俺とスパロボ   作:ユキユキさん

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リハビリ中。


第4話 ~先行する。

ーユーキスー

 

アヤ大尉を中心に発破を掛けてみれば、緩んだ態度から兵士のそれに切り替わった。…うむ、始まりは上々。後はどう動くだが、救出相手は何処の誰なんだ? イングラム少佐。

 

…何々、イルム中尉が搭乗する輸送機タウゼントフェスラーの離脱を援護。敵機は新型所属不明機一機とF-32シュヴェールト多数か。

 

…となれば、敵の新型に三人をぶつけますかね。F-32は脆いが速い、それが多数となれば三人にとっては脅威。新型がどんなものかは分からんが、一対三で対処すればF-32を多数相手にするよりも勝率が上がるだろう。

 

…安心しろイングラム少佐、…俺だぞ? それに俺のタイプTTがどんな機体か知っているではないか。Rシリーズの原型、全てはこのタイプTTから始まった。それに良い機会じゃないか、Rシリーズのロールアウト前にT-LINKシステムが有効か否かを見るさ。…Rシリーズに搭載されているシステムを実戦で試す、実際…イングラム少佐も見たいだろ? SRX計画を主導する者として。

 

ただのテスト運用じゃ物足りなかったんだ、…兵器は実戦でこそ輝くもの。俺専用ゲシュペンストMk-ⅡタイプTT、お前の実力を示すんだ。SRX計画に参加している者にその活躍を、Rシリーズに期待を! そして…パイロット候補である三人の模範として、…ユーキス・ヴェルダンディ出るぞ!

 

…ひよっ子共、お前達のターゲットは新型だ。チームで対処しろ、…分かったな!

 

………では輸送機共々こちらへ誘導する、その時が活躍の場だ。…戦場の空気に飲まれるんじゃないぞ!

 

 

 

────────────────────

 

 

 

ーイルムー

 

まさか海上で襲撃を食らうとはね。敵は所属不明の新型とF-32、…でこちらは輸送機故に逃げるの一択。このままでは墜ちるのも時間の問題、一応…付近の連邦軍に救助信号を発信したがどうなることやら。

 

敵さんはこちらを痛ぶるつもりか、致命的な攻撃はしてこない。…趣味の悪い奴等だと溢すしかないってーのが痛いね、…とまぁここで終わる気はないが。最悪出すしかないか? 黙ってヤられる俺ではないからな。

 

覚悟を決めかけた時、やっとこ連邦軍が救助信号に応えてくれた。しかも相手は世話になったイングラム隊長の部隊ときたもんだ、これで何とかなるか? と考えても敵は空。それに対しイングラム少佐の部隊は飛行不可のPT部隊、更に実力不足の見習いがいるらしいからお手上げ。正直どうすんだよ? …と思った俺は悪くない筈だ。

 

…がしかしだ、イングラム少佐は淡々と飛行ルートを指示してきたんだよな。逃げるならこのルート、…信じるしかないんだが大丈夫か?

 

…え? …マジですか! あの人も出撃すると!? …了解です、形振り構わず指定されたルートを飛びますとも!

 

………っしゃあ! お前達助かるぞ!! ユーキス博士が先行してこちらへ向かってきているそうだ。正念場ってーのは変わりないが、助かる見込みは先程と比べて段違いになった。…頼みますよ、ユーキス博士。

 

…にしても、飛べないPTで間に合ってくれるかどうかが多少の不安だぜ。まぁ博士のことだから飛んできそうだ、…可変式とか?

 

 

 

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ーユーキスー

 

アヤ大尉達三人を残し、俺のタイプTTは高速飛行にて救助を求める輸送機へ向かう。T-LINKフライトシステムにより飛行が可能になっているわけだが、残念ながら脳波に大きな負荷が掛かる。よって俺専用タイプTTにのみ搭載されており、今回の飛行も後のRシリーズに生かす為…きちんとデータを記録しております。使用してみて感じたが、…再検討が必要だな。俺以外が使用したら間違いなく廃人まっしぐら、改善しない限り封印すべし。

 

T-LINKフライトシステムのデータを本部へ送りつつ、イルム中尉の搭乗する輸送機を目指しているわけだがそろそろ…っと見えた! 俺の視界に煙を上げながら飛行する輸送機の姿が。目視ではあるが致命的なダメージはない、…間に合ったというわけだ。

 

直ぐ様通信でタウゼントフェスラーへ、この俺SRXチーム協力のユーキス・ヴェルダンディが来たからにはもう大丈夫だと。

 

そう通信を送れば返ってきたのが、

 

「久しぶりですユーキス博士。色々とお話ししたいことがありますけれど、それは次の機会へ取っておきます。正直…そのゲシュペンストのことを今すぐ聞きたいんですが、…まぁ奴等のことはお任せします。」

 

久々に聞いたイルム中尉の声、こんな状況でも普段と変わらんとは流石の胆力よ。俺も聞きたいことがあるけれど、状況がこれだから我慢することにする。…なるべく被弾をさせないようにするが、出来る限りの回避行動を忘れずにな? …この世に絶対なんてないのだから。

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