Bonnie Butterfly 作:ENDLICHERI
時々、こんな自分が嫌になる。みんな月ノ森生らしく何か特別なものがあるけど、私には何もない。バンドを組んでからはそう考えることはなくなってきた。
だけど、今日は練習中に大きなミスをしてしまった。みんなフォローしてくれたけど、家に帰るとそのミスが私を襲ってきた。まるで、全てを飲み込む津波のように・・・・・・。
「・・・・・・っ!」
ため息もつけず、ベッドに腕を枕にして顔を埋める。まるで、何も見えない暗い海の底にいるみたいに瞳から明かりを消した。
もう、今日は眼を開けたくない。この気持ちはきっと誰も気付かないのだから。・・・・・・そんな事まで考えてた。
『大丈夫、何かあったら俺を頼れ。』
「・・・・・・?」
今、すごく落ち着く、暖かい声が聴こえたような・・・?
一瞬差し込んだ暖かく眩しい一筋の光に、眼を開けようとしたけど、この
でも、心の奥底ではさっき聴こえた声を知りたいと願っていた。あの眩しくて暖かいあの
『
「・・・・・・っ!」
そんな疑問に答えるように、私のスマホが鳴り出した。顔を上げて、液晶画面を見ると、私にとって暖かくて優しくて心を落ち着かせてくれる人からだった。
服はしわくちゃだし、きっと顔だって見せられないほどひどくなってる。笑顔だって、今してもだいぶ歪んでいると思う。そんな私は見せたくない、だから放っておいてよ・・・!!
私の頭や心の中ではこんな事を思っているのに、右手はゆっくりとスマホへと向かっていった。でも、手が届いた瞬間に着信音が途絶えた。スマホのロックを解除すると、彼からの不在着信があると出ていた。
「はぁ。・・・・・・?」
なんで早く出なかったんだろう、と後悔していると、今度は彼からメッセージアプリでメールが届いた。
『部屋の扉を開けてくれるか?』
「部屋の・・・?」
私は重たい身体を動かして、恐る恐る部屋の扉を開けた。
「こんばんは、ましろ。」
「た、尊くん・・・?どうして・・・?」
「ご両親が通してくれた。ちょっと部屋に入れさせて。」
「ちょ、ちょっと・・・!?」
彼・・・・・・尊くんが突然私の部屋にやって来て、私の肩を押しながら半ば強引に部屋に入ってきた。私たちは部屋に入り扉を閉めたけど、どっちも椅子や床に座らなかった。そんな私は、尊くんから身体ごと背けている。
「・・・・・・な、何しにきたの?」
「ちょっと話したくなった。そんな理由じゃダメか?」
絞り出した言葉に彼は、適当な感じで答えた。
彼を見ただけで安堵しているというのに、私の心は深く暗い海の中にいるせいか、彼に自分の気持ちを伝えれなかった。
「・・・・・・モニカのみんなに話しにくいことは、全て俺にぶつけろ。1人で抱え込むのはよくないぞ?」
「・・・・・・っ!そんなの・・・・・・尊くんに、言われたくないよ・・・!」
「確かにな。だったら、一緒に抱え込まないか?」
「・・・・・・っ、うわぁあああ!!」
彼の暖かく眩しい
「・・・・・・お前の感情は全て受け止める。だから、互いにぶつけ合おうよ、な?」
「っ・・・・・・うん・・・!」
彼の優しさは、今の私には眩しすぎる。でも、その眩しさが、私の心を救ってくれた。
私の心を埋めていた海は、涙と共に全て流れ去っていった。
ヤホー、久しぶりー。
どうやった?「深海少女」をアタシなりに理解して、小説にしてみたけど。心が沈むのを海に沈むに例えたけど・・・・・・まぁまぁな感じだとアタシは思ってる。
ちなみに、ましろの「深海少女」のMV、最後のサビの前の2種類の顔が順に映るとこが好き。
ほいなら、おつモニ~。