結界師 -奇譚- RTA【完】   作:トウカ

10 / 27
(クエスト祭り・2)~(竜の捕獲)Part.9

 クエは続くよどこまでもなRTA、はーじまーるよー!

 毎日悪魔を相手にしたり戦闘で荒れた地を修復するだけの日々なのに、ホモくんは脳筋になるどころか予習復習によって知力は寧ろ上がり続けているという……勉強お化けかな?

 

 では前回の画面から続けていきましょう。

 

( 少年仕事中 … 2倍速中 … )

 

 低ランクの依頼報酬でアイテムも補充できましたしA級に挑めるようにもなりましたので、早速クエスト受注。戦闘スキップ無双が続きましたので、そろそろ戦闘画面が恋しくなってきましたね……嘘ですが……。

 海外の悪魔の類は世界三大宗教の一つに属している人達にヒャッハー汚物は消毒だ~!! されています。日本の異能者は悪さをしない妖には基本何もしませんが、此方では存在が罪みたいな扱いでした。

 海外の異能者と悪魔の争いは日常茶飯事ですので、イベや仕事で戦うことになる敵のレベルも当然高いのですが、今の所無双ばっかり。

 

 国の対立、戦争、宗教、派閥、利権、その他諸々の要素によって、ヨーロッパでは日本でいう裏会が乱立しており、国に一つどころの話ではありません。

 そんな気軽に立ち上げちゃう? ってぐらいポンポン組織を作ってます。

 彼らが纏まってくるのは2000年代に入ってからなので、この時代ではただの烏合の衆です。ですので、彼らの組織に入るよりもローマ店主さんの下で仕事を受けていた方が快適になります。

 

 あ、そういえば実家への連絡ですけど、してもしなくてもOKです。

 今回は支援アイテム欲しさから定期的に式神を送って現状報告してますが、プレイヤーの腕が高ければ必要ありません。

 

「貴様、近頃噂にな(あっ、ヅラだ)っているジャパンからやってきたというガキだな? どれほどの実力なのか見てやろうじゃないか」

【戦闘開始。】

 

 失礼、音声に妙なものが入り込みました。

 この見るからに大人のふりかけをかけた人は外国マップでの強力な助っ人キャラです。

 職業は祓魔師、つまりエクソシストですね。

 通常プレイならとても頼りになる人ですので、皆さん仲良くしておきましょう。

 結奇でも有数の火力キャラですから、共闘する時は支援に回ってこの除草剤を撒いた後の原っぱのような方の攻撃を手助けした方がいいです。

 しかし今回は化物型ステなので、この毎朝初日の出が楽しめる方の役割は肉壁です。

 

 ヅラが出てきたということは、地道にD級から進めてきた甲斐もあってホモくんの名声もそこそこになっている様ですね。

 戦闘も終わった所でヅラと一緒にクエストに出掛けましょう。

 はい、また倍速入ります。

 

( 少年仕事中 … 2倍速中 … )

 

 オラァ結界師様の御通りじゃい、道を開けんか!

 ……うーん、スキップ機能が有効になってますね。A級になっても序盤に出てくるモブ敵はまだ格下判定ですか。

 優先的なスキラゲも終了しましたし、そろそろホモくんのレベル上げの続きをしたいのですが、イベ戦闘でしか経験値貰えてませんね。さっきのヅラ戦とか。

 早く最高難易度であるS級をやりたいです。

 

 もう暫くクエが続きますから、雑談でもしましょうか。

 結奇は本動画をご覧の通り、移動範囲が日本だけに収まりません。今のように海外で活動することも可能な、自由度の高いゲームです。

 しかしやっぱり本筋は日本なので、作られているマップは各々の国の首都のみ。

 後は海外仕様の背景が使われた戦闘画面、異界という名のダンジョンマップとなっています。

 クエを受けたら街でNPCから噂を集めたりどこかに潜んでいる情報屋から買ったりして、街の外に出たら直接戦闘画面に移行するか、ミニゲームが開始するか、ダンジョンに移動するかになりますね。

 

 なーんだ、○○にも行けたらよかったのになー、と肩を落とした視聴者兄貴はご安心ください。

 マップの数が限定される分、首都の作りこみは半端じゃありません。

 開祖の時代に生まれたら流石に行けませんが、1950年代から10年ごとに街の構造が変わり、人も変わり、特殊イベの内容もちょっとずつ変化します。

 

 外国滞在時のみ遊べるミニゲームも面白いですし、皆、結奇、買おうぜ(ダイマ)。

 

「はぁ!? その連れてる悪魔、契約じゃなくて力で従えてんのかよっ!??」

【時祓は頷いた。】

「嘘だろ……下級悪魔ならともかく、そいつ上級じゃねえか。こんなの初めて見たぞ……」

 

 おっしゃ、この会話は特殊イベの前兆ですね。

 

「貴方方二人がフェリーノとユキムラか?」

【真っ黒のローブを着た謎の人物が声をかけてきた。】

 

 よし来ました、依頼人。

 このクエストのフラグは最初の会話の通り、〝ヅラとパーティを組んでいること、契約を交わさずに服従させた一定以上の強さの悪魔がパーティにいること、名声が80を超えていること〟です。

 アッシーくんが強いのはホモくんが力を渡してるからなんですけどね。

 でも戦闘の数も大分熟してきましたし、本魔の強さ自体も上がってきてるかもしれません。

 行き先はイギリスですね。イケイケGOGO!

 

「あのローブの奴、鱗が欲しいとかのたまってたが、本当にそれだけかね? 今の時代滅多にいないレアものの竜がいる場所の情報提供に異界に入る方法に帰る手立てに……此処までお膳立てしてくる奴ってのは普通いないぜ?」

 

 ロンドンは大体霧がかかっているか雨が降っているかです。もし快晴パターンが見れたらスーパーウルトラレアですので明日は良いことあるかもしれません。

 シックな雰囲気がいいですね。

 ささっと情報収集とアイテム購入と、あと念のためにセーブして、イクゾー! デッデッデデデデ!(カーン)

 

「重苦しい空気だな……」

 

 ダンジョン攻略をしてる間にあの依頼人について説明すると、バチカン市国のお偉いさんで、それからローマ版店主さんの友人です。

 大の鱗コレクターであり、なんかもう鱗が好きで好きでたまらないらしいです。

 ヅラが訝しんでますけども、ふっつーに鱗が欲しいだけです。

 竜の鱗たんprprしたいお! でもそんなの滅多に手に入んないし市場にも流通しないしprprできないお……でも諦められないお!! そうだ、強い人にゲットしてきてもらえばいいんだお!! 金に糸目はつけん、迅速な依頼達成を求む(キリッ)と依頼してきました。

 本人曰く、人外の力を暴く為の研究に必要な材料だの推考に必須だのペラペラ喋りますが、まあ、趣味嗜好ですよ。

 

【探査用結界で発見した位置で、竜は眠りについている。】

「絶好の機会だ、慎重にいこう」

 

 彼に指摘してみると「なら清廉な趣味だ」とか抜かしてきます。

 嘘つけ絶対ただの性癖だゾ。

 

【フェリーノが気配を断って近寄った瞬間、突如竜の瞳が開いて襲い掛かってきた!】

「しまった! 仕方ない、力で押し切るぞ!!」

 

 は?(威圧)

 おめーの頭はハッピーセットか?

 そりゃゲーム内時間じゃもうその商品出てきた後だろうけどよ?

 ヅラの頭にゃ鬘だけ被せておけばいいんだよ、大人しくしてろ(ホモは辛辣)。

 私は全部が欲しいんです、妥協はしません。

 ※ステ厳選は除く。

 

【俺に良い考えがある】

【式神を大量にばら撒いた。】

 

 山ほどの式神を作っておいたのはこの時の為です、物量攻めで錯乱させます。

 それで隙を作り、念糸でぐるぐる巻き。

 一丁上がり!

 

【念糸で身体全てを縛り上げ、身動きを封じて竜の頭に降り立った。戦闘終了。】

「おお、成功したか!? 後は任せろ!」

【すかさずフェリーノが竜の懐に入り込み、作業を行っている。】

 

【〝竜の鱗〟を手に入れた!】

【〝竜の逆鱗〟を手に入れた!】

 

 相手の体力を削って戦闘終了になると、逆鱗が折れてグチャグチャになり報酬は半減になります。鱗の報酬分だけでも破格なんですけどね、ホモは欲張りだから……。

 無事に特殊イベも成功出来ました。

 鱗コレクターはprprできるし私たちは報酬がうまうま、実にWIN-WINな関係です。

 この特殊イベを受ければホモくんも竜の鱗を入手しますが、本RTAでは使用しません。

 土地神クラスの力を持つ竜からのみ採取できるアイテムなだけあり、強力な武器の材料になる竜の鱗ちゃんですけども時間的に作れないのですよ。

 

 私の目当てはこれ!

 竜の逆鱗を依頼主に渡したら貰える報酬の一つ、水晶玉です。

 古代の悪魔が戯れに作った膨大な魔力の籠った魔具とのこと。

 いいのかお前、こんな強力な宝を性癖の為に手放して……? いや性癖だから手放したのか、納得納得!

 では早速使っちゃいましょう。

 

【スキル「無想」を発動しました。】

【「水晶玉」を使用しました。】

【水晶玉を見つめながら無想に入り込んでいると、今まで以上に神経が研ぎ澄まされていく感覚が湧きあがってくる。……今の領域に入った自分なら、一段階上に昇れることに気が付く。しかし、このまま感覚が過敏になると少々不便なことにもなりかねない。】

【それならば、自分以外のものに無想の状態を管理して貰うのはどうだろうか? 良いアイデアだと思ったので、直ぐにイメージを想起して膨らませていく。】

【……管理者が現れた。】

【究極スキル「極限無想」を習得した。】

 

 はい、このアイテムを使えば極限無想を覚えることが出来るようになります。

 何度も発動させて経験を積めば何時かは管理者がいなくとも極限無想を操ることも可能。

 しかし原作で良守が行っていたように、術者が無意識に感じ取っている情報を管理者は言語化して伝えてくれるという副次効果があるので、出現させていると便利。

 良守も学業という意味での頭脳は置いておいて、それ以外の頭脳は決して悪くはありません。しかし感じた情報を冷静に判断できる下地がまだ出来ていなかったので、極限無想+管理者という組み合わせは良守にピッタリでしたね。

 

「お前さんにならどんな仕事でも任せられる。そこの箱に入ってるリストの仕事には命の危険が常に纏わりつくが、うまく切り抜けられるだろう。だが気を付けろよ、どれもこれも本当に危ねぇもんばっかだからな。んーそうだな……難易度でいえば、Sだ」

 

 最高難易度の依頼も受けられるようになりました、やったねホモくん!

 

 

 全ての依頼の受注が可能になりましたし、今回はこれでおしまいです。

 動画の最後にこの時点でのホモくんのステータスを載せるので、最短裏ボスタイマン撃破を目指す人がいれば参考資料にしてください。倍速だったので見え辛いですよね?(ホモの半分と心臓と髪の毛と服と靴と帽子は優しさでできてます)

 そしてそれが叶った日には私にも参考資料をください。

 では、ばいなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでだ……!? 何故人間のままそれほど強くなれた!?」

 

 速い。この妖は速い。どんな力を持っていようが、私の意識に妖が映らなくては結界で囲えず意味が無い。烏森ごと探査用結界で覆い位置把握しても、妖の速さに追い付けなくては意味が無い。

 身に纏う結界で妖の攻撃を防いではいるものの、現状のままではいけない。

 この烏森という土地において、時間は妖に味方をする。

 

「人間が……その若さで、なんでその領域までいける……? それなら、俺は――」

 

 時祓の兄程度ではあの妖の相手は無理だ、父と彼の母に救援を要請しよう。

 力は大したことはない。この手のタイプを滅するには数で叩くのが丁度いい。

 

「――――止めだ。こんなもんで強くなっても意味はねぇ……アイツには勝てない」

 

 突如増した妖力によって学園を囲っていた結界を斬られ、逃走されてしまった。

 なんとなくだが、あの妖はもう此処にはこない気がする。

 速さ、か。今の妖のように速さを駆使されれば今回のように逃げられてしまう、それはよく分かった。……彼は特別速くはなかったが、風のように結界をすり抜けたことがある……。

 ……結界術とは空間を支配する能力。ならば、それを応用して空間そのものを歪める術を作るというのはどうだろうか?

 良いアイデアだと思ったので、直ぐにイメージを想起して膨らませていった。

 

 




少しだけ出番がある脇役の中で割と好きだったのは赤亜です。なんで人間になりたかったんでしょう?
お気に入り評価感想、いつもありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。