Bonnie Butterfly   作:ENDLICHERI

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Ep.10 ましろの歌声が好き

 

 

 

 

 

 ようやく帰ってきた~、俺のウォークマン!ましろ、あのアルバムの曲全部聴いて・・・・・・たな。だって、1週してんだもん。

 

 

「ごめんなさい・・・・・・ちょっと、聴き入ってしまって・・・・・・!」

 

「いや、大丈夫だよ。」

 

 

・・・・・・最近の若者の『ちょっと』って、フルアルバム1週するくらいなのか?

 

 

「尊くんも若者だよね?」

 

「人のナレーションにツッコまないの。」

 

「あ、ごめんね。」

 

「・・・・・・やっぱり、この接し方の方が気が楽になる。」

 

「ずっと敬語だったもんね。でも、『先輩の威厳』とかはないの?」

 

「同じ景色を見た仲なんだ、対等の関係の方が俺としては助かる。」

 

「そう、なんだ・・・・・・。」

 

 

あ、今絶対『変な人』って思ったな・・・!?

 

 

「思ってないよ!!」

 

「だから人のナレーションにコメントしないの。」

 

 

ましろも、こっちの方が可愛いな。・・・・・・小動物みたいで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、2人でフードコートに来て、軽食を取ることになった。

 

 

「へぇ~、ましろはバンドやってるんだ。」

 

「うん。・・・・・・ボーカル、なんだけどね。」

 

「でも、ボーカルも大変でしょ?発声とか。」

 

「分かるの?」

 

「それがさっぱり!」

 

「うっ!?」カクッ

 

 

おお~!吉本なりのコケ方だった!

 

 

「でも、ほんの少しくらいだけど真剣に歌ってみたら、1曲でかなり疲れちゃって・・・・・・。」

 

「私も、同じ・・・・・・。」

 

「うん?・・・・・・ましろはいつからバンドを?」

 

「私は、最近・・・・・・。モルフォニカってバンドを組んだの。」

 

「『モルフォニカ』?・・・・・・何か特徴ってあるの?」

 

「特徴・・・・・・あ、バイオリンがいる。」

 

 

待て待て、バイオリンって何よ?バンドでしょ?ロックの中にそれ入れていいの?

 

 

「えっと・・・・・・モルフォニカの歌、聴きたい・・・・・・?」

 

「うん、すっごく。」

 

「えぇ!?」

 

「だって、面白そうじゃん!バンドの中にバイオリンが入ったらどんな歌になるのか、気になるもん!」

 

「あ、そっち・・・・・・だよね・・・・・・。」

 

「それに、ましろの歌声がどういうものかも聴きたいし。」

 

「っ・・・・・・!」///

 

 

あれ?なんか顔が赤く──

 

 

「なってません!」

 

「だから、人のナレーションにツッコまないの!」

 

 

さて、気を取り直して・・・・・・俺はましろの携帯と自分のイヤホンを通信で繋げて、モルフォニカの代表曲:『Daylight -デイライト-』を聴いた。

 

 

「ど、どう・・・・・・?」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「やっぱり、下手だよね?私の歌。」

 

「・・・・・・うん?あ、ごめん。集中して聞き逃しちゃった。もう一回言って。」

 

「やっぱり、私の歌って下手だよね・・・・・・って。」

 

「え?どこが?」

 

「え・・・?」

 

「確かに、最近活躍してるRoseliaとかPoppin'Partyに比べれば・・・・・・だけど、でも俺は好きだよ、ましろの歌声。」

 

「い、いいよ・・・・・・お世辞なんて・・・・・・。」

 

「いやいや、本当の事言ってるんだけど!俺はましろの歌声が好き。・・・・・・それに、自分で下手って思っているのなら、これからどんどん上手くなれるって事だ。周りの批判的な声なんか気にするな!」

 

「でも・・・・・・。」

 

「お前は、お前のペースでやればいいんだ。な?」

 

「う、うん・・・・・・。ありがとう、尊くん。」

 

 

色々あっただろうな。・・・・・・でも、彼女は強い。俺はそう思う。

 

 

「そ、それより・・・・・・、」///

 

「うん?何かあったか?」

 

「その・・・・・・手が・・・・・・!」///

 

「手?」

 

 

・・・・・・あ、ヤッバ。普通に握ってた。

 

 

「ご、ごめん!」

 

「ううん・・・・・・その、暖かかった・・・・・・。

 

「え?今なんて──」

 

 

 

 

 

「熱いね~お2人さん!」

 

 

 

 

 

「え?って、昂汰!?それに唯兎まで!?・・・・・・って、何そのダサい服は?」

 

「ご、ごめんね。」

 

 

それに、見慣れない人たちもいるんだけど!?

 

 

「熱~く手を握ってみた感想は?」

 

「昂汰・・・!」

 

 

 

 

 

「それより、ストーカーしてみた感想を聞きたいな~?」

 

 

 

 

 

「え?」ビクッ

 

「この声・・・・・・。」ブルブル

 

「久しぶり~♪」

 

 

この人、どちら様?

 

 

「や、やぁ~蒼空、こんな所にどういったご用件で?」ブルブル

 

「な~に、燐子とちょっと買い物してたら、()()()()()を見つけてね~?」ニヤァ

 

「「「「「ひっ!?」」」」」ガタガタブルブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼が私の歌声が好きって言ってくれた。・・・・・・どうしよう?顔が緩んでしまう・・・!

 

 

「・・・・・・あ、メール。」

 

『シロ~、今日はお楽しみでしたね~?ニヤニヤ』

 

 

・・・え?見られてた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今までのアタシの作品を見てる方はご存知だと思いますが、『ストーカーすれば彼がオチとして現れる』が鉄板ネタなんだよね~。

それと、ましろの歌についてですが、最近中の人がネットで叩かれてるっていうのを見つけたので、こういう感じで書きました。・・・・・・アタシは好きよ、あの歌声。凄い頑張ってる感があって、応援したくなる感じで。
ってことを尊を通してお伝え・・・・・・出来たかな?
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