ポケモン剣をクリアしてストーリーが面白かったので書きました
──ポケットモンスター
縮めて『ポケモン』
この星の、不思議な不思議な生き物。
海に森に町に、その種類は、100、200、300……
いや、それ以上かもしれない。
ポケモンと人々は共に生活を送りながら夢を目指す。
ある者は最強のポケモンマスター
ある者は真実を追い求めるポケモン博士
ある者は全てを救うポケモンドクター
そしてある者は……
◇◇◇◇
ワイルドエリア。そう呼ばれているガラル地方でもっとも過酷と呼ばれる地域である。
その為ワイルドエリアで生き抜いたポケモンは進化前でさえ強く、凶暴性が高い。
つよさを求めるポケモントレーナーにとっては夢のような場所であるが、
『こちら巨人の帽子α隊。天候の変化は見られません』
『見張り灯跡地β隊。現在巣穴近くのエネルギーは安定しています』
「……了解。このまま巡回を続けてくれ」
『了解』
『了解』
通信機から次々と流れてくる報告を聞いた後、男は手元にある双眼鏡を再び覗く。
彼の視界に移るのは『巣穴』と呼ばれる巨大な穴に集まるポケモントレーナー達の姿だ。
男とは距離がある為会話は聞こえないが、どんなポケモンが現れるか相談しているように見えた。
(まぁ、あの程度なら他の奴に任せて大丈夫だろう)
そう思った瞬間だった。
『緊急連絡ロト!! 緊急連絡ロト!!』
通信機であるスマホロトムがけたたましく警報を鳴らした。
男は急いでスマホのコールボタンをタップした。
『こちら本部!! キバ湖にて救難信号!! トレーナーがポケモンの大群に囲まれています!!』
スマホから聞こえる慌てた通信に男は答える。
「近くの隊員は!?」
『それが……γ隊は巣穴でのトラブルに対応している為、駆けつけることが出来ません』
「了解した。俺が向かう」
男は腰に着けたモンスターボールに手をかけた。
「俺の代わりの隊員をうららか草原に配置してくれ」
『了解しました……“部長”』
その通信を最後に男──男はモンスターボールを放り投げた。
◇◇◇◇
ガラル地方にはウールーとワンパチというポケモンがいる。
ウールーは自らの手足を体毛の中にしまい。球状となった身体を使って素早く移動する。
その状態のウールーを捕獲するのは人では難しい。その為、ウールーが苦手とするワンパチを用いてウールーを捕獲する。
「あ、あぁ…………」
ワンパチに追われるウールーはこんな気分なのだろう。と少女は思った。
しかし、少女はウールーではなく目の前にいるポケモンはワンパチではなかった。
『グオオォォ……』
『ググググ』
──キテルグマ
可愛い見た目とは裏腹にとても凶暴な性格と怪力を持っており、アローラ地方では危険生物として認知されている。
その危険性は少女も知っていた。
しかし、キバ湖で見つけられる珍しい木の実と道具に彼女の好奇心は理性のブレーキを壊した。
その結果が今だ。
突如として現れたキテルグマの大群に襲われ、手持ちのポケモンは全滅しロトム自転車は大破。波乗りでしか来られない場所の為逃げることも出来ない。
『ググググ……』
キテルグマがその巨腕を振り上げる。死は目の前に迫っていた。
「だれか…………だれかたすけて!!」
少女は藁にもすがる思いで叫んだ。
その瞬間だった。
『グオオォォ!!』
轟音と熱気が少女を襲う。これが死の感覚だと思った。
しかし、目に映ったのは天国でも地獄でもない。
大きな翼と炎を帯びた尾を持つ龍。ガラルで知らぬ者はいないポケモン
「……リザードン?」
リザードンはキテルグマを吹き飛ばし、少女の前に立ち塞がった。まるで彼女を守るように。
「間に合ったか。相変わらず何体いるんだコイツら」
背後からの声に少女は振り向く。
リザードンを使うトレーナーはガラルでは数える程しかいない。
「ダンデ……さん……?」
ここで彼女の意識が途切れる。死に直面し、精神は限界を超えていたのだろう。
「俺はダンデじゃないっつーの」
男は少女を抱え、キテルグマ達を睨みつける。
「さてと……リザードン。死なない程度にやってしまいなさい」
『グルルァ!!』
◇◇◇◇
「救難者はナックルシティのポケモンセンターに送った。ポケモン共に無事だ」
男の報告にスピーカーからは安堵の声が聞こえた。
『ありがとうございました。他の部隊も問題なく交代しました』
「了解。この後ナックルシティジムに顔を出してから戻る」
『かしこまりました。お帰りをお待ちしてます』
報告を終え、スマホを切る頃にはもうナックルシティジムの前だった。
ドアを潜り、受付に向かう。
「ようこそナックルシティジムへ。ジムチャレンジですか?」
受付のスタッフは淡々とした声で話しかける。
「いや、キバナに取り次いでもらえるかな?アポはとってある」
キバナの名を聞いた瞬間、スタッフの顔が少し険しくなる。
「お名前と身分を証明出来るものは?」
ジムリーダーであるキバナにジムチャレンジ以外で会うものは限られている。身分を証明する為に手帳を取り出そうとすると。
「大丈夫だ。そいつには何回も会っているからよ」
背後から声がした。
「よう、キバナ」
「相変わらず忙しそうだな、バジル」
ナックルシティジムリーダー。ドラゴンストームの異名を持つキバナがそこにいた。
「悪いな。この子先週から入ったばかりでな……覚えておけよ。コイツは…………」
男の名はバジル
ワイルドエリアを警備する国際警察の特殊部隊
『
こんな部隊がいてもいいなって