結界師 -奇譚- RTA【完】   作:トウカ

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【おまけ】あれからそれから・4

 本動画は、以前投稿していた結奇裏ボス撃破RTAシリーズのおまけです。

 最終回のPart.11で書かれていた視聴者兄貴たちの要望コメントは読ませて頂きました。

 自分が出来る範囲になりますが、叶えられることは叶えていきたいと思います。

 今回はRTA後のホモくんがどういった風に過ごしてどんなエンドを迎えたかについて、その続きの続きの続きです。

 ステを盛りに盛ったホモくんはどういうエンドにいくのか気になる方は多くいたようでしたので、カット&ダイジェストでお送りします。

 

 大体はその場の流れにぷかぷか浮かんで流れ、後は気まぐれでルートとエンドが決まりました。

 では、どうぞ。

 

 

 

 

 

「行くわよ――」

【守美子と呼吸を合わせ、同時に力を練り上げていく。】

 

【究極スキル「真界」を発動した。】

 

 基本的に絶界や真界は一個人で使用するものですが、結界力が四桁の大台を突破すれば他人の結界師が使用する○界シリーズへの関与が出来るようになります。火力が高ければ他の技でもぶった切って無効にすることは可能ですが、これなら○界の力を奪ったり逆に与えて規模をでっかくしたり、そういうことが出来ます。

 それと同時に、結界力が四桁台に乗ってる結界師が二人以上いれば、四師方陣のように複数で協力して一つの○界を作れるようになります、先程のように。

 しかしそれは四師方陣よりも難易度が高いので、失敗する可能性もあります。

 

【守美子との協力技「真界」を習得した。】

 

 上手くいきました。三回目で成功……まずまずですね。

 真界は○界シリーズの中でも習得するのが難しいしスキラゲも面倒だしで、複数人で作り上げるのは一苦労。

 ホモくんと裏ボスの結界力があっても三回の合わせが必要になりました。

 ステの暴力でぶん殴って無理やり習得! これぞ最高に頭の良い戦法よ。

 

「良守は相変わらず、猪突猛進だし……これでいざという時も大丈夫ね」

【どちらにせよ、宙心丸本人は良守くんに任せることになりそうだけどね】

「あら、殿様を呼び捨ては切腹ものよぉ。家臣様に報告しなきゃ」

【俺侍じゃないし、そもそも殿というより若じゃない?】

「自分の城をお持ちだし、一応領土もあるわけだし、殿様で合ってるわよ」

【そういうもんか】

 

 習得難易度が最高クラスなだけあり、習得にさえ漕ぎ着ければ恩恵も半端ないです。

 消費する精神力は三分の一、強度と維持時間は二倍ですからね。

 ついでなのでもう一個、協力技を紹介しておきます。

 

【「雪村秘伝の書」を使用しました。】

【秘伝書を読み込んでいる内に、とある頁が目についた。〝四師方陣の発動方法〟……今の領域に入った自分なら、一段階上に昇れることに気が付く。】

【守美子に今さっき思いついたアイデアを伝えると、頷かれた。】

 

「行くわよ――」

 

 行動力の化身……!(戦慄)

 

【守美子と呼吸を合わせ、同時に力を練り上げていく。】

 

 協力版真界ほどハードルは高くないですが、そこそこ失敗判定あります。

 どうかな?

 

【守美子との協力技「二色方陣」を習得した。】

 

 お、一発成功! ええやん!

 四人でやる四師方陣とは違って、これは二人だけでやれる結界です。

 ただ、四師方陣は結界師四人がそれぞれ直角の支点となり四角を再現することで結界を作り易くしていますが、二色方陣は結界師二人である為支点二つ分にしかなれませんので、四師方陣よりも難易度が高くなっています。

 

「へえ、色が……水……いえ、空色かしら。緑と青が合わさったから?」

【多分そうだろうね。力を合わせて結界を作るとこうなるのか、初めて見た】

 

 四師方陣は結界師が四人も集まって協力する機会は早々ありませんし、二色方陣は二人ですが難易度が高く並み大抵の術者では発動できません。

 習得難易度がアレな割に活用できる機会は全く無しという、ネタ扱いされてる技です。

 でも協力技って、ワクワクしますよね。ロマンですよロマン。

 普段いがみ合ってる両家が協力する姿も盛り上がりますし。

 ロマン技と考えれば、使用率なぞさして気にする要素でもないですね。

 

「完成度も申し分ないわ。……ふふ、きっとどんな妖でも閉じ込められるわねぇ」

 

 ……。

 

 ただの小ネタ紹介のつもりが、俺はとんでもねぇ兵器を作り上げちまったようだな……。

 まぁね、損はしないから! ヘーキヘーキ!

 (妖の命が)逝きますよ~、逝く逝く……。

 ……御愁傷様!

 

【こんばんは。これ、お土産です】

【時祓は日本刀を時守に渡した。】

「初めてまともな物を渡された気がするよ」

【その通りですからね。開祖殿からあの子にあげてください】

「……ああ、ありがとう」

 

 烏森封印にはお金がかかるので、裏会からの仕事を受けて資金繰りします。

 無くても完遂出来ますけどあった方が融通が利いて便利。裏ボスは実質裏会出禁みたいなもんだから、ホモくんがやりましょ。

 と思ったら、予想外のイベントが発生しました。

 

「やあ! 君が俺の足場を確保してくれるという結界師か、よろしく頼むよ!」

【よろしくお願いします】

「まま、堅苦しい挨拶はこれくらいにして。と、こ、ろ、でぇ~! 君……坊やのお師匠様なんだって?」

【時祓は首を傾げた。】

「だから、坊やだよ坊や。墨村正守! 俺は彼の裏会での師匠にあたる男でね、結界師での師匠にあたる男の顔を一度拝んでみたかったのさ! だからとりあえず、本来この任についていた筈の奴から無理やり奪ってやったってわけ!」

 

 画面がちょっと停止してますが、これリセットしようか迷ってるところです。

 いや、なんというか……この時期の彼ってまだまともだったと思うので、ホモくんと一緒に仕事にするとなると少し面倒事に発展してしまうというか……。

 ……まあこれはこれで面白そうだからいいか! と判断しましたね、続行します。

 

 あ、モブ敵と遭遇。

 雑魚レベルの妖が二体……来るぞホモくん!

 

【始末完了。】

 

 はいカスwwwwお前らホモくんの足元にも及ばな~~~いwwwww

 てか視界にすら入ってませ~~~~んwwwwwww

 

「……」

【無道は時祓に強い視線を送っている。】

 

 はい、〝無道がまともな時期〟に共闘でも敵対でも同じ場にいて〝一定数値以上のステで戦闘スキップを行う〟と、無道の目の色が変わります。

 

「なあ、時祓くん」

【無道に背後から話しかけられると同時に殺気を放たれた。】

【戦闘開始。】

 

 具体的に言うと嫉妬してます。

 総帥のポジションが挿げ替わるということになりますね。

 

【戦闘終了。】

「何故だ……!? 何故力が奪えない、どんな手を使っている!?」

 

 話がややこしくなるかな、と思ってリセを考えましたけどもうRTA関係ありませんからロスも気にしなくていいですし、発生条件の一定数値以上のステの部分が普段のプレイだと解放が面倒なのでね、ついでに見てみようと思いまして。

 

「結界を極めればこの力すら防ぐというのか!!?」

【戦闘開始。】

 

 激昂して第二ラウンド開始。

 害意を持つ魂蔵持ちを相手にする場合、吸収能力への対抗手段があると自動で使用されます。

 今回だと臨界が発動してますね。

 御存知の視聴者兄貴も多いかと思いますが、見る機会のない無道戦が続いているので説明して時間潰しします。

 ホモくんは最初から無想取得済みだったので感情を抱き辛いという設定を請け負っているっぽくて、その弊害で絶界が使えない為に、代用品として習得できるのが臨界です。

 効果は真界のスケールダウンバージョン。

 

【戦闘終了。】

「まだだッ! 俺は〝不死身の無道〟だぞ、何度でも蘇るッ!!」

【戦闘開始。】

 

 無道は魂蔵持ちの中では比較的規模が小さい方で、死んでから生き返るスパンが数日あるんですけど……見るからにおじいちゃんだった総帥と違って年下のホモくんが対象なので、怒りで普段以上の力を発揮してますね。

 

 えー、臨界は都合の悪い存在を排除するだけの世界を維持することが可能です。

 都合の良い存在を生み出すことは出来ません。

 絶界と何が違うのかと言えば、嫌悪や憎悪によって触れるもの全てを消し去るか、不必要だと判断したものだけを消し去るか……云わば精神が悟っているかどうかですかね。

 当然絶界よりも精神力の消耗が高く、真界よりも精神力の消耗は低くなってます。

 

【戦闘終了。】

「――――これほどの、差が……信じられない……」

【もう宜しいですか? 仕事の続きに行きましょう】

「仕事……だと? この期に及んで? フ、フフッ、フフフフフフフ……! 俺が殺しにきた所で、お前は何も感じていないということか!! ふははははは!!」

【無道は一頻り腹を抱えて笑い、顔を上げた。】

 

「……分かった、仕事を終わらせよう。こんな仕事、今更どうだっていいが、時祓が遂行したいというのならそれまでは付き合うさ。……やりたいことも出来たしな、早く行こう」

 

【裏会からの仕事は終了した、家に帰ろう。】

 

 仕事自体はスムーズに終了しましたのでカット。

 ホモくんはやっぱり男キャラのイベを引き寄せるなぁ、さすホモ。

 

【守美子、交代しよう】

「ええ」

【暫く戻ってこなくていいよ、ゆっくりしてな】

「ゆっくりしたら直ぐ戻るわ。ああそうだ、途中で式神になにか差し入れさせた方がいい?」

【籠る準備はしてきてるから大丈夫】

 

 エネルギーを蓄える性質を持つ道具にひたすら力を注ぎ続けるというクソつまんねぇ作業を今後は交代制でやっていきます。

 烏森封印には大きく精神力が消耗されますからね、事前に溜めておけるだけ溜めておきましょう。えい、えい、おー。

 

 

 というわけで、今回はここまで。

 予定外の無道戦が挟まってしまいましたが、烏森封印の障害にはならないので実質何も起こらなかったも同然ですね。

 では、ばいなら。

 

 




風呂敷はとりあえず広げるだけ広げてやろう、後始末は未来の自分がやるし、なんだったら畳まなくてもいい! という方針になりました。
無道が日永に会った時期がよく分からないので、もしかしたら前話の裏会関係者エピソードと順番を入れ替えるかも……。

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