「うおおおおおおお!!」
「うぉおおおおおお!!」
「……お前ら、今度は何やってるんだ……」
放課後、部室に入った勇太が見たのは、魔法陣モドキを中心にして向かい合い、グルグルと回り続ける六花と凸守だった。
「最近、不可視境界線管理局による妨害によって、任務遂行に影響が出始めている。そのため、このたび我々は、現在この魔法陣型の巨大償還魔術を利用して強大な力をもった仲間を召喚し、戦力を増強することにした」
「今はその召喚儀式で手が離せないので、話しかけないでほしいのデース」
「なんだよ、そりゃ……」
部屋の端では、くみんが抱き枕を抱えて「むにゃむにゃ……」と呟きながら眠っている。
そこに、
「なに、この真夏の真昼間から室内でドタドタと走り回ってるのよ」
丹生谷がやってきた。
「魔法陣で何かを召喚しようとしているらしいぞ」
「なにそれ。第一、この魔法陣ってずっとここに敷いてあるけど、この前は自らの精神統一を促進するための儀式に使ってたし、さらに前にはこの部屋の結界としての機能を担っているとかも言ってたじゃない。どんだけ万能なのよ、コレ」
「まあ、あいつらにとってはこんなの刹那的な楽しみだからな。過去に作った設定なんてそんなもんだろ」
そういってる間に、魔法陣は少しずつ光を放ち始める。
「おお……?」
その光景に勇太は驚きの声を上げる。だが、六花が手にしているものに気が付き、呻く。
「この魔法陣はいつの間に、リモコン操作が可能になっていたんだ……」
その間も、魔法陣が放つ光は輝きを強め続け……
「り、六花! 明るすぎだ……!! 光量を少しさげろ!!」
耐えられなくなった勇太がそう叫ぶが、
「おお! 凸森、これはきっともの凄いヤツが出てくるに違いないぞ」
「流石です、マスター!!」
六花たちは全く取り合おうとしない。
「ああもう! 何なのコレは! あの魔法陣、こんなに光んなかった筈でしょう!?」
丹生谷が悲鳴を上げて、魔法陣のコンセントを抜いた。
が、
「なんで消えないのよ!!」
「偽サマー。それは、これが本物の召喚魔術だからに決まってるのデース!!」
その間にも光はさらに強まり、既に直視が出来ないほどにまでに達していた。
「まさか、ホントに何か出てくるんじゃ……」
勇太がそんなことを呟き、
「なにあんたまで頭おかしくなってんのよ!」
丹生谷が目を懸命に守りながら叫んだ。
その時、唐突にその光が止んだ。
「おお!」
凸守が歓声をあげた。
「マスター! 成功デスよ」
「おお! 本当だ……」
続いて六花が歓声を上げる。
そんな中、
「う……嘘…………」
「マジかよ……」
丹生谷と勇太は呆然と魔法陣の中心を眺めていた。
そこには、
「始めまして、『極東魔術昼寝結社』の皆さん」
スーツ姿の謎の男が立っていた。
刹那的に書きたくなって書いた。
次回がいつになるかは全くの未定。