Bonnie Butterfly 作:ENDLICHERI
それは、本当に偶然でした・・・・・・。
「シロ~!早く早く~!」
「ま、待って・・・!」
私は、『
「スタジオで練習するのに、どうしてそんなに張り切るのかしら?」
「さぁ~。」
ここまでは、私にもなんとなく予想は出来た。でも、CiRCLEの入り口に来た時に、聞いてしまったんです。
「そうだ!尊もコイツらと遊ぶか?」
『タケル』・・・・・・その名前を聞いたのは、幼い頃に綺麗な花畑に遊びに行った時。そこには、男の子とそのお婆さんがいて、男の子が『タケル』って名乗りました。
だからなのか、私はみんなに『後で行く』と言って、その会話が聞こえてきた方に向かってしまいました。
「あ、あの!」
「うん?」
「君、この前のライブに来てくれた娘だよね。バンドは楽しい?」
「はい、みなさんのおかげで。・・・・・・それで、」
あの時ライブをしていた蘭さんがいたことに少し驚いたけど、少し気持ちを落ち着かせて、私は彼に聞きました。
「私のこと、覚えてますか・・・?」
彼女は今、なんて言ったんだ・・・?聞き間違いじゃなければ、『私のこと、覚えてますか・・・?』だけど。でも、俺はこの娘とどこかで会ってるのか・・・?
「尊の知り合い?」
「・・・・・・え?あ、あぁ・・・?」
「覚えてませんか?昔、ちょうちょが飛び交うあの花畑で会った・・・・・・。」
「え・・・?」
「あなたが『タケル』さんなら、昔会った事があるはずです。・・・・・・人違いなら、忘れてください・・・!」
もしも彼女の見た花畑の景色が、俺の記憶にある花畑の景色と同じなら、俺たちは一度会っていることになる・・・・・・。
「えっと・・・・・・口を挟んで悪いけど、なんでそう言い切れるの?」
「えっと・・・・・・これ、です・・・!」
「うん?・・・・・・おぉ!綺麗な花畑だな!」
「ここに写ってる女の子は・・・?」
「私、です・・・!」
この花畑・・・・・・ここに写ってる男の子・・・・・・間違いない!昔の俺に、記憶にある花畑だ!
「じゃあ、こっちの男の子は・・・?」
「はい。その時遊んでいた子で、名前は『タケル』って言ってました。」
「え?『タケル』って・・・?」
なんで、彼女が・・・!?それに、なんで俺の記憶が・・・!?
「・・・・・・昂汰、唯兎、ごめん。先帰る。」
「え?あ、おい!!」
俺は自分の記憶の整理がしたかったから、その場を離れた。
尊、大丈夫かな・・・?
「わ、私・・・・・・あの人に悪いことをして──」
「君は悪くないよ。」
「で、でも・・・!」
「あぁ。尊にも色々ありそうだから、俺たちがフォローする。」
「君は、練習があるんでしょ?」
「は、はい・・・!」
「あ、そうだ!君の名前を教えてくれる?」
「え?・・・・・・あ!私、『
「分かった。尊に伝えておくよ。」
「お、お願いします・・・!」
そうして、倉田さんはバンドメンバーの所に向かった。
その後、昂汰が『蘭から倉田さんの携帯番号を聞けた。・・・・・・香澄が聞いたみたいだけど。』ってメールをくれた。
今は、尊の気持ちが整理し終わるのを待つだけかな?
最近悩んでます・・・・・・。
さえチとくどはるのCDを買おうかどうしようか?だって聞きたいもん!