【おまけ】イベント振り返り集
本動画は、以前投稿していた結奇裏ボス撃破RTAシリーズのおまけです。
最終回のPart.11で書かれていた視聴者兄貴たちの要望コメントは読ませて頂きました。
自分が出来る範囲になりますが、叶えられることは叶えていきたいと思います。
今回はRTAの倍速でさらっと流していったイベント特集。
RTA真っ最中に起こったイベですのでそのまま再生すると文字のスピードが速く読み辛い為、スロー加工してあります。
実況や解説でもないただのおまけ動画なので、編集もそんなに力を入れていません。
では、どうぞ。
◇シャボン玉
「……?」
【守美子はシャボン液が入っているヤクルトの容器を手に持ち、じっと見つめている。】
Part.3動画の倍速中で流れた、「幼少期時代に主人公が原作キャラと同年代」だと発生するイベント。これの裏ボスバージョンは見た事がないから見たい! というコメを採用しました。
「!」
【液体を飲みだして嘔吐いた!】
【大丈夫? 守美子】
「…………ヤクルトじゃない」
表情の変化は僅かしかありませんがしょんぼりしてますよね、この瞬間の裏ボス。
【飲み物じゃないからね、このストローを使うんだよ】
【ぷかぷかと多種多様なシャボン玉を作り、空に浮かべていく。】
「これにどういう意味があるのかしらぁ……?」
【俺にとっては観賞用だね、綺麗だから】
「そうなの……。私にとっては……ただの丸に見えるけど」
【守美子はクラスメイトによって次々と作られていくシャボン玉を、ぼんやりと見上げている。】
【空いた授業の自由時間は過ぎていった……。】
幼少期にこんな感じで一緒に遊んでいると、大人になってから同じ遊戯イベが起きる時があります。発生率はそんなに低くなかった気がするので、皆さん御自分の目でプレイして確かめてみましょう!
ストローを銜え、軽く息を吹き込んだ。
石鹸が使用された液体は形を変えて丸みを帯びながら宙に浮かぶ。
「……ふふ、やっぱり丸よねぇ」
子供用の玩具として修史さんが購入してきたものの中に、記憶に引っかかる玩具が一つあった。
いつのまにか手元にあったストローと容器。
私が作り出すシャボン玉、それに正守が興味を示している。
「きれー!」
「そんなに綺麗?」
「うん。……おかあさんはちがう?」
おずおずと控えめに意見を訊いてくるのは修史さんに似ていると思う。
息子が修史さんを彷彿とさせる振る舞いをする度に、私は安心を得ていた。
「お母さんは綺麗だと思わないわ」
「……そっか」
「でも、シャボン玉を楽しそうに見てる正守を見ているのは好きよ」
「えっ?」
「いっぱい作るわね、ちゃんと見ていなさい」
「……! うん!!」
これが綺麗だとは思わないし、思えない。
多分、こういった感性は生まれつきで、元々の私の性質なのだと……そう考えられるようになってきた。世の中には色んな種類の人がいて、汚いものを綺麗だと感じる人も、そもそも視力がなく色としての美しさを認識することができない人もいる。
視力があってもこういうものを綺麗だと認識しないタイプの人だった、私はそれなのだろう。
「おかあさん、次はおれがやりたいっ」
「ええ、いいわよ。気を付けてね」
「うん!」
「飲み物じゃないからね、飲み込んだらすごく不味いわ」
「そんなのしないよ、だいじょうぶ!」
「……あらまぁ」
本当に彼に似て良かった。
◇競争
「墨村の娘に出し抜かれることなく仕事を遂行させるように、良いわね時祓?」
Part.4動画の倍速中で流れた、「出自結界師の主人公が墨村or雪村出身で近い年頃の相手がいる」と発生するイベント。裏ボスに勝つパターンは見た事がないから見たい! というコメを採用しました。
負けるのは簡単ですからね……。
【こんばんは、守美子】
「こんばんは、時祓」
「この二人って本当に対立してる墨村と雪村の子供なのかってくらいには落ち着いてるわよねぇ」
「ダーリンも守美子ちゃんも大人なのさ、無駄な争いはしないんだよ」
「あーら、まるで誰かさんたちは無駄な争いをしてるし大人じゃないみたいな言い方」
「そう聞こえたか?」
裏ボスとの勝負はステの数値よりも、最初にランダム配置される初期妖の位置と追加投入される中盤妖のリポップ位置を把握しておくことと、運の要素が重要です。主人公の近くに妖が出現してくれれば、低レベルだったとしてもちゃんと勝つことが出来ます。
ステがしっかりと上がっていれば妖の配置が悪くとも勝てますが、やっぱりこの勝負は運要素が強いですね。
どうしても裏ボスに勝ちたいという方は良い配置を引けるまでリセットを繰り返した方が良いと思います。裏ボスの周辺にばかり妖が出現した日にはもう終わりです、諦めましょう。
はい、ホモくんの勝利。
【6】
「4」
【今夜は俺が母さんにどやされなくてすむね】
「そうね、残念」
この時期の裏ボスに勝っても特別な台詞は流れません、勝敗には関心ない人なので。
で、本来なら裏ボスの台詞の後に家に帰ったメッセージが出て、翌日まで時間が流れ結果によって21代目に叱られたり褒められたりします……が、折角なのでRTA中一回だけ遭遇した特殊パターンを載せます。
【丑三つ時も過ぎた、そろそろ帰路に就こう。】
着いたではなく就こうとなってますね、追加イベント発生。
「なあダーリン、ちょっといいか?」
【時祓は足を止め、校門に留まった。白尾が何か言いたそうな顔をしている。】
これは白尾の「好」が50以上で、戦闘スキップを一定回数使用していると発生するイベです。
墨村の子だったら白尾ではなく斑尾に変わりますね。
「ダーリンって結構淡々と妖を滅するけど、この結界師業についてどう思ってるんだ?」
【別にどうとも思ってないけど?】
「夜に学校くるのが嫌とか、たまには休みたいとかさ」
【仕事だし、気にしたことないな】
「……まあ、ダーリンが苦行に思ってないならいいんだけど……」
【腑に落ちていない様子の白尾と共に帰路に着いた。】
白尾と斑尾の二匹は主人公が雪村か墨村の子で生まれると「好」ボーナスがつき、好感補正もかかります。
ホモくんは普通に仕事をしてるだけですが開祖の時代から脈々と受け継いだ勤めを果たしているので、何時の間にか「好」が50を超えて発生してしまいました。
尚、二匹は人間に友好的なので「憎」が上がることは滅多にありません。開祖をドきつく罵ったらガクッと上がるくらいで、地雷もハッキリしてます。
「嫌」は苦手度も示しているのでわりかし上がったりしますね。
ダーリンが置き手紙を残して突然家からいなくなった日のことは、今でもよく覚えている。
烏森の地を守るようになって400年。時守様から言いつけられた使命を放り出そうとする輩もいないわけではなかったし、実際に逃げ出した奴も零ではない。だが、そういった連中には事前にそうと分かる傾向があった。
しかし、ダーリンは――雪村時祓だけは違った。
使命を重く感じているわけではない。
妖と戦い続けるのを嫌がっているわけではない。
結界師として生涯働くことを疎んでいるわけではない。
けれど、彼は家を出た。
『白尾様へ
伝えたいことだけを書きます。
外の世界を直接この目で見てみたいと思ったので見に行くことにしました。
家も街も烏森も嫌いじゃないし寧ろ好きだけれど、だからとはいえ行きたい場所に行けない現状は嫌でした。
ここにいるだけでは自分は永遠に井の中の蛙のままだと感じたのです。
各国で活動している筈の其々の妖たちを一通り堪能したら必ず戻ってきます。
暫し母が騒ぐと思いますので、適切な対処をお願いします。
雪村時祓より』
「……やっぱ人間って分からないよなぁ」
彼がいなくなった翌日、雪村家一人一人に手紙が届いた。
俺にも用意されていた手紙を上から下まで何回か熟読し、溜息を吐く。
他の手紙と違い、手を持たない俺の妖力に反応して開け閉めが出来る特別性のもの。妖犬である俺にも手紙を届け、読めるように手間をとる心遣いは存在するというのに、彼は全てを放って消え去った。
俺に時子ちゃんを押し付けないでほしい。思ったより暴走はしてないけれど、何時また爆発するか分からないんだし。
帰ってくる気持ちはあるようだが……。
各国って、つまり今彼は日本にはいないってことだろ?
日本の外なんて俺どころか時守様だって行ったことないし、どんな妖がいるか想像もつかない。
……どんな妖がいるんだろうか?
というか、外の妖って確か呼び名が違ったような……。いやそもそも妖はいないんじゃなかったか? 外国の輩なんて凶暴な印象しかないし怪我はしてないだろうか――――それはともかく! 俺からの質問を大人びた物言いで煙に巻き、挙句何も言わずに出ていくというのは、酷い行為だ。
「ダーリンが帰宅したら、まず……噛みついてあげよう。それがいい!」
相談されても彼にとって善い答えなんて到底返せなかっただろうし、止めていただろう。だから何も言わなかった、態度にも出さなかった。それは、分かっている。
無機質な目で妖退治して、烏森の仕事はつまらなかったんだってことくらい、察してたさ。
彼が生まれた時から、俺はずっと見ていたんだから。
それでも。
「ひどい人だよなぁ、ダーリンって」
だとしても……彼に頼られることは一回もなく、追いかけることも出来ずにただ待っているしかないなんて、本当に酷い仕打ちじゃないか。
お茶濁し回。
原作を読み返しながら本作と原作との変更点を洗い出していく作業は、なんか楽しい。
祓守美√に関しては自分もとても興味はあったのですが、それを本ルートに据えると原作開始時点で前提条件が粉々に砕けてどう進めたらいいか迷い筆を折る自信しかなかったので、いつかIFルートの話として書けたらなと思っています。