最終的に〇んだ方がマシなTS聖女   作:政田正彦

2 / 21
ちょっと(37年くらい)飛びます。
ホントは誕生から最期までをダイジェストで書こうかと思ったんですが、
ワンパターンになる事と、文字量を考え、中でも重要な代だけピックアップしての
ダイジェストとしました。




過去話ダイジェストとか要るんですか?(中編)

 

 

~(26)~

 

 ステータスを管理出来るタレントを手に入れてから36か37年程経過し、あれから6回転生を繰り返した。

 

 記憶から推察するに、今は大体原作から400年程……いや、390年、あるいはもう少し後かもしれない。

 

 26回目の転生である今回は、マインドフレイヤーという、頭部が四本のイカのゲソみたいなので出来ている化け物……一応亜人扱いらしい……に生まれ変わった。 知能は高く、テレパシーで会話するのを好み、そこそこ高度な文明をも持つ種族だ。

 

 場所は海上都市。 原作に登場するモモンガが用意した簡易的な地図の外、東側に位置する。 特徴として……名前通り海の上に都市が浮かんでいる事と、周囲にはSAN値を直葬しそうなうねうねした化け物がワラワラ居るという事だろうか。 くとぅるーくとぅるー……。

 

 ひょっとすると、原作開始に至るまでに100年に一度やってくる転生者のうち、確認されなかった転生者ってこういう、地図に載っていない所で出てきているのかもしれない。

 

 今のところそれらしい人物を見たことは無いが。

 

 ……ちなみに、この26回目の転生は久しぶりのアタリ枠だったりする。

 ここに至るまでに、ゴブリン、サンドワーム、ウィスプ、アルゲイター……と、そもそも知能が備わっていなかったり、物理的な干渉が出来ない霊的な種族であったりと散々だった。

 

 手に入れたタレントも、【夜目が少しだけ利く】【火と高温に耐えられるようになる】【魔力(MP)の自然回復が早くなる】【水に沈みづらくなる】【火耐性】と……火と高温がうんぬんに関しては25回目で出た火耐性の完全下位互換だし、今となっては効果もあまりない。 上位互換を手に入れたといえば聞こえはいいが……。

 

 この火耐性も……まあ、ポケ〇ンの効果はいまひとつっていう位には防いでくれるが、完全じゃない。 10位階の炎の魔法とかを食らったらほぼ無意味だろう。 灰になるのが早いか遅いかの違いでしかない。

 

 その点、今回の26回目で手に入れたタレントは凄い。

 

 今回手に入れたタレントは【一度敵と断定した対象を二度と見失わない】という超強力なタレントだ。 もちろん制限はあり『対象は一人あるいは一匹に限られ、相手が存命している限りは解除も不可能である』というもの。

 

 しかし一度接敵した相手を見失わないというのは大きい。

 

 ただ、転移して逃げられた場合であるとか、相手が追跡スキルに対抗するスキルを持っている場合なんかは……どうだろう、試したことは無いから分からないが、どこに居るかは分かるが、それがどこかは分からないし、転移先を追う事も出来ないという事になるのではないか、と思っている。

 

 とはいえ狩りにおいては非常に有用なタレントであることには変わりない。

 

 来るべき時の為に……というか来てしまう時の為に、俺は今日も一生を賭けてレベル上げに勤しむ事となる。

 

 

 ……どうせ、それしかやる事無いし。

 

 

 

 

27:【種族が分かる】 - 顔さえ見れれば相手の種族がなんなのかが分かる。幻覚等で偽装されていた場合は不明と出る。

 

28:【魅了に対して耐性を得る】 - 魅了に対しての耐性を得る。無効化ではない。

 

29:【罠の存在に気付ける】 - 気付けるだけで、それがどういったものかまでは分からず、また、戦闘におけるフェイント等といった駆け引きにおける罠は該当せず、魔法によって設置された罠や物理的に仕掛けられた物に限られる。

 

30:【若い肉体を保つ】 - 年老いてもある程度は若いままでいられる。生まれた種族によって差異はあり、老化させる魔法があったとしたら防ぐことはできない。

 

31:【鍛錬によって手に入る経験値が増える】 - 増えるとはいえ元が微量なので、効率だけ見れば何かを殺して経験値を得るレベリングのほうが圧倒的に早い。

 

32:【美形に育つ】 - 血筋に関係なく、その種族、その時代における美形へと育つ。

 

 

 

 

~(33)~

 

 転生した種族は人間の男。

 

 入手したタレントは【1日1回だけ幸運な出来事が必ず起こる】 - どの程度の幸運かはその日によるが、必ず起こり、起こった時に自覚する。不幸と帳消しにはならない。

 

 ……なんだそりゃ、と言いたい気持ちは分かる。

 だがこれが意外と馬鹿にも出来なくて、例えば頭を目掛けて飛んできた矢を偶然かがんだ事で避けれたときにこのタレントが発動した事を自覚したりする。

 

 そうでない日は……ちょっと小銭を拾ったり、いつもより狩りの調子が良かったりといった程度だが、一日一度必ず何かしらの幸運が訪れるのは……次の日が少しだけ楽しみになり、俺に生きる活力を与えてくれた。

 

 生きる活力……ぶっちゃけな……レベル上げしんどい。

 

 滅茶苦茶頑張って、今63レベルまで達した……人間史上ではかなり強い方にあたるハズ、そして、原作におけるプレアデスくらいなら、相性が極端に悪いとかじゃない限りは普通に勝てる程度までには到達できたと思う。

 

 狩りだけじゃなく、【鍛錬によって微量だが経験値が手に入る】というタレントも手に入れ、より一層効率的に経験値を得る事が出来るようになった訳だが……それでもまだ60前半である。

 

 でも、俺だってこの世界で生きて……生きたり死んだりして(?)、かれこれ300年くらいになり、その間ずっと、賭博にも酒にも薬にも溺れず頑張ってきた俺だが……。

 

 プレイヤーやドラゴンを見ると時々「最初から大した苦労も無く強い君たちはいいですね」と心が折れそうになる。

 

 ごくごく最近の事……100年の周期でこの世界にやって来たプレイヤーのギルドを、常闇の竜王(ディープダークネス・ドラゴンロード)が完殺する所を遠くから見て……自分がいかにちっぽけな存在か気付かされた。

 

 そうかと思えば、生まれた国が魔法のメッセージに頼り切ってしまい、敵国の誤情報に惑わされ、国家は呆気なく滅び、敵国の手に堕ちていった。

 

 俺は当時その強さを見込まれ、好きに力を振るえるという理由で、原作でいう所の戦士長のような立ち位置にあった。

 

 国を守護する存在である、俺の不在を狙っての襲撃だったそうだ。

 俺は誤情報に踊らされ、囮とも知らずに敵陣営に突っ込み、無駄に自分の仲間を死なせ、その隙に国家を落とされ、何も守るものが無くなってしまったのである。

 

 今までで一番の失敗と言っていいだろう。

 

 最近では不意に夢の中で過去を思い出したりすると、自分が今なんだったのかが分からなくなるくらいには精神的に参っていた時期もある。

 

 いっその事、まっとうに生きるのはやめ、獣のように自由に生き、気に入らない物は壊し、殺し、犯し、食らう……そんな存在になれればいいのに、なんて思いもしたが……理性が邪魔をして、最後の一歩を踏み出せず、結局俺は今日も“真っ当な”存在であろうと抗っている。

 

 腐っても未来でナザリックが来て原作が始まるのは変わらないので、何とか踏ん張って生きている。

 

 

34.【あらゆる職業への適性】 - この世界で修得できる職業に対しての適性を持ち、本来必要な条件をある程度除外してその職業を修める事が出来る。(この世界で修得できる職業に限定される為、ワールド系はどう頑張っても修得出来ない)

 

35.【職業に関係なく武器を装備出来る】 - 職業によって左右される事なく武器を装備出来るようになるが、あくまでも武器だけで、防具に関しては職業によって左右されたまま。

 

36.【性的な交渉において相手に確実に快楽を与える】 - 相手が例え性交渉にトラウマがあったり、生物的に性交渉に快楽を伴わない種であったとしても例外なく快楽と強い多幸感を与える。性別の差も、本人の意思も、ヘタクソだろうが乱暴だろうが短小だろうが勃ってなかろうがそもそもモノ自体が無かろうが無関係である。

 

37.【虫に刺されにくくなる】 - モンスターレベルの虫は例外。

 

38.【石化耐性】 - 石化に対する耐性。完全ではない。

 

 

~(39)~

 

 え?36回目の転生で得たタレントについて……?

 さあ……知らないタレントですね……。

 

 ……誓って言わせていただきたい、悪用はしていないと。

 悪用はしていないが……【美形に育つ】も相まって、一時期まともに生きることさえ出来なかった、とだけ言っておこう。

 

 さて、では今回の転生について書き込んでいく。

 

 種族は……まぁ一応人間種。目が虹色だけど一応人間種。

 

 得たタレントは【始原の魔法が使用できる】 - 始原の魔法を、捻じ曲げられた世界の概念を無視して行使できるが、使用する際にはMPを大量消費する。

 

 ハイ、まあ大体お察しの通り、亡国の吸血姫……イビルアイが国堕としになるタイミングに、インベリアというドンピシャの場所で生まれ育ったわけなんですが……そうと分かっててずっと国に居るわけないだろ! アンデッドになったらその後幼女かようわからん竜の化け物に吸収される事になる。

 

 その後は……転生出来なくなったとしてもおかしくないかもしれない。

 

 しかも、全ての元凶であるキュアイーリムが放つ始原の魔法<滅魂の吐息>は、ワールドアイテム<ロンギヌスの槍>と同等の効果を発揮する(故にワールドアイテムで防ぐことも出来る)黒いビームとかいうアホ程殺意高い初見殺し魔法の持ち主だし……。

 

 仮に魂ごと言葉のごとく吸収されそのまま消えるなんてことになったり、黒いビームに当たったらそれはそれで魂ごと消されかねない……そう思った俺は国を離れ、とにかく逃げて、逃げて逃げて……逃げたのだが。

 

 俺は不意に気付いてしまった。

 

 待てよ? そういえばキュアイーリムとかいうやつって……集団アンデッド化させる魔法でアンデッドを100万体近く纏っているんだっけ?

 

 ……てことは、最終的に消されたりしなければ、そのアンデッド狩り放題って事?

 

 それってひょっとして、今後いつ訪れるかも分からない経験値大量ゲットのチャンスなのでは? 大チャンスなのでは?

 

 ……。

 

 ……行くか!

 

 俺は「死んだっていいさ、消えるのはゴメンだけど」の精神で経験t、ゲフンゲフンッ!ゲェッホゲホッ!!……アンデッドの軍勢に突貫し、斬って斬って斬りまくり……最終的に、今世のタレントで使えるようになった始原の魔法でアンデッドを大量に巻き込んで自爆。

 

 ……経験値、めちゃくちゃ美味しかったです。(悔い無き死に顔)

 

 

 

40.【収穫した果実を熟れた状態にする】 - まだ収穫時期じゃない果実を採取しても、完熟した状態に出来る。ただし体積は変わらない。実になっている状態でなければならない。

 

41.【即死に対する絶対にして完全なる耐性】 - あらゆる即死効果のある魔法とスキルを完全に防ぐ。呪いによるものや、自分で自分にかけた場合でも例外ではない。(物理的に頭を吹き飛ばされた、などの即死は例外)

 

42.【瞑想する事でごく少量の経験値が手に入る】 - 形式は自由だが、瞑想をする事で経験値が手に入る。ただし少量。

 

43.【魔力(MP)をストックする】 - 保有する魔力とは別に魔力を貯蔵出来るタンクのようなものを作り出し、そこから魔法を発動させることが出来る。ただしタンク内は自動的に補充されない。

 

 

 

~(44)~

 

 

 転生した種族はバンシーと呼ばれる金切り声を上げたり、状態異常の恐怖や狂気を与える事が出来る()()()である。

 

 ……いやまぁ、既に十数回は女になってるし、もう慣れたけどね。

 そもそも妖精に性別云々って言われても微妙だし……私に至っては今回、親から生まれるとかじゃなく、花から自然発生したしね。 そのくせ何故かおへそがあるのはなんなんだろうね。 不思議だね。

 

 見た目は……霧で出来たローブを被った女の子の幽霊……みたいな感じだろうか。

 

 入手したタレントは【寿命と引き換えにあらゆる能力値を向上させられる】というタレントで、大きく削れば、格上の相手でも一時的に圧倒出来る位には向上されるというなかなかにぶっ壊れなタレント。

 

 やった後、身体に激痛が走るけどね……界〇拳かな?

 

 激痛に目をつむれば……長命種なら滅茶苦茶有用なのではなかろうか。

 もちろん多用する気は無いが。

 

 ……と、思ってたんだけど……最近になってNPC、ああいや、魔神達が世界で邪悪を振りまく存在となって色々と大変なことになっている。

 

 っていうかその魔神に間違えられて冒険者っぽい人達に一回討伐されかけた。

 

 しかもそいつら、どうも後の十三英雄だったらしく、リーダーを名乗る    という青年がいやあ悪い悪いと頭を下げてきた。

 

 まぁぶっちゃけそこまでダメージも無いし許すけどね……へえ……こいつがね……レベル的には……まあ確かに人間レベルでは英雄。 だが多分、70いっていればいいとこって位じゃなかろうか。

 

 十三英雄(十三人じゃなかったけど)の皆をひとまず俺のテリトリーで休ませつつ、色々と話を聞いたが……まだツアーやリグリットやイビルアイは合流してない状態で、倒した魔神はまだたったの二体。

 

 残りが何体居るかは分からないが、まだまだ旅は始まったばかりらしい。

 

 魔神……魔神かあ……きっと雑魚アンデッド数十万匹ぶっ殺すよりはるかに経験値が手に入るんだろうなあ……でもなあ……変に介入してリーダーが死んだり、イビルアイが十三英雄に入れなかったり、なんて事になったら嫌だしなあ……うーん……。

 

 ……まあいざとなればぶん殴ってボコボコにして無理矢理仲間にすればいいか?

 

 

『バンシー の フィテオルシラ が なかま に なりたそう に こちら を

みている! なかま に しますか? ▼』

 

『はい/はい◀』

 

 という訳で、別に断られもしなかったけど、無理矢理にでも付いていくことにした。 いい加減ね、雑魚モンスターをプチプチ倒すの飽きたなんてレベルじゃないんですわ……。

 

 目論見通り、魔神の経験値は大変に美味だった……ドロップ品も来世に持ち込めればいいのにね。 そうは問屋が卸さないので、それらは全て十三英雄の皆さんに渡した。

 

 あのドラマCDくらいでしかまともに触れられていない不遇レイドボス君ことザエトルクワエ……ザイトルクワエだっけ? の根っことも戦ったが、分裂した根っこでしかないので、残念ながら経験値は入らず。

 

 ……ワンチャン、レベルカンストして何らかの方法で装備も充実させた時に本当に倒しちゃおうかな? 確か、ザイトルクワエの頭部あたりに生えている草はどんな病でも治せる万病治療薬の素材になったはずだし。

 

 まぁそれは追々考えるとして……ついに十三英雄にリグリット(若い)、ツアー(ラジコン鎧)、イビルアイ(吸血姫)が仲間になった。

 

 っていうか、ぶん殴って無理矢理仲間にした。

 ……したけどさあ、リーダーとお前ら三人だけで十分なんじゃね? 過剰戦力では……?

 

 そう思った私の考えは正しく……雑魚敵であれば私が金切り声を上げて恐慌している内に他のメンバーで殲滅し、魔神等の相手も、容赦なくデバフをぶち込んでくる私と、そこを他のメンバーでボコスカ殴る蹴る斬る焼く潰す……。

 

 なんだこのぶっ壊れパーティー……たまげたなあ。

 

 その後は今まで以上に順調に魔神を葬っていき、経験値もざっくざく。

 

 勝った後は、皆で火を囲んでバカ騒ぎして酒を飲んで……。

 そういえば、仲間ってこういう事だよなあ、と感じたりなんかして……。

 

 今まで生きている楽しみって一日一回の幸運と、レベルが上がった時の高揚感くらいしか無かったけど……こうして旅をしていると初心を思い出せるね。

 

 最初は本当に経験値目的だったのだが、何年も連れ添う内に、お互い気の知れた仲間という関係になって……何百年も生きていて……一番に近いかもってくらい楽しかった。

 

 もう、ここまで干渉したからには、リーダーが仲間を殺してしまうという事件をどうにか回避させたかったんだけど、残念ながら、それは回避出来なかった。

 

 というか、タイミングがあまりにも予想外だった。

 

 旅の最後の最後に、ある理由でとあるドラゴンを全員で討伐したのだが……そのドラゴンが死に際に放った呪いにより、リーダーの身体が狂気に満たされた肉人形と化してしまい、仲間に一切の容赦が無い攻撃を加え始めたのだ。

 

 仲間達でそれを止めようとして始原の魔法の内の一つを使用し、彼の狂化を解こうとしたその時……彼の凶刃が、私の身体を肩から脇腹にかけてザックリと切り裂いた。

 

 ……そこまで来てようやく私は気付いた。

 ひょっとして、リーダーが殺した仲間って私の事……?

 

 私は最後の力を振り絞り、彼の狂化を解除した。

 

 ……したはいいが、全部覚えているらしく、顔を真っ青にしながらこちらに駆け寄るも、既に存在自体が希薄になりつつある妖精の身体に触れる事は叶わず、線香の煙のように消えていく。

 

 そんな顔しなくても……私なら死んでもまた転生してこの世界のどっかで生まれ変わるし……重要人物が死んじゃうとかいう最悪の事態だけは避けられたって事で。

 

 ……って言うの忘れてたね、そういや……。

 

 えーと……あの……だからまあ、これでいいのよ。

 

 大丈夫だって。

 

 また会えるから……。

 

 

 

 

 

~(45)~

 

 

 

 

 ……ほらなぁ?

 

 種族はまるで示し合わせたかのように人間種の女。

 

 入手したタレントは……。

 

 【体臭がすこぶるいい匂いになる】-特に魅了効果があるとかではなく単にいい匂いがするようになる。たとえどんな醜悪なモンスターに生まれたとしても例外ではない。匂いは日によって変わる。

 

 ……いや、お前、空気読めよ!!

 

 転生後の種族も性別も空気読んだのにタレントお前……ッ!!

 

 台無しだよ!!

 

 はぁ……私は今回手に入れたタレントはもう気にしないことにし、意気消沈したリーダーに会いに行き、一発ぶん殴ったり、色々と慰めた後……彼や十三英雄の仲間達が寿命で死ぬのを看取ってから、私はまた旅に出た。

 

 レベルは83。 鍛錬や瞑想で少しずつ経験値を貯めながら、モンスターと戦う日々がまた帰って来た。

 

 ……でも、どうせならリーダー達と救った世界を見て回るっていうのも悪くなさそうだな、なんて事を思うのだった。




回数に関係なく一貫してオリ主君ちゃんが思っているor決めている事。

〇原作における重要人物の祖先とかを殺してしまうとどんなバタフライエフェクトが出るか分からないので、基本的に狩るのはモンスター等が主で、場合によって(相手がドクズだったりした場合)はその限りではない。

〇自分から死ぬのは周囲に血や臓物が飛び散るので出来る限りやりたくはないが、じわじわと殺されるよりかは自爆したほうが楽なので、念のため常に自爆魔法は修得している。

〇カンストするまでは、より多くの経験値を得るためなら命をも捨てていくスタイル。

〇生きる事にはとっくの昔に疲れ切っているが、だからといって痛みや苦しみを進んで味わいたいとも思わないし、消えたいとも思わない。

26回目
海上都市でくとぅるーな種族に転生。優れた知能を持ち、デフォでテレパシーが使える種族。

33回目
人間種の国家「ガテンバーグ」で人間種に転生するも、竜王の圧倒的な力を目にしてしまったり、経験値の為にもその力をより行使出来るよう、国を守護する存在となったものの、偽の情報に踊らされ、国家は滅び、心が折れかけるが、腐っていても変わらないと踏ん張って生きる。 この時点で、60レベルの前半に差し掛かっている。

39回目
何って……自爆特攻しただけだが?
こいつを転生させているナニカはこいつに恨みでもあるのか、こともあろうに滅びゆく国、インベリアに転生。 その事にいち早く気付き、「強さを求めて」と残して国から離れ、そして帰ってきたときには既に国はアンデッドの国となっていた。
絶望の中、それでも剣を振るい、力尽きようとしていたが、最後に古代の魔法を使用しての自爆魔法を放つ。 大きな光が大量のアンデッド達を飲み込んでいく中、光の中で同じく溶けるように消えていく彼の顔は、どういう訳か希望に満ち溢れていた。
その大いなる光の中で、彼は何を見たのだろう。 それは今や、誰にも分からない。
実際にはレベリングに困っていた最中に、好きなだけアンデッド狩りをしても良いボーナスステージが現れてハイテンションになっていただけである。

……魂吸収されてるっぽいのに倒しても経験値出るんかな? ようわからん。 この世界では出るって事にしてもろて……。 ところでこれをもしイビルアイが見ていたとしたら一体どんな印象を持つんでしょうね……。

44回目
十三英雄入りした女妖精ちゃん。 リーダーが仲間を殺して自決した出来事を改変した。 ドラゴンの呪いによって狂気に満ちていたハズのリーダーは彼女が倒れ伏すのと同時に正気を取り戻し、抱き起そうとするも、霧のように消えていく彼女の身体は彼の手をすり抜けていく。 煙のように風に溶けていく彼女は、薄くか細い声で、リーダーと仲間達にこう言った。 「大丈夫 これでいい また会えるから」と。
暗闇から晴れ目が差し込み、戦場と仲間達が日の明かりに照らされてようやく、全てが終わったのだと理解した。

45回目
なお、普通に転生する模様。示し合わせたかのように奇跡的な確率を引き当て人間の女性に転生した彼女は傷心しているリーダーに会いに行った。 げそっとしたリーダーを死なない程度に一発ぶん殴った後、約束を果たしに来たと告げる。
寿命で死んでいく仲間達を看取り、最後にリーダーを看取った後、彼女は二人で住んでいた家を後にしたのだった。

この後、彼女は旅の最後に、よく見知った一匹の竜に看取られながら最期を迎える事となる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。