そろそろレベルアップしたいRTA、はーじまーるよー!
今回からは最高難易度のクエを受けられるので、ホモくんのレベル上げに勤しんでいきます。
つまりは倍速ですね。
では、続きから動画リスタート。
( 少年仕事中 … 3倍速中 … )
「今夜は満月だからな、背後に気を付けろよ」
【狼男が現れ襲い掛かってきた!】
「そら来た、狩りの時間だ!」
「おっしゃあ! これが伝説のエクス――」
【〝エクスカリパー〟を手に入れた!】
「ヴァカめ!! 私は贋作だ!!」
「カリパー!?」
「歴史のない国にいる怪物ってのは弱小だと素人は判断しがちだが、そんなことはないぜ」
【ガロクウズウィスが現れ襲い掛かってきた!】
「早速だな! パターンCの挟撃だ!」
「ファラオってこういうカッコで寝てるイメージがあるけど、これだっせぇよな!」
【スフィンクスが現れ襲い掛かってきた!】
「あっごめん陰口叩いてごめん!!」
「なあ、ジャパンにいる人魚って魚を食えば不老不死になれるって、あれ本当か?」
【時祓は首を傾げた。】
【吸血鬼カーミラの残り香が現れ襲い掛かってきた!】
「ヴァンパイアか!? 今ニンニクしかねえ!」
「この封印札、字がちまちましてんな……どうやって描いてんだろ……」
【キョンシーが現れ襲い掛かってきた!】
「おっと、こいつが中国のゾンビか! 行くぜユキムラ!」
「俺が今までの人生で一番倒すのに心が傷ついたのはサキュバスだな、涙が出た……アーメン」
【インキュバスが現れ襲い掛かってきた!】
「お前はお呼びじゃねえんだよおおおおおお!!!!」
……はい、S級に出てくる敵はどれもこれも手強いものばかりなので経験値ウマウマでした。
特に妖混じりの西洋版、悪魔混じりの方との勝負はやはり素晴らしいですね、何度でも挑みたいくらいですわ。
ホモくんのレベルそのものも順調に上がり、基礎能力も……なんか見てて気持ち悪くなる程度には上昇しました。
現時点、この時代で受けられる特別なクエストは全て受けてスッカラカン。
あとは低ランクの何度クリアしても無限に復活する普通の仕事しかありません。
そして何より、ホモくんは19歳。今年中に20歳を迎え、成人になります。
こうなると潮時ですね、裏ボス戦の為に日本に戻りましょうか。
ホモくんの諸国漫遊の旅も終わりです。
日本店主さんに連絡してチケットを用意して貰い、空港へ。
こちらで仲良くなったキャラとは事前に挨拶を済ませておきましょうね、何も言わずに去ろうとするとこの場面で押しかけてきてロスになりますので。
『当機はまもなく離陸となります』
【アナウンスが入ったのを聞き、最後にイタリアの風景を窓越しに横目で眺めてから、眠りにつく。】
偽造パスポートやらチケットやら、ホモくんは日本店主さんに世話になりっぱなしです。
仕事の為とはいえ更にこの子数々の犯罪行為もやらかしてますからね、権力やらコネやらで誤魔化してきましたが。
アングラな世界で生きてきましたし、これからの人生も結界師として仕事を受けて生きるのでしょうか。
そうさせてるのは私……? ちょっと何言ってるかよくわかんないです。
さて、後はホモくんの誕生日がやってくるのを待つばかり。
最後に装備品を確認したりアイテムを買い足したり、念の為のセーブをしておきます。
( 少年準備中 … 倍速中 … )
本RTAでは私は採用しませんでしたが、最初の実家滞在時に家の蔵を漁り過去に墨村・雪村と相争い殺し合って散っていった結界師の一族が受け継いでいた能力を覚えられる書物を見つけるのもアリだと思いますね。
幻術関連のスキルは結構便利です、戦闘以外にも様々なことに応用が利きますから。
私の場合は単純にレベルを上げて物理(結界)で殴る戦法でいこうと思ったのと、幻術は勘が鋭い相手には効き辛いので裏ボスにも通用し辛いというわけで止めました。
でも、幻術で裏ボスを倒すパターンも見てみたいですね。
不利な筈の手段で敵を打ち倒すなんてロマンやん?
【深夜、なんとなく寝付けなかったので森の上空に足場を作り、月を眺めることにした。】
どうしてイベントが起きるんですかねぇ???
画面上の私は何のフラグがあってどのイベが起こっているのか、全く思い当たらずに混乱しています。
その狼狽えっぷりを笑いながら視聴ください。
【月見ということで、他に何か飲み物や食べ物を持って来れば良かったとぼんやり考えていると、背後から何者かの声がかかる。】
「よう、この間ぶり……って感じじゃねえか、お前は人間だもんな」
【全身に包帯を巻いた妖。以前、店主からの仕事中に会ったことがあると、時祓は何となく思い出した。】
ファッ!? 火黒!? 火黒ナンデ!!?
どこだ、どこでフラグが立ってた? 何か押し間違いでもしたか? それとも裏で乱数が関わってるのか? と考えまくってますね。
「あれから色々あってさ、俺も思う所があって一から修行し直したんだわ」
【妖は時祓の姿を目を細めながら見つめ、掌から生やした刀を振るう。】
さて、ここでPart.6を思い返してください。
『台詞選択肢で火黒を煽れば行動パターンが一定化します、そこを叩きましょう。』
はい、お前本当は自由じゃねえよバーロwwwwと煽ってましたね。
あれは正しく、火黒の強化フラグ及び因縁フラグでした。
あっ、これかぁ!(納得)
……。
…………。
………………。
よりにもよって今のタイミングで火黒が襲ってくるとか、ガバガバの実を食べたガバ人間か?
海に落ちろ!
「お前らが何故そんなにも強いのか、考えてみたが俺ァ学がねえから分からねえ。だからもー直接戦りあって確かめるしかねえと思って…………よっ!!」
【戦闘開始。】
ガチのガバで余計なイベが挟まってしまった件。
そして裏で何かしらの進行があったみたいですねぇ……主人公がキャラや事件に関わった結果、それが波紋となり目にみえない場所で他の出来事が誘発されることもあるのが結奇の素晴らしい美点の一つではありますが、今回ばかりは起こらないでほしかったです。
無想で即終わらせましょう。
対裏ボス仕様のホモくんなので相手になりません、瞬殺です。
「また俺は負けるのか……!? 繋がりも捨てられない奴らに……!!」
【何度でも来ていいよ、俺が相手してやるからさ】
火黒と戦闘する時に面倒なのは、彼はお喋り好きなので大体会話が入ることです。
ここから煽ってもガン無視しても他のイベのトリガーとなるので、RTA中に出てくることのないようにいっそのこと受け入れてしまいましょう。
この選択肢ならば裏ボスに挑むまでの時間を考えて、100%火黒の出番は無くなります。
完全撃破は逆に時間が伸びるので絶対に止めましょうネ!
【戦闘終了。】
はい終わり! なんか選択の中に妖使役の発動ってのがありましたが、もしかしてこの時点で火黒を仲間にすることが出来たのかもしれません。
RTAじゃなかったら興味本位でやってたところですよ。
はぇ^~、唐突なイベ開始はほんまやめちくり~(絶望)。
きっちり釘も刺しましたしもうイベも入り込まないでしょう。
火黒は放置で大丈夫です、丈夫な子なんでね。もう出てくんなよ。
では日付も変わり朝になったので行動。
【守美子だけに認識可能な式神を解き放った。】
行け、Lv.1仕様式神!
世間ではこれを果たし状とも言いますね。
この辺りでアッシーくんはしっかりとパーティから外しておきましょう。忘れぬ内に!
妖使役は既にスキルマ済みなのでそこらに放置しても問題行為は起こさないんですが、まあ草むらに放っておくよりは日本店主さんのアイテム屋で待機して貰っておくとRTAが終わった後に取りに戻るのが楽になりますね。
「あー……あれだ、お前に言うのもあれだが、無茶すんなよ」
【心配してる?】
「バッカ、んなわけねーだろ! よりによってお前なんかにするわけねぇわ!」
強敵と戦いを申し込んでいると、その雰囲気を察したパーティメンバーはそれぞれの好感度に応じたコメントを残してくれます。
アッシーくん、なんやかんや好感度高いな……「嫌」「憎」が高くなっても可笑しくないこき使いっぷりだったんですけど……お前もしかして、マゾか?
アイテムOK、装備OK、ラストセーブOK!
では、墨村守美子撃破系実績の残り三つを解除しに行きましょうか!
【待ち合わせ場所に赴くと、周辺には呪符が貼られ既に人払いがされていた。まだ時間前だが、守美子が立っている。】
「こんばんは、時祓」
五分前行動とは感心ですね裏ボス。
昔タイマンで戦ったあの日から七年が経過し、お互いに20歳になりました。
あの日は確かにホモくんが勝利しています。
しかーし! 私もホモくんも、貴女が本気を出していないことはバッチリスッキリ丸っと全部お見通しだーッ!!(TRICK感)
【俺たち、二人とも大人になったよね】
「ええ」
【あの時君は満足したかと聞いた。その質問に今答えるよ……俺は全然満足していない】
【だから今、もう一度。俺と勝負してくれ】
「私も――満足はしていないみたい、こちらこそお願いするわ」
【戦闘開始。】
今回はこれでおしまいです。次回、最終話。
動画の最後にこの時点でのホモくんのステータスを載せるので、最短裏ボスタイマン撃破を目指す人がいれば参考資料にしてください。倍速だったので見え辛いですよね?(ホモの半分と心臓と髪の毛と服と靴と帽子とアホ毛は優しさでできてます)
そしてそれが叶った日には私にも参考資料をください。
では、ばいなら。
白い装束を着たガキと黒い装束を着たガキ、そのどちらも妖になることを選んだ俺よりもずっと若く、そして強かった。
理解不能だ。訳が分からない。繋がりを得たままの状態で、どうしてああも強い?
俺がかつて捨てたものを持っているだけの連中が、俺よりも強い力を持っている。
何故こんなにも胸がざわつく。
俺とアイツの何が違う。
殊勝にも鍛え直して、以前よりも遥かに強くなって、それで今回も負ける。
分からねぇ……。
ただ、意識を失う直前に感じたあの感覚は……この身体が今より無駄に熱をもっていたあの頃、一番確かだと思っていたものに似ていた――――
「何度でも来ていいよ、俺が相手してやるからさ」
……そりゃあ……ああ、それは良いなぁ。
やっと思い出せた。
このヒリヒリした時間が続いてほしくて、俺は……。
まさかここまでこれるとは思ってなかったですね。次で終わりです。
皆さんの声援、評価、お気に入りの御蔭です。誤字脱字報告兄貴、ありがとうございました。