Bonnie Butterfly   作:ENDLICHERI

4 / 29
Ep.4 あの花畑で会った・・・・・・

 

 

 

 

 

 それは、本当に偶然でした・・・・・・。

 

 

「シロ~!早く早く~!」

 

「ま、待って・・・!」

 

 

私は、『Morfonica(モルフォニカ)』でボーカルをしていて、今日はモルフォニカのメンバーと一緒に『CiRCLE』でスタジオ練習することに。

 

 

「スタジオで練習するのに、どうしてそんなに張り切るのかしら?」

 

「さぁ~。」

 

 

ここまでは、私にもなんとなく予想は出来た。でも、CiRCLEの入り口に来た時に、聞いてしまったんです。

 

 

「そうだ!尊もコイツらと遊ぶか?」

 

 

『タケル』・・・・・・その名前を聞いたのは、幼い頃に綺麗な花畑に遊びに行った時。そこには、男の子とそのお婆さんがいて、男の子が『タケル』って名乗りました。

 

 だからなのか、私はみんなに『後で行く』と言って、その会話が聞こえてきた方に向かってしまいました。

 

 

「あ、あの!」

 

「うん?」

 

「君、この前のライブに来てくれた娘だよね。バンドは楽しい?」

 

「はい、みなさんのおかげで。・・・・・・それで、」

 

 

あの時ライブをしていた蘭さんがいたことに少し驚いたけど、少し気持ちを落ち着かせて、私は彼に聞きました。

 

 

「私のこと、覚えてますか・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼女は今、なんて言ったんだ・・・?聞き間違いじゃなければ、『私のこと、覚えてますか・・・?』だけど。でも、俺はこの娘とどこかで会ってるのか・・・?

 

 

「尊の知り合い?」

 

「・・・・・・え?あ、あぁ・・・?」

 

「覚えてませんか?昔、ちょうちょが飛び交うあの花畑で会った・・・・・・。」

 

「え・・・?」

 

「あなたが『タケル』さんなら、昔会った事があるはずです。・・・・・・人違いなら、忘れてください・・・!」

 

 

もしも彼女の見た花畑の景色が、俺の記憶にある花畑の景色と同じなら、俺たちは一度会っていることになる・・・・・・。

 

 

「えっと・・・・・・口を挟んで悪いけど、なんでそう言い切れるの?」

 

「えっと・・・・・・これ、です・・・!」

 

「うん?・・・・・・おぉ!綺麗な花畑だな!」

 

「ここに写ってる女の子は・・・?」

 

「私、です・・・!」

 

 

この花畑・・・・・・ここに写ってる男の子・・・・・・間違いない!昔の俺に、記憶にある花畑だ!

 

 

「じゃあ、こっちの男の子は・・・?」

 

「はい。その時遊んでいた子で、名前は『タケル』って言ってました。」

 

「え?『タケル』って・・・?」

 

 

なんで、彼女が・・・!?それに、なんで俺の記憶が・・・!?

 

 

「・・・・・・昂汰、唯兎、ごめん。先帰る。」

 

「え?あ、おい!!」

 

 

俺は自分の記憶の整理がしたかったから、その場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 尊、大丈夫かな・・・?

 

 

「わ、私・・・・・・あの人に悪いことをして──」

 

「君は悪くないよ。」

 

「で、でも・・・!」

 

「あぁ。尊にも色々ありそうだから、俺たちがフォローする。」

 

「君は、練習があるんでしょ?」

 

「は、はい・・・!」

 

「あ、そうだ!君の名前を教えてくれる?」

 

「え?・・・・・・あ!私、『倉田(くらた)ましろ』って言います。」

 

「分かった。尊に伝えておくよ。」

 

「お、お願いします・・・!」

 

 

そうして、倉田さんはバンドメンバーの所に向かった。

 

 その後、昂汰が『蘭から倉田さんの携帯番号を聞けた。・・・・・・香澄が聞いたみたいだけど。』ってメールをくれた。

 

 今は、尊の気持ちが整理し終わるのを待つだけかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近悩んでます・・・・・・。

さえチとくどはるのCDを買おうかどうしようか?だって聞きたいもん!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。