Bonnie Butterfly 作:ENDLICHERI
ましろから連絡があった、『アトリエに来てほしい』って。
久しぶりに外に出たから、ずいぶん日射しが眩しく見えた。それに、服がなんか大きく感じる。多分、ここ数日まともに飯を食べてないからだろうって自分でも分かってるし、自覚もしている。
「・・・・・・久しぶりに来たな。」
俺はインターホンを押した。
「は~い・・・・・・って、尊さん久しぶり~。」
「七深さん、久しぶり。」
「えっと・・・・・・痩せました?」
「多分ね。・・・・・・ましろにここに来てほしいってメールが来たんだけど。」
「お~、そうでした~。では、どうぞこちらに~。」
相変わらず気が抜ける喋り方だな。・・・・・・でも、なんか服装がいつもの感じじゃない。服装というより、『衣装』だな。
「さ、ここに座って~。」
「あ、あぁ・・・・・・。」
目の前には大きなカーテン。・・・・・・でも、すぐにそのカーテンが中央から開いていった。
そこにはMorfonicaの5人が楽器を構えていた。
「・・・・・・聴いてください、『7月のPLAY』。」
「え・・・?」
なんで、ウィズさんのあの歌を・・・・・・?
「なぜか年を重ねると 口は退化していくみたい
たった7つしか違わないのに 君は1度も1度も好きって言ってない
なぜか君はそこでしか 私と会えない身体みたい
たまには外でご飯食べようよ 喫茶店も入りたいよ」♪
こんな歌詞の歌、Morfonicaが・・・・・・ましろが歌うとは思えないんだけど・・・・・・?
「そういうPLAYでしょ? ほら激しく掻き鳴らしてよ
あなたのギターと私のスピーカーが 不器用に繋がってく
行く末は何処にある?」♪
人前で初めて披露したんだろうな、少し緊張気味だ。でも・・・・・・この
「・・・・・・どう、だった・・・?」
「・・・・・・なんで、あの歌を歌ったの・・・?」
「え?」
「申し訳ないけど、君にあの歌は似合わない。なんであの歌を歌ったんだ?」
「その・・・・・・ごめんなさい!尊くんに、元気になってほしくて・・・・・・。」
「はぁ・・・。もう終わりか?俺はもう帰るぞ。」
「待って!」
「・・・・・・・・・・・・。」
「最後に1ヵ所、行きたいとこがあるの。」
俺は、衣装から私服に着替えたましろと共に、ましろが行きたいという場所に歩いていった。だが、俺には場所の説明はせず、ただ『ついてきて』の一点張りだった。
「えっと・・・・・・こっち。」
スマホのマップを見ながら少々自信無さげに歩いていくから、俺は凄く不安になっていく。
だが、住宅街どころか、凄く田舎感が凄いところまで歩かされた。そろそろ歩き疲れてきた。
「・・・・・・ましろ、まだなのか?」
「あとちょっと・・・・・・。」
さっきもナレーションで言ったけど、久しぶりに外に出たからもう足が疲れてきた。
「・・・・・・あ!尊くん、着いたよ!」
「ようやく、か・・・・・・っ!」
ましろが振り替えって言うものだから、俺はましろを見ると、ましろよりその後ろの景色に気をとられてしまった。その景色は、
「ちょっと、時間がかかっちゃったんだんだけど・・・・・・モニカのみんなにも協力してもらって、昔会った花畑を見つけたんだ。」
「・・・・・・これを、見せたかったのか?」
「・・・・・・うん。尊くんが、また新しい1歩を踏み出すために。」
視線の先には5頭の蝶が飛び交っていた。・・・・・・まるで、さっき見た景色と同じ・・・・・・。
「・・・・・・さっき、こんな景色を見た気がする。」
「え・・・?」
「ましろたちが、花畑の中心で演奏している風に見えちまった・・・・・・。俺も、ましろの空想癖が移ったかな?」
「えぇ・・・、私のせい・・・・・・!?」
「・・・・・・そうかもな。ましろ、ありがとう。」
「・・・・・・うん。元気、出た?」
「どうだろう?でも、まずは前を見るよ。俺は・・・・・・あの深海家の息子だから、胸を張って生きないとな。」
まず1歩踏み出すために、使用人の家族たちに会って話さないとな。
「まだ生きてたか・・・・・・。あいつなら、深海家の遺産を──」
「お兄さん、楽しいことしてんだな。」
「あぁ!?」
へぇ~、こいつが深海家の人間を全員殺した人か。
「ガキが・・・・・・調子に乗るな!!」
「よっと!」
「グヘッ!?」
まずは、飛び膝蹴り。続いて連続蹴り。・・・・・・イメージとしては、どっかの吸血鬼の王様の皇帝形態の連続蹴りね。
「続きまして~・・・・・・って、あれ?もう伸びてる・・・・・・。」
「ちょっと、やり過ぎじゃないの?
「だったら、犯人退治で俺を呼ぶな。まるで暗殺並みの出番じゃねぇか。」
「あはは・・・。まぁ、久しぶりの出番だから良いでしょ?」
この出番はどうかと思うぞ?この後青薔薇のマネージャーやるって色々話してるんだから。
「じゃ、あとはアタシがやっとくから。」
「はいよ。」
さて・・・・・・燐子になんて説明しようか?
さて、最後のところ・・・・・・見たことある人は分かる、アタシがクロス作以外で初めて書いたオリキャラっす。分からん人は、アタシの作品を色々見て。