最終的に〇んだ方がマシなTS聖女   作:政田正彦

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これの続きとかは無いんですが、これと前回に挟む形で一話書くかもしれません。
いや続きとかは無いんで挟むもくそもないんですけどね。





……で、何で私呼ばれたんですか?

 少女の名は“アトリア”。

 

 元孤児の為、家名も無ければ貴族としての名も無い、ただのアトリアだ。

 

 

 彼女は一見すればただの可愛らしい美少女である。

 

 とんでもなく整った顔立ちの、【早熟】というタレントにより、15歳とは思えないほど大人びた、もはや神聖さすら感じるレベルの美をその身に宿した少女である。

 

 アゼルリシア山脈の雪のような、青みがかった白の髪。

 女であれば誰もが羨む程に透き通った艶々の肌。

 深海、あるいは星空のような、パッチリとした瞳。

 

 この国で一番の美の象徴である、『黄金』と称えられるラナー王女と度々その美しさの比較対象に挙げられては、どちらがより美しいのか、今でも最大の議題とされており、答えの出ない議題であると言われている。

 

 そんなこの国で一番美しいと言われる者と比べられる程の美しさを持ちながら、彼女はその若さでアダマンタイト級冒険者という常人ならざる才能の持ち主でもあり、元々は孤児で、神殿で治療魔法を学んだ所その才覚を発揮。

 

 蒼の薔薇のリーダー、ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラに次いで二人目の“蘇生魔法の担い手”である事が発覚したのは王都の民達の記憶に新しい。

 

 冒険者に転身した後、冒険者として大輪の花を咲かせ、ついた異名はその容姿からとって『白雪』とされ、彼女がたった一人で活動しているパーティーの登録名は『白雪の硝子』と名付けられた。

 

 ほんの数日前、王国四番目のアダマンタイト級冒険者となった人物である。

 

 

 

 

 

「ラナー様、“白雪の硝子”様をお連れ致しました。」

 

 白雪の硝子、そう呼ばれた来訪者は今、クライムの案内で王城の一角にある庭園が見える一室へと通されていた。

 案内人であるクライムが中に居るであろう人物に声をかけると、程なくして返事が返ってくる。

 

「通して下さい。」

 

 凛とした、というよりかは、儚さや可愛げが感じられる声に従って、クライムがドアを開くと、そこに居たのはこの国の第三王女、ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフがこちらに笑みを浮かべており……

 

 室内には、ラナーの他に、ラキュースを始めとした王国のアダマンタイト級冒険者、蒼の薔薇の面々が座ってこちらに顔を向けていた。

 

「本日はお招き頂き誠にありがとうございます。今日はよろしくお願いいたします。」

 

 白雪の硝子、そう名乗る冒険者の少女は部屋に一歩立ち入ると、恭しく頭を下げた。

 

「(……な~んでこうなったんですかね?)」

 

 内心で盛大に疑問符を浮かべ、伏せた顔を盛大に歪ませながら。

 

 事の経緯を説明すると、白雪の硝子……そう呼ばれている冒険者アトリアは、アダマンタイト級冒険者となってから、王族直々に依頼を請け負ったりする事があり、今回はその打合せ、という題目で王城へと訪れた。

 

 依頼は、王国の裏の支配者とも呼ぶべき犯罪組織「八本指」の調査および壊滅に向けての活動である。

 

 一見、何も不審な点は無いように思えるが、原作知識というアドバンテージを持っている彼女からすると、おかしい点ばかりである。

 

 まずこの依頼は既に随分前からアダマンタイト級冒険者の蒼の薔薇が請け負っていた依頼(というか活動)であり、同じアダマンタイト級冒険者であるとはいえ新参者の自分がいきなり参加する理由が無いという点。

 

 そして、原作では途中からレエブン候の依頼で訪れていた漆黒の二人組……モモンとナーベが関わったり、ゲヘナが始まって他の冒険者も参加するその時まで、他に目立ったキャラクターも無かったはずという点。

 

 最後に、ラナーという人間性と頭脳の異形種とでも言うべき怪物が、何の理由も無く自分をここに呼ぶ筈がないという点だ。

 

 ……とはいえ相手は一国の王女。

 呼ばれておいて行かないという選択肢などあるはずも無く。

 

 ……本当に、何故自分は呼ばれたのだろうか。

 

「……本日は王都で問題となっている犯罪組織への調査と戦いにおいて、若輩者ながら私も何かお手伝いが出来れば、と……ええと、その、顔合わせも含めた会議であるとお聞きしているのですが……?」

 

 と、内心で冷や汗を流しつつ、手っ取り早く本題を切り出すことにしたアトリア。

 

「ええ、その通りです。」

 

 と即座に返すラナーだが、傍で見ているラキュースは何故か頬をひくつかせて苦笑いしていた。

 

 何故……? と内心で首を傾げるアトリアだったが、少し考えてから「そりゃ私みたいな少女がアダマンタイト級冒険者で自分達と同じ依頼につくともなれば一言モノ申したくなるよな」と勝手に納得した。

 

「念の為、自己紹介でもしたほうがよろしいでしょうか?」

 

「ええ、お願い出来るかしら?」

 

 であるならまず本題に入る前に、彼女たちに自分の実力に関して伝えておいて、信頼を得ていた方がいい、とアトリアは考えて自己紹介を提案すると、ラキュースもそれに同意した。

 

「私は皆さんと同じ王国のアダマンタイト級冒険者、“白雪の硝子”のリーダーを務めさせていただいています……と言っても、メンバーは私一人しか居ないのですが。……あと、一応アークビショップです。」

 

「アークビショップ……?」

 

 なんだそれはとその場に居たアトリア以外の顔に書かれていた。

 簡単に言えばプリースト系の上位職なのだが……回復係(ヒーラー)や、信仰系魔法詠唱者といえばプリーストとその上位のアークプリーストがこの世界では一般的である。

 

「アークビショップは、簡単に言えば、消費する魔力が大きい代わりに、大きな効果を齎す魔法を多く習得出来る、司祭者(ビショップ)の派生職業です。」

 

「大きな効果ってのは、傷を治したりするだけじゃないって事か?」

 

「はい、その通りです。純粋に治りが早い、致命傷でも治せるといったものもありますが……例えば、傷を治すのではなく、一定時間、傷を“治し続ける”魔法であったり、一定時間ではなく、その範囲内に居る限り治癒効果を発揮し続ける領域を展開する魔法であったりと、様々です。」

 

 説明が長くなってしまい、不安げに眉が下がる。

 しかし、その杞憂は必要なかったようで、イビルアイがふむ、と納得の声を漏らした後、口を開く。

 

「……治癒の魔法の効果を、継続化させたり……さらに多様化させる事が出来る、という事か。」

 

「概ねその通りです。これにより、わざわざ傷を治しに私の下まで戻ってこなくても、ある程度は傷を気にすることなく戦うことが可能になります。ただし、一撃死や致命的な傷であった場合はまた別ですが。」

 

 成程、とその場の一同が一つ頷くが……何故かそれですべてを納得したという顔は一人も見られなかった。

 

 それはそうだ。

 

 これがもし、ソロではなくパーティーで活動している冒険者だった場合なら話は別だったかもしれないが、白雪の硝子はソロで活動している冒険者。

 

 また、英雄の領域ともされるアダマンタイト級冒険者ともなると、難度が非常に高い依頼が多く、回復だけが優れている程度では一人でそこまで上り詰めるのはほぼ不可能だ。

 

 つまり、回復手段だけではなく、なにかしらの優れた戦闘手段を持っていないとおかしいのである。

 

 故に蒼の薔薇の面々は続きを待っているというわけだが……。

 

「(……え? だんまり? なんか変な事言った? 引かれないように()()()()()()()()()()()()()だったんだけど。)」

 

 そうとも知らずただ口を噤むだけのアトリア。

 そんな彼女に、意識せず助け舟を渡す人物が居た。

 

「成程、多彩な治癒魔法があるのですね。」

 

「ええ。」

 

「しかし、白雪の硝子様はお一人のチームですよね? 怪我人の治療だけでアダマンタイト級となった訳ではないはず。攻撃手段等はどうなっているのでしょうか?」

 

「そうですね……戦闘用の職業として、ジーロット*1、というユニークな職業を習得していまして……簡単に言えば、聖なる炎を操り、自身を強化したり、炎で攻撃したりする攻撃系に偏った職業です。」

 

 クライム君は剣を主に扱う戦士だし、魔法詠唱者の自分に興味を持つとは思ってなかったな……などと見当違いの事を考えている為、先の蒼の薔薇の思惑は全く認識していなかったが、奇しくもそれは蒼の薔薇の疑問を解決させるのには十分な回答だった。

 

 だが同時に、新たな疑問も呼んだ。

 

「“聖なる炎”だと?」

 

「言葉通りの意味です。炎そのものに聖なる力が宿った炎……炎か聖属性、どちらかの完全耐性を持っていたとしても逃れる事の出来ない、聖なる炎……それを操るのが、ジーロットです。」

 

 言ってしまえば、闇の炎と同種であり対を成す存在だ。

 違う点は、見た目と闇属性ではなく聖属性でアンデッドに特効を持つ点といった所だろうか。

 

「(ああ、そういえば、ラキュースって厨二病なんだっけ)……逆に、世界の何処かでは“闇の力が宿った炎”を操る悪魔が居る、なんて話も……。」

 

 ガタタッ。

 

「……? どうしました?」

 

「いえ、なんでもないわ。」

 

 案の定、闇の炎という厨二ワードに過剰反応するラキュース。

 アトリアの持つ聖なる炎に関してよりも闇の炎がなんなのかについて彼女の頭はいっぱいになっている事だろう。

 

 青の薔薇は怪訝そうにその様子を見ていたが、やがて別の事が話題に挙がる。

 

「そんなら、白雪というよりかは白陽とか、白煙とかのが良かったんじゃねえか?」

 

 と、ガガーランが口を開く。

 まぁ、言われてみれば、聖なる炎を扱う人物が“白雪”というのは少し不自然だ。

 本人の見た目はピッタリなのだが。

 

「それは……だって、白雪の方が語呂がいいじゃないですか? “はくよう”とか“はくえん”よりは。」

 

「確かに。」

 

「言えてる。」

 

 そういうの気にするんだなこいつ、とでも言わんばかりの、意外な物を見た目でそういう蒼の薔薇の面々。

 だが次に発せられた彼女の言葉で、ぴしりと空気が凍る事となる。

 

「それに……“煙”は既に居ますから。」

 

「……。」

 

 煙、というのは、前世の彼女(彼)がアダマンタイト級冒険者となった際に名乗っていた「紫煙の釘」と呼ばれる名からきた略称のようなもので、この時には見知った者から「煙の」とか「煙」と呼ばれることが多かった。

 

「(仮に前世と同じく煙にしたとして……他の冒険者に、煙の! ……とか言われたら、思わず反応しちゃいそうで嫌だったんだよなあ……。)」 

 

 あまりに慣れ過ぎて、その略称で呼ばれたら思わず当時の彼の口調で「おう!」等と答えてしまいそうで……という理由で、自分の容姿と照らし合わせて適当に決めた名前、それが白雪の硝子だ。

 

 まぁ「既に使った名前は紛らわしいから」というのが一番の理由だが。

 

 

「……そうね。」

 

「(え、なにこの空気……そんなヤバい事言った?)」

 

 単に「既に居た人の名前と被るのはちょっと……」という意味で名を出しただけなのだが、その名をこの場で持ち出した事が、彼女が思っていた以上に重く捉えられてしまっている事を彼女は知らない。

 

「……それじゃあ、次はこちらの番ね。 まぁ、必要ないかもしれないけど。 まず私が……」

 

 ともかく、これで彼女は自己紹介を終えた。

 未だ彼女が呼ばれた理由が分からないまま、蒼の薔薇の紹介が続く。

 

 既に知っている……なんなら数名は前世で既に会った事もある面々だが、簡単に彼女達の事をまとめると、「全員ヤバい」だ。

 

 リーダーのラキュース、厨二病でヤバい。

 ガガーラン、童貞食いでヤバい。

 ティア、ショタコンでヤバい。

 ティナ、レズでヤバい。

 イビルアイ、実は吸血鬼な上に、物語の根幹に関わる秘密を知り過ぎててヤバい。

 

 以上が蒼の薔薇のメンバーである。

 全員がヤバい奴だという事が明確に分かる。

 

 前世でもそのことを知っていた彼女(彼)は(童貞で厨二装備なのもあって)彼女達とはそこまで深く関わらなかったのだが……。

 

 もし今も前世が生きていたならここに居たのは前世の彼女だったのだろうか?

 

 ふとラナーを盗み見ても、そこには「可愛くて儚げな印象を持つ優しい王女様」しか居なかった。

 

 彼女の真意とは一体何なのだろう?

 

 そう首を傾げるアトリアだったが、それは結局、会談が終わり、いつもの拠点へ帰っても分からず仕舞いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とんだ超新星が現れたもんだわ」

 

 王城のとある一室、厳かな雰囲気で満たされたその部屋……アトリアが居なくなった後に一室で、ティーカップに手を付けながら呟くのは、王国のアダマンタイト級冒険者、蒼の薔薇がリーダー、ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ。

 

「どうでしたか? 実際に会ってみて。」

 

 そう尋ねるのは、黄金の姫と名高いリ・エスティーゼ王国第三王女。ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフその人である。

 

「ラナー、貴女ね……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()! 彼女の話をしだしたかと思ったら突然「気になるなら会ってみますか?」と言われて扉から件の人物が現れたらびっくりするじゃない。」

 

「びっくりさせたかったんですもの。 で、どうでした?」

 

 ラナーはクスクスと笑みを浮かべながらそう尋ねる。

 反省の色は全くないようだ。

 

「そりゃね……まだ15歳なのに、私と同じ神官系でありながら、ガゼフ戦士長と同レベルの、あるいはそれ以上の英雄の領域にその身を置く少女……。」

 

 彼女にとっては、自分が苦労して手に入れた地位と同じ地位に、常識外れの早さで駆けあがってきた超新星……しかも15歳の少女が突如現れたとあっては気になって当然である。

 

 だが、それ以上に気になる事が彼女にはあった。

 

「ねえ、イビルアイ、これってひょっとして……。」

 

「ああ……多分彼女が、“彼”の……“勇者の魂”を継ぐ者なのだろうな。」

 

 青の薔薇のメンバーが一人、最年長のイビルアイがそう応える。

 

 勇者の魂。それは、長い長い歴史の中で節々に残してきた記録から導き出された一つの真実として明らかになった事だが、この世界の何処かでたった一人だけ、その魂を継ぐ者は、今までの魂を継いで死んでいった歴代の勇者達が持つ力を受け継いでこの世へと産まれ、新たな勇者としてこの世の何処かに存在し続けているという、一種の伝説である。

 

 元々は伝説でしかなかったが、確かに、歴史を紐解くと、この勇者であったかもしれないと言われている人物には、共通して幾つか特徴が見て取れるのである。

 

「15歳にしては大人びた身体だった。」

 

「見たことない位の綺麗な女だった。」

 

「んで、恐らく実力も嘘じゃねえな。」

 

「そして、奴と同じく一人のチームを好む……あるいは、一人で居ないといけない理由でもあるのかもしれないな。」

 

 その場に居た蒼の薔薇のメンバー、順にティア、ティナ、ガガーラン、そして最後にイビルアイが補足を加える。

 イビルアイの言うところの奴、というのは、先代勇者の事だ。

 

「ルーヴィン……彼もまた、一人を好む者だったと言われていますね。」

 

「もうあれから15年も経つのか……早えもんだなぁ。」

 

「ガガーラン、ばあさん臭い。」

 

「あと、私達は会った事も無い。」

 

 ここでルーヴィンと会った事があるのは、ガガーラン、そしてイビルアイの二名。後は、叔父から話だけは聞いていたラキュースがこの中では彼女達に次いで彼について詳しいと言えるだろうか。

 

「どんな御方だったのでしょうか?」

 

「なんつーか……そうだな、()()()若い頃一度見た程度なんだがよ。 ティナかティアみたいな忍者と、ガゼフみたいな剣の扱いに優れた戦士を、足して2で掛け合わせて更に強くした……みたいな奴だったらしい。」

 

「高い隠密能力と、その身軽さに不相応な剛腕の持ち主だ。 ハッキリ言って、ここのメンバーが全員でかかっても勝てないような……人智を超えた英雄とは奴の事を言うのだろうな。」

 

「イビルアイがそこまで言う程の人なのね……。」

 

 話を聞いている限り、それこそ神がまだこの世界に居た頃のような……そういった神話に登場する人物である……と言われた方がまだ納得が出来るような出鱈目さである。

 

 王国最強の剣士に優秀な忍者を足して更に強くした、ってどんな化け物だよと内心で呟く面々。

 

 補足すると、先代勇者ルーヴィンが隠密に長けていたのは単に、いざと言う時に逃げる為の手段の一つとして隠密能力を伸ばしていただけで、他意は無い。

 

「偶然と言うには出来過ぎよね?」

 

「ああ。 アイツが死んだ時期と奴の年齢を照らし合わせて考えるとぴったり合致する。 これを偶然と片付けるには無理がある。 それに……。」

 

 イビルアイは、先程のアトリアの言動を思い返していた。

 目を伏せ、感情こそ読み取れなかったが……彼女はこう言っていた。

 

 

『それに……“煙”は既に居ますから。』

 

 

 “紫煙の釘”と名乗ったアダマンタイト級冒険者。今のアトリアと同じ、ソロでアダマンタイト級冒険者まで上り詰め、その異名の通り、まるで煙のようにすうっと歴史から消えてしまった男。

 

 名を、“ルーヴィン”という一人の男。

 

「奴は既に、その自覚があるんだろうさ。」

 

 恐らく彼女は自分が勇者の魂を継ぐ者……ルーヴィンの継承者である事を理解している。理解した上で「彼のようにはならない」もっと言えば「煙にはならない」という意思を込めて、煙が去った後に残った灰から出来た、雪のように真っ白な硝子、それが彼女が白雪の硝子という名に込めた真意なのだろう。

 

 ……まぁ実際には記憶とその他諸々を継承した前世の自分でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないのだが……。

 

「とにかく、悪い子じゃないみたいだし……出来れば蒼の薔薇に入ってほしいけど、それはまた追々話しましょうか。」

 

「それでは今回はこれでお開きですね。」

 

 

 こうして、新たなアダマンタイト級冒険者、白雪の硝子のアトリアについての会談は終わりを迎える。

 

 そのほんの数日後……エ・ランテルで新たな英雄が生まれる事となるのだが、その事を知る者は今、たった一人だけ。

 

 

 

 

 

 

「……ッ、くちゅんっ! 日が暮れて冷えてきたなあ……早めに帰ろっと……。」

*1
(政治・宗教などにおける)狂信者,熱狂者




67回目

名前:ルーヴィン
種族:人間
分類:現地人(転生者)
異名:紫煙の釘
住居:王都、かつてアゼルリシア山脈の岸壁に掘って作った隠れ家
属性:不明
種族レベル:人間種の為種族レベルなし
職業レベル:不明

備考:

主人公が67回目の転生の末辿り着いた姿。
モモンやナーベよりも早い段階でアダマンタイト級冒険者となったので、今作では彼が蒼の薔薇に次いで三番目のアダマンタイト級冒険者となる。

異名の紫煙は、髪の色が紫だったのと、隠密行動の際に誰にも気付かれずに煙のように消える様からきた異名であり、勇者というより陰に潜んで敵を殺す、暗殺者であった。

恐ろしく好条件の境遇であった為、この身体で原作(モモンガが転移してから)を乗り切ろうと思っていたが、この世界の医学では治らない難病のせいでうっかり死亡。
来世ではしっかりやろうと決心したものの……。



追記(2021/01/06)

ルーヴィンの死因ですが「よく考えたら万病を治す薬とかあるじゃん、しくった!」と思ったので過去編にて難病ではなく突然死だった事にしました。
考え無しでこういうことばっかやってて申し訳ない。
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