俺とスパロボ   作:ユキユキさん

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第8話 〜SRX計画始動へ。

ーユーキスー

 

イルム中尉の乗るタウゼントフェスラーは無事離脱、去り際に、

 

「…ユーキス博士、今回は助かりました。お話は次の機会に、…では失礼します。イングラム隊長とライもありがとな、伊豆で会おうぜ!」

 

と通信を送ってきたのが律儀だ、…チャラいのに。ああいうのがモテる秘訣なのかね?と思いながら俺も離脱する。万が一を考えて周囲の索敵も忘れずに、…っと敵影なし!SRXチーム、俺は先に帰るぜ。帰るまでが作戦だ、分かっているよな?

 

 

 

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…で一足先に伊豆基地へと戻った俺、活躍した専用機のタイプTTを整備する。俺ぐらいの技術者になると整備の速さも超一流、まぁ傷付いたりしていないからな。軽い点検と蓄積されたデータの確認ぐらいだし、搭乗者が俺だからこそだろう。…T-LINKシステムにも異常なし、はい…整備点検終わりっと!

 

 

 

 

 

 

自分の機体の整備を終えた俺は、SRXチームの格納庫へ向かう。もう戻っているだろうし、機体の整備も手伝ってやらねば。そう考え鼻歌を口ずさみながら中へ入ってみれば、SRXチームの三人とイルム中尉が何やら話し込んでいる。気配を消して聞き見を立ててみると、アヤ大尉とライディース君がリュウセイ君を褒めていた。アヤ大尉はともかくライディース君が褒めるとはな、リュウセイ君が頑張ったにしても珍しいことだ。その中でイルム中尉はアヤ大尉をナンパしとるし、…リンにいつか刺されるぞ。…とまぁ見た感じチーム内に軋轢はないようで、…この調子で成長してくれたら先達として嬉しい限り。

 

そんな彼等の邪魔にならぬよう離れ、機体の方へ目を向ける。…ふむ、リュウセイ君のタイプTT以外は目立った損傷がないようだ。リュウセイ君はまだまだ未熟な素人であるにしても、大破ではなく小破で抑えている。あの戦場でこの程度、途中…念動力が昂ぶったけれどその恩恵か?…まぁそれもデータを見れば一目瞭然、どんなお宝データが出てくることやら。楽しみで仕方がないぜ!

 

 

 

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楽しい楽しい整備とデータ解析を終えた俺は、それ等の資料を持って司令室へと来た。そこにはレイカー司令をはじめイングラム少佐、イルム中尉と性格と顔が悪いハンス中佐がいた。俺が来たことに気付いていない四人、何やら議論に夢中のようで。内容はラプターの件と新型か、ハンス中佐のバカタレがラプターに文句を言っている。それを聞き流して新型のことに、…一体何処の所属で誰が開発したのかと。

 

新型の開発者は誰かってヤツ、…俺には心当たりがある。しかし議論が白熱している中に割り込むのは面倒、更に俺はハンス中佐が大嫌いだ。よって早々に退散させて貰いましょうかね、…とのことで資料を近くにいた下っ端君に渡して退室する。彼等に捕まると意見を求められる、…しかもハンス中佐に絡まれるという特典付きで。意見は良いにしてもハンス中佐はダメだ、…ぶち殺したくなる。本当に顔も悪けりゃ性格も悪いからな、…事故か何かで死なねーかなアイツ。

 

ハンス中佐の死を願いながら考える、そろそろ物語が本格的に動き出すと。俺はこの世界がOGの世界であると知っている、知ってはいるけれど展開が思い出せない。転生当初はうろ覚えでも多少は知っていた、しかし成長するにつれてその記憶が薄れていったんだよね。だからこその現状、先の展開を知っていたら色々とやらかしている筈だし。自身の能力をフルに活かしてSRXをだいぶ前に完成させていると思うし、最悪この世界を牛耳っている可能性も否定出来ない。このOGの世界をめちゃくちゃにさせないよう神様が封印したんじゃね?…と思っている。

 

お陰様で未来を知らないから自由気ままにやらせて貰っていますよ、物語なんざ為るように為ると思うし。重要なのは俺が楽しいか否か、ぶっちゃけ地球が滅んでも構わない。…まぁ親しい者達ぐらいは守るけれどもね、見知った者以外がどうなろうと構いませんとも。俺は救世主ではなく、ただの強い技術者なんで。

 

不満を言うならば、転生当初は湯水の如く色々と開発出来た。現在秘匿中のカオスゲインとそれに準ずるモノ、そして俺の秘密兵器だってその恩恵だ。なのに現在は新しいモノを作れないでいる、…というか思い付かない。記憶の封印?が原因だと思う、自身の目で見たこと以外はダメって感じなのよ。更に他のスパロボ作品の知識もダメ、…何かフラグ臭いのだが気のせいか?

 

まぁ不満もあるけれど楽しけゃ良いか、対象を見れば作れるし。現にそれで個人的に開発したのが俺専用のタイプTT、イングラム少佐に怒られたのは良い思い出だ。その経緯でSRX計画へ強制参加となったわけだが、これもまた自身の糧となっているわけで。本当は暗殺したかったんだろうね?………でも俺が強過ぎて無理だった、ならば引き入れようってね。

 

良い判断だったと思うよ?変なことをしなけりゃ俺ってばきちんと協力して貢献するし、…技術は盗むけれど。

 

 

 

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これからの展開や自分のことを考えつつ、俺専用のタイプTTに手を加えていたら呼び出された。呼び出してきた相手はサカエ参謀、頼れる副司令だ。話を聞いてみれば嬉しい朗報、SRX計画を本格的に始動させるとのこと。遂にRシリーズがロールアウトされる、俺以外のデータが取れるわけか!正直俺の能力が高すぎて参考にならなかったからな、これで常人の念動力…RシリーズのT-LINKシステムにどのような影響を与えるかが分かる。それによってRシリーズがSRXへと合体出来るか否か、それを行うにあたり何が必要か。…俺一人が三機同時に動かせるわけもなく、頓挫していたことがこれで!

 

あの三人がダメダメだったらSRX計画を乗っ取ろうと思った、…が今回の作戦で彼等は成長を見せた。よってこのまま彼等にSRX計画を任せても良いだろう、…イングラム少佐がきっちりと進めてくれる筈。いきなり高水準で進むより、低水準で進めた方が色々なデータが取れると思うし。

 

ふははははは!ならばこの俺も最低限のサポートへと切り替えよう、一歩引いた所からSRX計画を見させて貰いますよ。俺が何でも手伝っては成長しない、何…決して計画から抜けるというわけではないから安心してくれ。

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