ご注文は長男ですか?   作:鬼松竹梅

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ごちうさ三期決定おめでとう


第三羽 全編

 ココアの提案でカップ専門店に来た。ココアいわく、いろんなカップがあった方がお客さんが楽しめると。

 いい考えだと思うし、気にいるものがあればお土産に買いたい。

 

「かわいいカップがいっぱい!」

 

「あんま、はしゃぐな?」

 

 はしゃぐココアを注意するリゼ。

 案の定棚にぶつかるココア。

 

「危ない!ココア」

 

 咄嗟に棚を支える。リゼがココアを抱えて、チノが棚から落下してくる写真立てを両手で掴む。

 

(((予想を裏切らない)))

 

「えへへ、ごめんね」

 

「気をつけてくれ、ココア」

 

 ココア昔から危なっかしいからな、心配になる。見てないうちになにかやらかしそうでハラハラする。

 

「おお、かわいい」

 

 チノが手にした写真立てにはコーヒーカップの中にすっぽり、うさぎが入ったかわいい写真が入れてある。

 

「ティッピーも入ってみたら注目度アップだよ」

 

「もしかしたらティッピーが流行の最先端になるかも」

 

 満更でもないティッピー。

 

「そんな大きなカップはないだろ?」

 

「ありました」

 

 チノが丼ほどあるコップを持ってきた。これならティッピーも入れるな。

 

「あるのかよ」

 

 チノがティッピーをカップに入れる。

 しかし、写真のようなかわいさをティッピーから感じない。

 

「なんか違う」

 

「ご飯にしか見えないです」

 

「俺は面白いと思うぞ。かわいくはないけど」 

 

 ティッピーがムスっとした。勝手にやっといてその反応はなんだと言いたげな表情だ。

 

 

 

 

 小さくうさぎのロゴが入ったカップが目につく。このカップなんか店に合っていいんじゃないか。

 

「みんな、これなんてどうだ…」

 

 手に取ろうとすると誰かと手が重なる。右を向くと絵本に出てくるような金髪のお嬢様と目が合ってしまった。えっ外国人?どうする炭治郎。

 

「は、はろーあいらぶゆー?」

 

「へぇあ!?」

 

 あれ?なにか違ったかな?

 

「炭治郎さんが急に告白しましたよ」

 

「知ってる言葉を言ってるだけだろ」

 

「炭治郎くん!?なに言ってるのかな?」

 

 英語なんて話せないんだ。ココア、助けてくれ!ってココア、すごい怒ってる匂いがするぞ!!

 

「待って何かの勘違いだココア」

 

「私、心に決めた人がいるので…」

 

 この子なんで照れてるんだ?というか日本語上手だね。

 

「あれ?シャロじゃん」

 

「り、リゼ先輩!?どうしてここに?」

 

「リゼ、知り合いなのか?」

 

「私の学校の知り合いのシャロ。ココアと同い年だ。あと炭治郎、シャロは日本人だからな」

 

「そうなのか?すまないシャロ!外国人だと勘違いした」

 

「いきなり呼び捨てなの?距離近い離れて!」

 

「え、リゼちゃんって年上だったの?」

 

 ココアが驚く。

 

「いまさら!?」

 

 俺も同い年かと思っていた。

 

「先輩はどうしてここに?」

 

「バイト先の喫茶店で使うカップを買いに来たんだよ。シャロはなにか買ったのか?」

 

「いえ、私は見てるだけで充分ですので」

 

「見てるだけ?」

 

「えぇ、この白く滑らかなフォルム」

 

「「それは変わった趣味ですな(趣味だな)」」

 

「お前たちが言う?」

 

 この街は変わった子が多いな。

 

「二人は学年が違うのにいつ知り合ったのです?」

 

「たしかに気になる」

 

「それは、私が暴漢に襲われそうになったところを助けてくれたの」

 

 こんなに穏やかな街なのに災難だったな。いや、少し嘘の匂いがするぞ?

 

「へ〜かっこいいなぁ」

 

「違う!本当は道を塞いでいた野良うさぎを追っ払っただけだよ」

 

「う、うさぎが怖くて、悪い?」

 

 チノとココアがあからさまにがっかりしてる。シャロに助け舟を出そう。

 

「誰にだって苦手なものはあると思うぞ!俺は悪くないと思う」

 

「あ、ありがとう!そうだ、このティーカップなんてどう?この形、匂いがよく広がるの」

 

「へ〜カップにもいろいろあるんですね」

 

「こっちは持ち手の触り心地が工夫されているのよ」

 

 シャロが教えてくれたカップをココアと一緒に触れる。

 

「あぁ、気持ちいい」

 

「心地いい、シャロはカップに詳しいんだな」

 

「上品な紅茶を飲むにはカップにもこだわらないとね」

 

「「なるぼど」」

 

「うちもコーヒーカップには丈夫でいいものを使っています」

 

「私のお茶碗は実家から持ってきたこだわりの一品だよ」

 

「俺の耳飾りも…」

 

「なに張り合っているんだ」

 

 言い終わる前にリゼに塞がれた。

 

「でもうち、コーヒーの店だからカップもコーヒー用じゃないとな」

 

「え、そうなんですか?リゼ先輩のバイト先、行ってみたかったのに」

 

「あれ?もしかしてコーヒー苦手?」

 

 シャロがうなずく。

 コーヒーは好き嫌いが別れやすいよな。

 

「砂糖とミルク、いっぱい入れると美味しいよ」

 

「苦いのが嫌いじゃないのよ」

 

「ではなにが?」

 

「カフェインを取りすぎると異常なテンションになるみたい」

 

「コーヒー酔い?」

 

「そんな酔いがあるのか?」

 

 コーヒーで酔うところ、見てみたいけどシャロに悪いよな。

 

「自分じゃよくわからないんだけど」

 

「飲めなくてもいいから遊びにきなよ」

 

「はいっ!絶対いきます!」

 

 リゼに誘われて嬉しそうにシャロが返事をする。

 

「よかったな、シャロ」

 

「そうだね!炭治郎くん」




千夜「ココアちゃんたちに会ったのね」
シャロ「私がこんなボロ家に住んでること絶対に内緒にしてよ!」
千夜「慎ましやかでいい家だと思うけど」
伊之助「よくきたな!金髪うさぎ!」
シャロ「その呼び方やめて!」
千夜「この二人、面白いわ」

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