結界師 -奇譚- RTA【完】   作:トウカ

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【おまけ】あれからそれから・5

 本動画は、以前投稿していた結奇裏ボス撃破RTAシリーズのおまけです。

 最終回のPart.11で書かれていた視聴者兄貴たちの要望コメントは読ませて頂きました。

 自分が出来る範囲になりますが、叶えられることは叶えていきたいと思います。

 今回はRTA後のホモくんがどういった風に過ごしてどんなエンドを迎えたかについて、その続きの続きの続きの続きです。

 ステを盛りに盛ったホモくんはどういうエンドにいくのか気になる方は多くいたようでしたので、カット&ダイジェストでお送りします。

 

 大体はその場の流れにぷかぷか浮かんで流れ、後は気まぐれでルートとエンドが決まりました。

 では、どうぞ。

 

 

 

 

 

 引きこもってエネルギーを蓄えるだけの単純作業工程はカットしまくることにして、ホモくんが実家にいるターンで何をするのかというと、基本的には資金繰りか時音のレベル上げです。

 

【時音にやり方を教えている……。】

【完璧の出来だ!】

「ありがとうございました!」

 

 RTA中にも説明しましたが、人に物を教える判定は器用さ+知力です。

 ホモくんのステはキモいくらいこの二つの数値が飛び抜けているので、まあこうなりますね。

 ステNo.1の結界力を含めたスリートップが本当にえぐい数値になっていますが、エンド達成時の最終的な総合ステがどれほどまでに達しているのか楽しみです。

 どんなバケモンになってるんだろうか?

 

【時音にやり方を教えている……。】

【完璧の出来だ!】

「はあ、はあ、ありがとうございました!」

 

【疲労が溜まってきたし、今日はもう休もうか】

「ま、まだまだできるよっ、大丈、夫……」

【ダーメ。ちゃんと自分を大事にしなよ、時音】

「うう……」

 

 時音のレベル上げに何か恩恵があるのかと聞かれれば、ぶっちゃけありません。

 主人公が介入しなければ原作キャラは原作通りの行動をとるので、(強くする必要)ないです。

 しかしこうでもしないと実家にいる間、ホモくんは修行をするか仕事をするのかの二択になります。動画的に女の子がいた方が画面も華やかになりますし、手持ち無沙汰なのでレベル上げでもするか~というノリ。

 ノンケ視聴者兄貴たちへの配慮も忘れない動画投稿者の鑑ですまんの!

 

「時祓、裏会の方がいらっしゃいました。急な話ですが書状もお持ちでしたから、客室の準備を」

 

 あ、イベ発生。時期と口ぶりからして夜未ヨキでしょうか。

 

「……初めまして、春日夜未と申します。急遽派遣が決まりまして、暫く御厄介になりますがどうぞよろしくお願い致します」

【春日さんですね。客室にご案内しますから、こちらへどうぞ】

「まさかあの時祓さんが御在宅だとは思っておりませんでしたわ、オホホ」

 

 微妙にグラフィックの口元が引き攣ってますが、夜未がやってくる時点で主人公の裏会での名声が50を超えていると(やべえ、こいつ裏会でも目立ってる実力者じゃん……)と警戒してきます。

 この二十年分が積み重なって、そこそこ名声が上がっていたようですな。 

 最近は資金繰りで裏会や店主さんから回される仕事を精力的に受理していましたからね、その所為かな。

 

「ねえ叔父さん! あの人を10日くらいお世話するって聞いたけど、知り合いなの?」

【時祓は首を傾げた。】

「春日さんっていったっけ……あの人、なんだかすごく叔父さんのことチラチラ見てるから……」

【俺は知らないな。兄さんの方は何回かあの子と一緒に仕事をしたって話は聞かされてるけど】

「そうなんだ……」

 

 えー、先程主人公が介入しなければ原作通りの行動をとるといいましたが、このままでは夜未が原作通りの行動をとりません。

 具体的に言うと、こちらを警戒して限界まで潜伏し、裏会の追手を懼れ待ちきれなくなった夜未は烏森にヨキを解き放って暴走、連動してヨキも暴走。原作以上に進化して大暴走するので、原作のままのレベルでは良守たちは大怪我を負ってストーリー進行フラグがグチャります。

 一応時音のレベル上げはホモくんがしてますし、交代で裏ボスが墨村家に戻っている時はあっちもあっちで良守をレベル上げをする行動ルーチンの筈なので、ヨキが暴走しても大丈夫な範囲まではいってるかな? 多分。

 う~~ん……よし!

 

 神は乗り越えられる者にしか試練を与えないと聞きます!(セーブしてデータ保存しつつ)

 

「おばーちゃん、あたしの天穴知らない?」

「ええ?」

「いつもの所にないのよ。変だなー、叔父さんは知らない?」

【予備品が倉の手前に置いてあるから、今日はそれを持っていきなさい。探しておくよ】

「分かった、ありがと叔父さん!」

 

 原作主人公と原作ヒロインは強い子なのできっと試練を乗り越えられるでしょう!

 

「少し良いですか時祓。春日さんの件が少々気になるので裏会に連絡し、春日さんが任されているという仕事を照会しておいてください。私は時音の天穴を探します」

【はい、母さん】

「問題がなければいいのですけれど……」

 

 無理だったらリセでやり直して、ホモくんは急用が出来て数日家を離れると夜未に嘯いておけばOKです。

 はい、裏会側が異変を察し家まで来ることになりました。

 派遣されてくるのは夜行の方なので自宅前で待っていれば蜈蚣がやってきます。超特急で飛ばしてくれたみたいですね、息も耐え耐え。

 

「お待ちしておりました、裏会の方々」

「早速ですが、春日夜未は今どちらに?」

 

 時子さんが夜行と情報共有している今の内に墨村家へ式神を向かわせて繁守を呼びだします。

 

「夜中に何じゃあ! ヌッ雪村の小僧か!? こんな時間になんて非常識な――その格好」

【少しばかり困ったことになっています。仕事着に御着替え下さい、繁守さん】

「……チィィィッ!! 一度限りじゃぞ小童ぁ!」

 

 繁守相手だと「好」は殆どないんですけども、目にみえない好感度の「信」が高いと今みたいに渋々という態度を取りつつも言う事を聞いてくれます。

 なんというかホモくんは「信」を稼ぐのがやたらと得意っぽいんですよね……外面が良いのか?

 

「何故このようなくそじじいを呼ぶのです時祓! 必要ありません!」

「ふははは! 貴様の倅は儂の手を借りたいと泣きついてきおったぞ、くそばばあ!」

 

【では行きましょうか、皆さん】

「……あの二人を放っておいてよろしいので?」

【問題ありません、ちゃんと追いかけてきますよ】

 

 さあ、ホモくんたちのレベル上げ作業は上手くいっていたのか、結果発表の時間です。

 ドキドキ。

 

「むっ、あれは……!」

 

「ヨキ!!」

【鬼の妖は進化を繰り返しながらも、手足は腐り落ちるかのようにぼとりと取れた。】

 

 人も校舎も大分ボロボロですが、とりあえず二人とも欠損が起こったりはしていませんね。

 体力は……セーフです! これならストーリーも問題なく進みます(安堵)。

 もし入院イベが入るような大怪我を負っていても、ホモくんが煎じた薬で回復できる程度ならそのまま続行しようかと思ってましたが、どうやら二人のレベルが大暴走verヨキ相手でもやり遂げられるくらいには上がっていたようです。良かった良かった。

 

「月刃!! 月刃ァ!! ……チッ、まだ妖力が有り余っているようだな。黄道」

「……加減はなしでいいな? 白道」

「やれ」

 

「いやっ……ヨキ!」

 

 特大ファイアーボールを大暴走verヨキにぶつけて、それでもまだちょっと体力残ってますね。

 上半身が二つに割れて全身に火が燃え広がるというエイリアン映画に出てくるラスボスの最終局面みたいな状態ですが、まだ生きてるとか……。

 強化されたヨキくんは強いねぇ。

 

「あぁああ……!! ヨキ、ヨキィ!」

 

「もう一度だ黄道、今度は軽めでいい」

「ああ」

 

ヨキ……

 

 小さめのファイアーボールがおかわり。今度こそ召されました。

 天穴で回収して終了です。

 方印四人組と夜行二人が話しているので、ホモくんがパパーッと式神を出してとっとと荒れ地と化した校庭を修復しちゃいます。

 大暴走verヨキが大きく破壊してったから被害も大規模です、さっさと家に帰って寝たいしね!

 

「では片付けを……ハァ」

「あれ、綺麗になってる!? なんで?」

【時音も良守くんも今夜は疲れたでしょ? 帰ろうか】

「叔父さんがやってくれてたの!? ご、ごめんなさい……でも凄いっ!」

「ぐ、ぐぬぬ……!(油断ならん奴だ……!)」

「なんでアンタは叔父さんを睨むのよ」

 

 隙あらば青春を挟みこんでくる二人、ノンケの鑑かな?

 この二人はパーティに入れたことがなくて現在のステやレベルを確認していないんですけど、凶悪化したヨキを退けられるくらいのレベルはあったみたい。

 暫く放置してもいいかもしれん。

 

【翌日。】

フザけんじゃねえぞ、このくそばばあー!!

 

「時祓くん、どうしましょう……!」

【彼らなりのコミュニケーションですからあれで良いんですよ、静江さん】

「そのうちおさまるって、お母さん」

 

【携帯電話の着信音がする。……正守からだ。】

 

 夜未ヨキイベで現場にいた&夜行の頭領と仲良くしていると、この辺りのタイミングで電話がかかって様子を伺ってきます。

 

『お久しぶりです、時祓さん。昨夜の件で少々質問したいことがあるんですけど、いいですか?』

【良いよ、どうしたの?】

『では単刀直入に聞きますが……わざとですよね、貴方』

【ん? なんのこと?】

『……まあ、俺も人のことを悪く言える立場ではないんで、あんま強く聞きませんけど』

 

 動画ではカットしてますが、ホモくんが携帯を所持してるのは正守が勧めてきたからですね。

 ホモくんの式神作成はスキルマ済み、現在は限界突破アイテムを使用して更にスキラゲしているので簡易的な通話機能もありますし、そんなに必要じゃないんですけど、あって損はしないからと押し付けられました。

 

『本題はこっちです。この前帰省した時に、時祓さんと母さんは交互に実家に戻ってくると教えられました。もうそろそろ、二人が何をしてるのか……俺には本当のことを教えても良い頃だと思いませんか』

【ん? そんなに気になる?】

『時祓さんは海外調査が終わったら直ぐに母さんの仕事の手伝いに入った。貴方の海外調査と母さんの仕事は何処かしらで繋がっていると睨んでます。どうです? 当たってるでしょ』

 

 正守もなー、夜行とか裏会で頑張ってるのって烏森も関わってるしなーどうしよっかなー。

 今の時期にネタバラシすると追々の彼の動きが大幅に変わるので、結構悩み所。

 教えれば悶々するし、教えなくても勝手に悶々してるので、正守くん(にじゅういっちゃい)ってば可愛いんだからもー。だから年寄りキャラに弄られるんだゾ☆

 

【成程ねぇ。それじゃ守美子とちょっと相談してみるから、暫く待ってて】

『お願いします』

 

 

 というわけで、今回はここまで。

 ホモくんは良守たちのサポートに回る予定なので、華々しい活躍とかはあんまりないかな。分からん。どうかな(ホモは嘘吐き)。

 では、ばいなら。

 

 




正守に優しくして良い思いをさせようか(更なる困難を与える)、それとも重い展開を押し付けようか(更なる苦難をぶつける)、迷う。

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