます、また来ますね」

「ごちそうさまでした」

そうして、繁華街を一旦外れて大通りに出た所で、時間が12時を回っていた。食べたといってもアイスとカレーコロッケくらいだから、先輩はまだ食べられるだろう。まぁ、何処で食べるかなんて決まっているようなものなんだけど。

「そろそろお昼にしましょうか」

「で、でも先程カレーコロッケを食べたばかりですよ」

お腹を減らした素振りは見せないけど……

「メシアン」

「行きます……って、遠野君!」

「先輩ならカレーはイケると思いまして」

結局、以前に先輩と行ったカレーショップ・メシアンへ行く。予定通りである。俺は、あの時食べたバターチキンカレーのセットを頼んだ一方、先輩は10倍スパイスセットを頼んでいた。一口だけ食べてみたが……アルクェイドと先輩が戦っている時を思わせる、非常に刺激的な味だった……という感想を残しておこう。

 

 

 

 

 さて、この後はどうしようか。デパートで先輩の服でも見ようかと思ったけど、ヴローヴのことを思い出してしまうのでは……とふと思ってしまった。さっき、繁華街を歩きながらちらりと北口公園の方向を二人で見たが、復旧には暫く時間が掛かりそうだったからだ。折角のデートなのに、吸血鬼が根城にしていた場所に行くのもな……どうしたものかと視線を泳がせていると……

「あ」

駅前の映画館が目に映った。そう言えば、電車で先輩と映画の所感を話した記憶はあるが、一緒に観に行ったことは無かったな。うん、これもいい機会だ。

「先輩、映画館に行きませんか?」

「いいですよ。それで、何を観ましょうか」

「あー……えーっと。すみません、上映している映画を把握していなくて。一緒にどんなものがあるか観てみましょうか」

「はい!」

恋愛、SF、ミステリー、アクション、ホラー……うーん、ジャンルが分かれているのはいいけれど、最後の二つは避けた方がいいだろう。何せ、先輩にアクションは身近過ぎるし、ホラーな光景は映画以上に見てきているはずだ。どうせなら、先輩が楽しめるものにしよう。

「俺はどれでも大丈夫ですけど、先輩はどれがいいですか?」

なので、アクションとホラーの欄をそれとなく外して先輩に聞いてみる。

「私、遠野君が観たい映画を一緒に観たいです」

とても嬉しいことを言ってくれる……思わず、勢いのままキスしてしまうところだった、危ない危ない。そうなると、だ。恋愛、SF、ミステリー……この恋愛ものは中の中くらいだな。うーん。ミステリーもホラーの要素が混じっていそうだし、ここは……

「SFにしましょう」

「いいですよ。それじゃあチケットを買いましょうか」

二人でチケットを買う。映画開始まであと20分といった所か。これなら、映画の前に軽食を買っても問題ない。

「折角だし、ポップコーン買いますか?」

定番だが、何もないよりはいいだろう。

「はい。私、気になっていたものがあるんです。遠野君は少し待っていてくれませんか?」

映画館の軽食で気になるもの……か。何だろう。

「分かりました。じゃあ、座って待っていますね」

はて、先輩の目が真剣だったが……何故だろう?

 待つこと数分、先輩の目的はポップコーンのようだけど……ああ、そういうことか。

「はい、こちらカレー味のポップコーンです!」

「さすがは先輩ですね」

映画館に来てまでカレーに拘るとは流石、先輩。ところで、映画館は臭わないのだろうか。

「最近の映画館は換気にも注意していますから。こうして食べられるのはいいことです」

ふふん、と眼鏡をクイッと上げつつ、ポップコーンを食べる先輩。

「それは良かった。ところで、飲み物はどうしますか。紅茶も売っていますけど」

「はい、それじゃあ買いましょうか」

映画の座席に座り、開始まで映画のパンフレットを二人で読む。そうしてこれから始まる映画について話している内に、開始のブザーが鳴った。

「おっと、そろそろ始まりますね」

「ええ」

自分たちの他には、奥の座席に数人がいる程度。これなら静かに観ることが出来るだろう。

 

 

 

 上映が終わり、他の観客が去った後、俺達は映画の感想を話していた。ストーリーはそれなりだったので話がそれなりに続いたのだが、次第に話がストーリーから舞台設定へ移っていき……ふとした思い付きで。

「先輩的には、あの映画で使っていた武器についてどう思いますか?」

──と、主人公たちが使っていた武器の話をしてしまったことが俺の敗因だ。

「私から言えば……発想は悪くないですが、もう少し使い方があるのではないか、と思いましたね。彼らの世界では使える人が少ないのですから、持っているだけで有利であることは変わりないですが……だからこそ、彼らはその武器の使い方を熟知する必要があるんです」

先輩が見た限りでの武器の使い方語りが始まってしまった。歴戦の代行者、ということもありその話が始まれば……長い。何とか相槌を打って話を続けようとしているものの、意識が宙に行きかけてしまう。

「────だからこそ、その欠点を補う為にはもう少し改良されるべきだと思いました。SFなのですからこう……もう少し飛躍した武器をですね。それと工夫が足りないと言うべきでしょう……黒鍵のように手軽に持ち歩き出来る武器なのですから、それを活かした戦法も必要です。例えば、遠野君のように素早く近付いてから、武器を展開して強襲する。腕に仕込んで置いて相手が油断した隙を突く……なんていう使い方も出来ると思うのですが……まぁ、そこは映画ですから置いておきましょう」

……危なかった。もう少し続いていれば、意識が宙を漂っていただろう。

「そ、そうですね。まぁ、演じている人は普通の人ですから」

「おおっと。それもそうですね」

熱を入れて語ったからか、先輩はズレかけた眼鏡を元の位置に戻す。

ふと空を見れば、もう時期夕方になる頃だった。

「そろそろ帰りましょうか?」

「そうですね……今日は楽しかったです、遠野君」

先輩はそう言って、こちらまで幸せになれるような笑顔を見せてくれる。

「大したことは出来ていないですけど、シエルが楽しんでくれたなら、俺も嬉しいです」

「何を言っているんですか、遠野君。私は、遠野君が側にいてくれる……それだけで幸せなんですよ」

……天然なのか、狙っているのかは分かりませんが、笑顔でその台詞は反則だと思います。

「俺もシエルが隣にいるだけで、十二分に幸せ者ですよ」

不意を打って名前で呼んでみたが、どうだろうか。

「そ、そうですね」

うん、いい反応だ。段々と頬を染めている様子はいつ見ても可愛いとしか言いようがない。

「し、し……遠野君」

まぁ、今回も名前で呼んでくれなかったのはちょっと残念だが、もうじき呼んでくれるような……そんな進展が少し垣間見えたので良しとしよう。その代わりに触れるような口づけを一つ。

「それじゃあ、今度こそ帰りましょうか。先輩」

「……そうですね、遠野君」

夕焼け空の下、手を繋いで帰り道を歩く。先輩の手から伝わる体温は、俺には勿体ない程に温かった。




さて、改めて……月姫Rをクリアしました。……いやぁ、待ち続けた人達の忍耐は凄いですね。シエルルートのノーマルエンドは本当もう……きのこは、と言う感じでした。だからこそエクストラ(トゥルーなのどっちなのよ、本当に)はうん、良かったね……となれる。
それにしても、あれで表……なんですから、裏はどうなることやら。斎木さんは顔出し位で裏で暴れる感じなのだろうか。

まぁあと4年~5年はかかるらしいけどね!
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