Bonnie Butterfly 作:ENDLICHERI
あの後、尊には連絡出来なかった。まだ、気持ちが落ち着いてないと思ったから。
でも、学校には来るはず。そう思って登校したけど、
「・・・・・・来ない、のかな?」
「よぉ、唯兎。」
「昂汰、おはよう。」
「・・・・・・あいつ、来ないのかな?」
「どうだろうね?」
やっぱり、昂汰も心配してるんだ。
「おはよう。」
「尊!?」
「2人共、おはよう。」
「お、おはよう・・・。」
いつも通り、で良いよね・・・?
「どうしたの?」
「え!?あ、いや・・・・・・その・・・・・・?」
「うん?・・・・・・あ、昨日はごめん。勝手に帰って・・・・・・。」
「いや、それは良いんだけどさ・・・・・・大丈夫なのか?」
「うん。・・・・・・実は2人にちょっと話したい事があって。」
「相談事か?」
昂汰、もうちょっとオブラートに包んで。
「ホームルーム始めるぞー。」
「あ、もうそんな時間なんだ。」
「じゃあ、昼の時に聞く。それでいいか?」
「・・・・・・うん、そうするよ。」
そうして・・・・・・時間が変わって昼休み。
「時間が3時間ぐらい飛んだな~。」
「言わなくていいよ。」
「あの・・・・・・話していい?」
「「どうぞどうぞ!」」
『コントしてる』とか言わないでよ。
「・・・・・・1つ、思い出した事がある。」
「本当か!?」
「あの写真の時、祖母が亡くなったんだ。」
おっと、いきなり重い話だ・・・。
「あの頃、親から色んな事を学んでいた。社会に出てもいいぐらいに。だから、毎日親から怒られていたんだ、『なんでこんな事が出来ないんだ』って。毎日言われたから、毎日泣いてたよ。
でも、そんな時はいつも祖母が優しくしてくれた。俺の心の叫びを全部受け止めてくれた、優しい祖母なんだ。」
「・・・・・・そっか。」
「ってか、『祖母』って言いづらそうだから、慣れた言い方すれば?」
昂汰・・・・・・最近バカになった?
「・・・・・・分かったよ。」
あ、分かっちゃうんだ・・・・・・。
「彼女が見せた写真の花畑も、おばあちゃんと一緒によく行ったんだ。でも、ある日・・・・・・おばあちゃんが癌で亡くなった。その出来事があまりにもショックだったせいか、その辺の記憶が失くなったんだと思う。」
「うん?『思う』って?」
「朱莉さんに聞いたんだ、何があったのかを。」
「・・・・・・そういう事か。」
「彼女には、ちゃんと謝らないとな・・・・・・。」
「だったら、これ!」
「これは・・・?」
「昨日の娘の連絡先と名前。」
「倉田・・・・・・ましろ・・・・・・?」
「ちゃんと謝って、良い関係になる事を祈るよ。」
俺たちみたいに。
「いやいや!謝りに行くだけ──」
「まぁまぁ、そう言わずに!頑張ってこい!」
「はぁ・・・。」
とにかく・・・・・・尊、頑張れ!
「電話?・・・・・・もしもし?」
『唯兎~?今どこ~?』
「学校終わったとこだよ。」
『今日りみの誕生日だから早く来て。』
「え?・・・・・・あ!」
牛込りみ、ハッピバ!!
・・・・・・えー、言い訳すると・・・・・・思い浮かびませんでした!
明日も誰か誕生日だっけ?