ルド大陸転生記   作:ぱぴろま

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今なら言える!
ハピネス製薬が設立されたのってGI1009なんですね。


2nd

 かっきり一週間、7日に及ぶ道程で、フリーズと俺は自由都市アイスへとたどり着いた。とは言えかなりのんびりとした移動だったので、フリーズ一人だったのなら5日もかからなかっただろう。しかし俺の存在はフリーズにとってイレギュラーだったろうに、旅程においてフリーズの用意した物資が尽きることはなかった。この一週間は、フリーズの積み重ねた冒険者としての経験を、彼の強さ以外に垣間見る旅となった。

 

 都市に入る際の手続きを終え、俺達は自由都市アイスの中に足を踏み入れた。

 

「ほわぁ……」

 

 意図せずして、感嘆のため息が漏れる。

 この大陸に生まれ落ちて数年、沢山の人の往来を見る、というのは初めてだった。前世の記憶は、“Rance”のもの以外はその大半が消失しかかっている。それでも久しく感じる雑踏のざわめきに、どうしようもなく胸に去来するものがある。村で最底辺をしていた時は、もうこんな賑やかな光景を開放的な思いで見ることはないと思っていた。しかし、俺を冷遇してきた者達は死に、搾取されてきた俺はこうして生き延び、新しい景色に息を呑んでいる。本当に、人生というものはどこでどうなるか分かったものではない。

 

 そこそこに広く、綺麗に舗装された道には様々な人間が行き交い、時たまガラガラとうし車も通りすぎてゆく。行き交う人達は普通の服を着たものが大半だが、冒険者風の者達も多数派に憚ることなく威風堂々練り歩いている。

 

 今もまた、俺のすぐ横をうし車が音を立てて通り過ぎていった。うし(・・)はこの世界では確かムシに分類されるのだったか。しかし見た目はただの赤い四足獣なので、その分類には何となく違和感を覚えてしまう。

 この世界での“ムシ”とは、創造神ルドラサウムの意図の外で生まれたものであり、その正体は大陸を下で支える聖獣達の老廃物から発生した者達だ。あくまでただのカスのようなものであるせいか、ムシ達には魂が宿ってはおらず、専ら考えたり感じたりするという機能は持っていないらしい。また驚くべきことにこのムシ、その種類はあらゆる動植物にまで及び、この世界の一般的なそれらは大抵このムシに属している。

 

 それはともかくこのうし、本当にみゃーみゃーと鳴いていて何だか可愛い。額には小さな角があり、体表は何だかつるつるしているが、目には生気が溢れており、とても魂がない生き物には見えなかった。角張ったところのない丸っこい四足をせかせかと動かして、通りの向こうに消えてゆくのを、俺は内心上機嫌で見送った。

 

 うしが見えなくなったところで、俺は捻っていた首を元に戻した。

 と、ふとまずいことに気が付いて、慌てて辺りを見回す。

 

「! フリーズいない!?」

 

 フリーズが迷子になった!!

 

 違うか。

 

 とりあえず気を落ち着かせて、道の端っこに寄りうずくまる。こういう時は、迂闊に動いてしまうと、事態を悪化させるのが常だ。フリーズが捜しに来てくれるのを待った方がいい。

 

 一人になると、何となく心細くなってくる。村にいた頃は味方など一人もいなかったが、孤独感もまた感じることはなかった。ドン底にいれば、それに劣る不幸など無いに等しい。しかしこの七日間、戦う時も飯食う時も寝る時も、フリーズはずっと俺の側にいたのだ。俺は久しく、人の温かさを思い出してしまっていた。

 

 気を紛らせようと、俺は俺の事情など無関係に相も変わらずざわざわと人の行き交う雑踏へと目をやった。

 ……こうして人の往来を眺めていると、本当に普通の人間しかいない。ゲームではたまに謎の生物が人間の生活圏に登場していたが、そうそう出くわすものでもないのだろう。バーテンハニーとか、しゃべるしゃもじとか、何とも名状しがたいトローチ先生とか。この世界の亜人種、よそではエルフなんかにあたるカラー種も、やはりいなかった。

 しかし、カラーには一度会ってみたいと思う。男なら相当警戒されるだろうが、幸い?今の俺は生物学上は女だ。もしかすると、話ぐらいはできるかもしれない。まぁそのためには、いきなり殺されない程度に強くなっておかなければならないだろう。

 

 そんなことをつらつらと考えながら、頬杖をついてぼんやりとしていると、横から唐突に衝撃が襲ってきた。

 

「あぅち」

 

 何の支えもなかったために、丸まっていた身体は呆気なくころりと地面に転がった。一体何事かと手をついて身体を起こすと、冒険者風の男が三人俺を上から見下ろしていた。何だか知らないが、とても威圧的だ。

 ぱっと見た感じ、大した装備はつけていない。革製の胸当てに、武器はそれぞれ剣、斧、弓と種類はバラバラで、どれも手入れがろくにされていないように見えた。比較対象が見た目の割に勤勉なフリーズしかないために、余計にそう見えてしまう。

 

「いってぇ」

 

 三人の内、一番俺に近い位置にいた剣の男が、口の端を歪ませながらそんなことを言った。

 

「おいガキ。こんなところでうずくまってんじゃねえよ。人様の邪魔になんだろうが」

 

 言っていることはわりかしまともに聞こえ、ないこともない。どうやら俺を蹴っ飛ばしたのはこの男の仕業のようだ。しかし、その人様の邪魔にならないように俺は往来から外れた端っこにいたわけだが。今俺のいる場所は、わざわざ往来の本流から外れ俺個人を目標にしていなければ、誰かとぶつかるような場所ではない。

 

 つまるところ、彼らはわざわざ俺にぶつかるコースで歩いてきたことになる。それはそれはご苦労なことだ。

 

 とは言え、確かに端っこといえども公の通りでうずくまり、道を塞いでいたことは事実も事実。彼らの意図如何はあくまで推測であり、実際は故意か事故かの証拠もないので、彼らを一様に攻めるわけにもいかない。

 ……謝る気もないが。

 

「はぁ」

 

 ちぇっ。反省してまーす。

 ぱんぱんと、土埃のついたズボンをはたきながら立ち上がり、俺は気のない返事を剣の男にお送りした。

 謝れば、俺が悪いことを認めてしまうことになる。この冒険者達のようなタイプの人間に、そういう揚げ足をくれてやるのは今以上の面倒事が発生するような気がした。

 

「あんだその態度は。あぁ? 大人なめんなよコラ」

 

 剣の男は顔を歪ませると、背の低い俺に合わせるように身を屈ませて俺の顔を覗きこんできた。オプションは低い声で、凄むように顔を近づけてくる。

 

 ……きちゃない。

 物理的に顔洗って出直してきて下さい。あと大体大人げないです。

 

「反省の色が欠片もないな」

「最近のガキは、オスもメスもクソ生意気な奴しかいねぇ。それもいっちょ前に剣なんか挿してやがるぜ。ガキの分際で、俺達冒険者を真似てるつもりかね」

 

 後ろにいた斧の男と弓の男が、面白がるように口を挟んできた。どちらも剣の男を止めるような気配は微塵もなく、むしろ助長、加勢してきそうな雰囲気だ。

 と、剣の男は俺の顎を掴むと無理やり持ち上げてきた。

 

「やっぱりな、顔は悪くないぞ。ヤッちまうか?」

「むぎゅ」

 

 ぐいと俺の顔を仲間の二人の方に向けて、そんなことを言っている。

 

「こんなところで一人でいるんだ、裏に連れ込んでも文句は言えまい。しかしグッドタイミングだったな。娼館に行く金もないってところに、カラーがゴールド背負ってやってきたようなもんだ」

「反省を知らない小生意気なガキは、俺達大人が責任を持って教育してやらねぇとなぁ。ひひ」

 

 案の定、仲間二人も剣の男の方針に乗っかってしまった。いい大人が、三人揃って下半身直結発言である。

 しかしいくら元々が⑱の世界とはいえ、どいつもこいつもナチュラルに犯そうとしてくるのはどういうことだ。性的モラルが低すぎる。そもそも、この痩せぎすのちんちくりんに欲情する奴がこれほどいるとは。俺は知らず知らずのうちに、フェロモンでも放出しているんじゃなかろうか。

 まぁどうにしろ、このままでは暫定被害者は俺だ、構うことはない、Yesタッチのロリコン死すべし。

 

 剣の男に片手を掴まれ、残り二人に周囲から隠すように取り囲まれる。

 三人の実力は、ざっと見たところ俺の殺した盗賊達より少し強い、と言ったところだ。しかし不意打ち上等の殺戮劇の時とは違い真っ向勝負になる上、俺の見立てが誤っている場合もあるので、こちらも覚悟を決めてかからなければならない。何せ、無抵抗なんて選択肢は今の俺には存在しないのだ。

 俺は三人の隙を見て剣の柄に手を伸ばした。

 

「――おい」

 

 と、アァン…なHCG、もしくは幼女による幼女のための惨殺CGが挟まれる前に、地を這うような声が男達の背後から聞こえてきた。その声には、剣の男の凄みなど比較にならない、文字通りレベルの違う威圧感がふんだんに込められていた。

 

「ぁ」

 

 そこに立っていたのは、俺の唯一知る冒険者、フリーズだった。しかしそのフリーズからは、今まで見たこともないほどの怒気が溢れだしていた。俺がうっかり逸れてしまったことを怒っている……にしてはかなり危険なレベルでキレている。

 フリーズ。と、俺が声を続けようとすると。

 

「げぇ! ふ、フリーズ!」

 

 何事かと振り向いた剣の男の叫び声が俺の言葉をかき消した。

 

「くそ、ついてねぇ」

 

 俺を抑えこもうとしていたのか、手を回してきていた弓の男の小さな悪態が耳に届く。どうやらフリーズは、彼ら冒険者達に疎まれるような存在であるらしい。

 

「な、何だよ。俺達に何か用か? 言っとくが、このガキのことにしちゃあんたは無関係だろ。ワリィが黙っててもら」

「スピア」

 

 少しどもりながらもフリーズから距離を取ろうとする剣の男の手を振りほどき、俺は俺の名前を呼んだフリーズの元へと小走りに走り寄った。フリーズは俺が近寄ると、俺を自分の背中の方へと押しやり、三人の冒険者に底冷えするような冷たい視線を向けた。

 

「……で? 何が無関係だって?」

「な、何だ、そのガキ、い、いや。嬢ちゃんはあんたのツレだったのか」

「そうだが。こいつが、何か粗相でも?」

「あ、あぁ、嬢ちゃんが余所見をしていたせいで、俺が怪我しちまったんだよ」

「おいっ、やめとけって!」

 

 斧の男が、小声で剣の男を抑えようとする。しかし、剣の男には斧の男の声は届いていなかった。剣の男の視線はあっちこっちと忙しなく動き回り、混乱していることが傍からでも目に見えて分かる。仲間の声が頭に入ってこないほどに、引込みがつかなくなっているのだ。

 

「その嬢ちゃんがあんたのツレだってんならその落とし前、あんたが取るのが筋ってもんだよな」

 

 フリーズは、剣の男の全身を上から下までじっくりと眺めてから、小馬鹿にするように鼻で笑った。

 

「ふん」

 

 その対応に、剣の男は色めき立つ。

 

「あぁ!? なっ、何がおかしぶるげぉあっ!?」

 

 しかし。

 剣の男の狼狽え混じりの恫喝が終わる前に、容赦の欠片もないフリーズの拳が、剣の男の顔面に叩きこまれた。フリーズの限界まで鍛えあげられゴツゴツとした拳は、男の鼻にめり込み、前歯をへし折り、上顎を完膚なきまでに破壊してしまった。

 男はたまらず後ろに吹き飛び、鼻血と、へし折れた歯が数本、遅れて宙を舞う。

 

「なあっ!? 何しやがる!?」

 

 弓の男が叫びながら、弓へと手をかけようとした。しかしフリーズは落ち着いた様子でニヤリと笑い、剣の男の顔面に叩き込んだ右手を振りながら彼らをせせら笑う。

 

「冒険者ってのは、これぐらいの負傷でようやく“怪我をした”と言うんだよ。女々しくぴーちくぱーちく駄々をこねる前に世色癌でも飲んどけ。と、その男に言っておけ」

「てめぇ……」

 

 斧の男も、武器に手をかけたりはしなかったが、静かに敵意を込めた視線をフリーズに向けた。が、それでもフリーズは揺るがない。

 

「俺のツレを引っ掛けたお代だ。釣りはいらんぞ。それとも、まだ足りんか? そうかそうか、実は俺もこの程度のお礼では申し訳ないと思っていたところでな」

 

 と言いながらボキボキと拳を鳴らした。

 

「くそっ……。おい、行くぞ」

「あ、ああ」

 

 思いの外あっさりと、二人の冒険者達はそれ以上絡んでくるのを止め、へたり込んでいた仲間を支えて立ち上がらせた。

 

「※※※※※!!」

 

 顔面崩壊した男は意味不明の罵倒をフリーズに発していたが、結局二人の仲間に引きずられるようにして連れて行かれた。

 

 

 

 

「大丈夫か?」

「う、うん。実はフリーズって、結構強い方?」

 

 確かに旅をしている間、フリーズが危なげなくモンスターの相手をしているところは何度も見ていた。しかしどのモンスターも下位のものばかりだったので、俺はフリーズの強さが今一わかっていなかった。

 

「そこそこ、だな。技能はないが、俺の才能限界はほどほどに高かった。そこいらの木っ端には負けん」

「才能限界って」

「レベル、は知っているだろう。生き物がおしなべて持っている、力の階梯だ。一定以上の経験を積みレベルが上がれば、筋力、速力、硬さ、魔力、その他諸々が強化され、生物として更に上のステージへと上がっていける。しかし、永遠に強くなることは出来ない。神に定められた、レベル成長の頭打ち。それが、才能限界だ」

 

 いや。(フリーズの)才能限界ってどれぐらい、って聞きたかったんだけど。まぁ、みだりに他人に教えることでもないのかな。

 俺の見立てでは、レベルは少なくとも20以上。大国の精鋭騎士ぐらいの力はあると思う。有数、と言っていいほどの実力はあるだろう。

 しかし、それだけに疑問も湧いてくる。さっきの冒険者達、フリーズほどの力があるのならもう少し穏便に追い払うことは出来たのではないかと。

 

「それにしても、やり過ぎ?」

「あん、さっきの連中か? お前、自分が何されそうになっていたか分かってるのか?」

「男女の、ずぼずぼ?」

「……。……いやそうなんだが。何だろうな。お前にその顔で言われると、大したことだったはずなのに、そうでもなかったかのように思えてしまう」

 

 不幸なことに俺は、既にそういう(・・・・)行為には慣れてしまっている。いいようにされる嫌悪感はあるが、今更光沢なくした虚ろ目で絶望するような事柄でもない。

 いや、それはともかく。それよりも気になるのはモラルの低い冒険者達のことだ。

 特に殴られた男の最後の様子を見る限り、このままで話が終わるとは到底思えなかった。

 

「仕返し、来るかも」

「そん時は仕方ない。俺も、身を守らないとな」

 

 俺が言うと、フリーズは何でもなさそうに頷いた。そして俺の頭に手を置いて、さらにこんなことを言うのだった。

 

「スピアの方に行った時は、頑張れよ」

「は」

 

 あまりの丸投げに、口をぱかりと開けて呆れ返る。

 が、続けていったフリーズの言葉には即座に閉口してしまった。

 

「冒険者もあんな奴らばかりじゃないが、時にはあんな奴らがいることも事実。何事も経験だ、ああいう適度な奴であしらい方を練習しておけ」

 

 強かにも、俺の教材にしてしまうようだ。流石にその発想はなかった。が、あしらい方とは言うものの、俺にはまだ彼らに対してうまく対処出来るほどの力はない。説得などという手段は、あくまで理性的な者に対して取れる手である。既に怒り狂っている者が相手では効果が薄い。結局フリーズのように実力を示すしかないのだが……。

 

「殺す、かも」

 

 俺が力でどうこうするのなら、それしか手がない。

 本当に、人間を殺すだけならば、武器を持ってさえいれば俺のような子供でもできることなのだ。生かして無力化するなど、ただ殺すよりも何倍も難しい。村で盗賊を皆殺しにした俺でも、もし仮に勝利条件が不殺であったならば、一人も対処できずに終わっていただろうことは想像に難くない。

 悪意を持って害する相手を殺さずに、あるいは重傷を負わせずに済ませるというのは、あくまで相手との圧倒的実力差があって、それでようやく選ぶことの出来る贅沢なのである。

 

「別にいいだろ」

 

 とか折角ごちゃごちゃ考えていたことはフリーズの発した一言によって全てさっくり御破算となった。

 人のいいフリーズの側にいたせいで忘れていたが、ここは人の命の軽い世界。“原作”で主人公がサクサク人を殺していたのは演出の類だと思っていたが、現実となってみれば思いの外ありふれていてかなりゾッとしない。人格の根底に染み付いている前の世界での倫理観は、さっさと消してしまった方がいいだろう。さもなければ、その甘さでいつ足元を掬われてしまうか分かったものではない。

 

「元々、連中のドーレンギルドとウチのギルドは仲が悪いんだ。今更、ドタバタするようなことでもない」

「ギルド?」

「ん、あぁそうだ。そういやウチのギルドに向かうんだった。全く、余計なことで時間を食った。話は向こうでしてやる。今度は逸れるなよ、スピア」

 

 そう言って、フリーズは俺の方に左手を差し出した。

 『手を引かれて歩くほど、子供じゃない』などとは一度逸れて迷惑をかけた手前、口が裂けても言えない。

 俺は渋々右手を持ち上げてフリーズの手を握りしめた。そして、歩き始めたフリーズに合わせて大人しくついていく。

 

 

 ふと、何も言わず歩を進めるフリーズの横顔を見上げる。

 そういえば、この世界に生まれて誰かに心配されたのは、これが初めてだ。

 それに、フリーズがあれほど怒っていたのはもしかすると俺のためなのかもしれない。

 

 

 そう思うと何だか無性に嬉しくなった。勝手ににやけてくる口元を見られないように、少し顔を俯ける。

 フリーズに手を引かれて歩くことも、そんなに嫌ではなくなっていた。

 

 




すみません。執筆の方を優先してて、感想返ししてません。けど感想は大事に読ませてもらっていますので、後書きの場を借りて御礼申し上げます。拙い二次創作ではありますが、励みになってます。

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