GUNGRAVE -OVER DOLLS-   作:ガロヤ

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キャラの口調や会話、描写が難しい。いや、全部難しい。


黄昏の破壊者-2

 男が座っている。予想もしていなかった光景にM4は混乱していた。

 何故閉じていたコンテナに人がいる?いつから?どうやって?

 彼女にあらゆる疑問が沸き上がりながらも男に声をかけた。

 

「あのっ!すいません!」

 

 男に反応がなく、沈黙が続く。

 

「すいません!!」

 

 先程よりも声を上げて再び声をかけた。が、相変わらず男から反応は帰ってこない。M4はますます混乱と警戒心を高めていく。

 

「M4」

 

 呼ばれ、自分の右肩に手を置かれそちらを振り向く。

 

「M16姉さん・・」

 

 信頼する姉をじっと見つめるM4。少し落ち着きを取り戻し、M16もそれを感じ取りながら、M4の前に出る。

 M16は右手に自身の名前と同じアサルトライフルを構え、左手にライトを持ち、男に銃口とライトの光を向けながら、男の方へ歩く。

 一歩、また一歩と距離を詰める。男はライトに顔を照らされながらも、相変わらず反応がなく、微動だにしない。M16の自身の予想が確信に変わる。

 男の至近距離まで近づいたM16は銃身で男の身体をつつく。腕、胸、脚と順々につつき反応がないのを確認し、直接男の顔に手を当てる。

 

「やっぱりそうだ・・死んでる」

「し・・死んでるっ・・!?」

 

 M16の告げたまさかの事実に衝撃を受けるM4。

 

「おかしいよ!閉じてたコンテナの中に人間の死体なんて」

 

 SOPⅡは疑問を口に出す。

 

「自殺した人間かしら」

 

 AR-15は推測を立てる。

 M16はライトで照らしながら、男を調べる。その様子を見ながらM4たちは近づいていく。M16は男の顔をライトで照らしまじまじと見つめる。M4たちも一緒に男の顔を覗き見て、ギョッとした。

 男の顔の左側には大きな傷があり、左目が潰れている。そして、男には眼鏡が掛けられ左のレンズは黒く塗りつぶされ、その上に白い十字架の装飾が施されていた。

 

「はは、私とお揃いだ、左右逆だけどな」

 

 M4たちの方を向き、自分の右目の眼帯を指で小突きながら言うM16。

 

「M16姉さん、不謹慎ですよ」

 

 M4の注意に笑いながらも、男に向き直る。

 

「これは銃創による火傷の痕だな、結構近くで撃たれてる」

「誰かに殺されたってこと?」

「そうだな~・・んっ?」

 

SOPⅡの疑問に答えながら、男の胸部に視線を移した時に何かに気づく。そして、男のシャツのボタンを外して胸元をはだけさせる。

 

「エ・・M16姉さん!?なにをし・・っ!?」

 

 M16の突然の行動に驚くM4。だが、すぐに言葉を詰まらせた。

 開かれた男の胸から腹にかけて弾痕が複数あり、更には大きな切開の痕があったからだ。

 あまりに痛々しい傷跡に絶句するM4たち。その時、通信が入る。

 

『ペルシカよ、M4、どう?コンテナは開いた?』

「あ・・えっと・・」

『どうしたの?何か問題あった?』

「実は・・」

 

M4はこれまでの経緯を説明した。

 

 

 

 

 

『コンテナから死体ねぇ・・』

 

 話を聞いてペルシカは黙り込む。大した期待もなく、興味本位で開けさせたコンテナからまさか死体があったなんて予想してなかったからだ。少し考えたあと、口を開いた。

 

『他にはなにかある?コンテナの中はどうなってるの?』

「はい、少し待ってください」

 

 そう言いながら周囲を見る。ペルシカから通信が入った直後に、AR-15やSOPⅡはコンテナの中を調べていた。

 

「モニター、操作パネルにコンピュータ・・結構大がかりね」

 

 と、AR-15。

 

「こっちにブレーカーっぽいの見つけたよ」

 

 SOPⅡの言葉に

 

『試しに電源入れてみてくれない?』

「了解」

 

 ペルシカの言葉に、SOPⅡにブレーカーをONにするよう指示するM4。

 はーい、と呑気に声を上げながらブレーカーを上げるSOPⅡ。しばらくしてコンピュータからカリカリと駆動音と排気のファンの音が鳴り始め、コンテナの蛍光灯が内部を明るく照らし出した。

 

「電源がまだ生きていたなんて・・・」

 

 驚きながらも電源が入ったモニターを見るM4たち。モニターに色々な文字列やなんらかのグラフのようなものが映し出される。どういった内容かまるでわからないM4たちだったが、ある1つのモニターに人の影と名称らしき文字を見つけ読む。

 

「グレイヴ・・?」

「GRAVE《墓》?じゃあこのコンテナはこの男の墓ってこと?随分と大げさね」

「いえ、この人の名前の様だけど・・」

 

 そう言って男の方を見る。それと一緒に先程から男を熱心に見ているM16の姿。

 

「コンピュータの起動を確認しました、ペルシカさん」

『・・・』

 

 考えるペルシカ。しばらく経った後、

 

『このコンピュータの中のデータ全部、メモリにコピーして持ち帰れない?』

「持ち帰るんですか?」

 

 戸惑うM4。

 

『成果なしっていうのも嫌だし、せっかくだから取っときたいのよ、もしかしたらすごいお宝が入ってるかも』

「は、はあ・・」

 

 正直、死体があるコンテナに長居はしたくない気持ちがあった。が、仕方なくメモリをコンピュータに繋ぎ、コピー可能か確認する。幸運にもコピー可能だが、容量は多く、完了までに1時間ほどかかる計算だった。

 

「データのコピーを開始しますので通信を切ります」

『頼んだわよ』

 

 通信を切り、コピーを開始する。開始したのを確認して周囲を見回す。折り畳み式の簡易ベッド、保存食や飲料水の段ボール箱が散乱している辺りここで生活していた形跡がある。

 

「本来の任務内容とかけ離れてる気がするわ」

「でも、驚きの場面に遭遇できたじゃん」

「こんな驚きはいらない」

 

 AR-15とSOPⅡがじゃれ合っている。M16は相変わらず男の死体に釘付けだ。その様子を見てAR-15は声をかけた。

 

「さっきからずっと見てるけど、どうしたの?」

「いや、なんというかさ、きれいすぎるなと思って」

「この男が?」

「死体の状態が、だよ」

 

 M16は続ける。

 

「腐敗が全くないし、本当にただ眠ってるようにしか見えない。だが、コンテナの劣化具合から見て10年以上は放置されていたはずだ。まるでついさっき死んだばかりだ」

「死体の保存処置が良かったのかしら」

「それだけじゃない、左目と体の弾痕を皮膚が膜を張って塞いでる、こいつが致命傷のはずなら傷が治ってる訳がないんだ」

 

 元々積雪地帯のため寒かったが、M16の言葉にコンテナの室温が更に下がったような気がする。まさかのホラー展開だ。

 

「でも、なんでこんなところに死体なんてあるんだろう?」

「さあ、殺した人間が遺棄したかな」

「だとしても、この設備がなんなのかまるでわからない、死体の保存の為だとしたら、これをやったやつは相当おかしいわよ」

 

 SOPⅡ、M16、AR-15がそれぞれ話す。

 

「もしかしたらだけど・・・」

 

 M4は言う。

 

「この男の人は誰かにとって大切な人だったからこうしたのかな・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




補足として、今やってる話はドルフロの第零戦域より前、要するにドルフロ本編開始前の話になります。いつカリーナとかヘリアン出せるだろうか・・。
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