Bonnie Butterfly 作:ENDLICHERI
それとさ、よく感想くれる人たちが学生なのか・・・・・・知ったこっちゃないんだけど、くれる時は感想が早いんだよ。
楽しかったQuartzerの1stライブも終わり、今はもう8月となった。そんなある日、ほとんど鳴らない俺のスマホが『電話』という着信音を鳴らした。
「誰よ?・・・・・・ましろ? もしもし?」
『あ、もしもし、尊くん?』
「それ以外誰がこのスマホを使うんだ?」
『えっと・・・・・・朱莉さん?』
「あの人使用人だから、俺のスマホ触りすらしないんだけど?」
『そ、そうなんだ・・・・・・。』
「で、電話した理由はそれが知りたかったからか?」
『ち、違うよ!』
まぁ、そうでしょうな。
『あのね、私たちの練習に来ない?』
「嫌です。」
『え・・・?』
「ド素人が言ってなんとかなるものか?」
『そ、それは・・・・・・。』
「それ以外の誘いなら受ける。それじゃ──」
『待って!・・・・・・私たちの演奏してるところを見てほしいの。』
「・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・確かに、ましろたちの曲は聞いたことあっても、演奏してるところは無いな。この前のQuartzerさんのライブが初めてのライブだったくらい、生で演奏してるとこは見たことがない。
「・・・・・・分かった。」
『・・・・・・ほんと!?やった!』
「ただし、いるだけだ。」
『うん!おやすみ!』
「おやすみ。」
随分とテンション高く電話切ったな・・・・・・。
ってことで、練習を見に行く日がやって来た。
「・・・・・・ここ?」
「うん、ここが私たちの練習場所だよ。」
「えっと・・・・・・なんでアトリエ?」
「それは、七深ちゃんの家が──」
七深ちゃんって誰よ?・・・・・・まぁ、同じバンドメンバーだろうけど、やっぱり月ノ森の生徒は違うんだな。俺の通ってる星導館なんて、普通の学校なのにな~。
「・・・・・・ねぇ、聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。世界は広いな~ってのを噛みしめながら。」
「うん?」
・・・・・・そういや、さっきからパトカーのサイレンがうるさいな。どっかで事件でも起きてるのか?
ましろに案内されて、モルフォニカの練習場所の部屋まで来たけど、既に3人は集まっていた。
「お邪魔しま~す・・・・・・。」
「こんにちは。」
「ましろちゃん、こんにちは。・・・・・・そちらの方は?」
「え?・・・・・・あ、こんにちは。ましろの友達の深海尊です。」
「知ってるよ~。しろちゃんとデートしてた人でしょ?」
はい?
「あなた、音楽は詳しいの?」
「・・・・・・聞くだけなので、そこまでは・・・。」
「そう。」
何、あの人?怖いんだけど?
「ヤッホ~!おっ待たせ~!・・・・・・って、あの時の!」
「え?・・・・・・あ、あの時の。」
まさか、本当にこの人がましろのバンドメンバーだったなんて・・・・・・。
で、1人ずつ自己紹介をされて、こっちも改めて自己紹介をした。
「それで、音楽のことがほとんど詳しくない彼に私たちの音楽を聴いてもらうの?」
「いいじゃん!お客さんがいると、ちょっと本番っぽくなるでしょ?」
「あの・・・・・・感想について期待しないでいただければ。」
・・・・・・聴いてねぇし。そして演奏始めるし。
「今、空模様」♪
『空模様』♪
「涙でも」♪
『涙でも』♪
「『夢を見るのは止めたくない』」♪
サビまで飛ばしたけど・・・・・・これ、確か前に聴かせてくれたオリジナル曲だな。
「夜明けが」♪
『来るのを』♪
「『ひたすら待つよ』」♪
「ど、どうだった・・・・・・?」
「どうって言われても・・・・・・基本的には良かったよ。」
「ほんと・・・・・・!?」
「・・・・・・。」
「でも、技術面としてはばらつきがあるのが凄く分かった。えっと・・・・・・瑠唯さんだっけ?あなたはブランクがあったのか分からないけど、完璧には少し足りてない。曲自体が求める一番良い技術がたまに出来てなかったし、上手く魅せれてない気がする。」
「・・・・・・っ!」
「そして、七深さんは技術はあるけど自分の音を少し隠してる気がした。もうちょっと楽しんだり、自分を出せば音としては良くなるよ。」
「な、なるほど・・・・・・。」
「透子さんとつくしさんは、どちらも技術面が欠けているのが目立ちますね。頑張っているのは伝わってるけどね。」
「そ、そうですよね・・・・・・。」
「だ、だよね~・・・・・・。」
「ましろはちょっと緊張しすぎかな?所々歌詞や音程が怪しいところがあった。それに、ましろの声は高い方だから、それが目立つね。」
「うぅ・・・・・・。」
「そして、全体的に『人前で演奏する』ってことに馴れてない気がする。音が緊張で──って、言い過ぎたね、ごめん。」
「いえ、気にしないで。・・・・・・これから来れる時にも来ていただけないかしら?」
「はい。うん?・・・・・・え?」
今なんて?
「お~るいるいが珍しいね~。」
「うん・・・・・・私も、来てほしい・・・!」
「お、シロもだいた~ん!」
「それじゃあ、これからもお願いしますね。」
「え~・・・・・・。」
こっちは嫌そうにしてんのに・・・・・・。
ようやく解放されたよ・・・・・・。
「今日は・・・・・・色々ごめんね。」
「ほんとだよ~、すげぇ疲れたんだから・・・・・・。」
「ご、ごめん・・・・・・。」
「・・・・・・まぁ、あの空気は楽しかったから別に良かったんだから良いんだけどね。」
ちょっとからかいがいがあるんだよな~。
「また、ほんとに来てくれる・・・・・・?」
「連絡して、時間が合えばね。」
「・・・・・・! うん!」
それに、ましろといるのも楽しいしね。
それにしても、今日はサイレンがよく鳴ってるな。朝にパトカーのを聞いたし、今日の夜には救急車と消防車の音も聞こえたし・・・・・・どっかで火事でも起きてんのか?
えーと、この回は別作品の第91話の後になりやす。
さて~、次はいつ・・・・・・書こうかな~?