一つの目標だったので、本当に嬉しいです。
これも皆様のお陰です。今後とも、気長に精進していきます。
カラード本部 地下1階 仮想模擬戦ルーム
ネクストのコックピット部のみが整然と並べられたこの場所は、その名の通りネクストの仮想模擬戦を行う為の場所だ。技術向上の為の自己研鑽、もしくはランクマッチに参加するために
「―――なんかおかしくない?」
「何がだ。ランクマッチをしたいと言ったのはお前だろう」
「いや、そうじゃなくてさ………」
セレンのにべもない返答に、イッシンは困惑の表情を隠しきれずにいた。
イッシンの視線の先にある巨大なコンソールにはカラードに登録しているリンクスのランクが表示おり、各リンクスのランクが表示されている。
No.1 ステイシス/オッツダルヴァ
No.2 アンビエント/リリウム・ウォルコット
No.3 セレブリティ・アッシュ/ダン・モロ
No.4 フィードバック/ローディー
No.5 レイテル・パラッシュ/
No.6 ノブリス・オブリージュ/
No.7 レ・ザネ・フォル/スティレット
No.8 ストリクス・クアドロ/
No.9 ホワイト・グリント/レイヴン
No.10 マイブリス/ロイ・ザーラント
No.11 トラセンド/ダリオ・エンピオ
No.12 ワンダフルボディ/ドン・カーネル
No.13 ルーラー/リザイア
No.14 雷電/有澤隆文
No.15 ブラインドボルド/ヤン
No.16 マロース/イルビス・オーンスタイン
No.17 メリーゲート/メイ・グリンフィールド
No.18 レッドラム/シャミア・ラヴィラヴィ
No.19 バッカニア/フランソワ・ネリス
No.20 ヴェーロノーク/エイ=プール
No.21 サベージビースト/カニス
No.22 スタルカ/ド・ス
No.23 ダブルエッジ/カミソリ・ジョニー
No.24 スカーレットフォックス/イェーイ
No.25 エメラルドラクーン/ウィス
No.26 ノーカウント/パッチ、ザ・グッドラック
No.27 カリオン/ミセス・テレジア
No.28 キルドーザー/チャンピオン・チャンプス
No.29 クラースナヤ/ハリ
No.30 フラジール/CUBE
No.31 ストレイド/キドウ・イッシン
…………この際、フラジールが実質最下位なのは置いておこう。ワンダフルボディも後回しだ。それより。
「ダン・モロがNo.3ってどういう事だよ」
「実質的な最強だからな。政治的背景を
セレンの言う通り、カラードにおけるランクは単純な個々の強さによって決定する訳ではない。カラードの運営費は各企業陣営が支出しており、その額や影響力によってリンクスのランクが多かれ少なかれ変動する。故に、本来の実力よりも下位に甘んじているリンクスも存在するのが実情だ。
No.27のミセス・テレジアが良い例だろう。
彼女は王小龍と同じく最初期のリンクス【オリジナル】であり、その実力は間違いなく上位に食い込む。にも関わらず彼女が下位に居る理由は、彼女の
まあ、トーラス社自体が俗世では生きていけない偏屈かつ変態的な技術者の集団であるため
『そんな
逆に、特定の企業に肩入れしないため、ある程度の自由が利くのがイッシンのような独立傭兵だ。その代わり、カラード内での待遇はお世辞にも良いとは言えず企業専属リンクスの後塵を拝している。
そんな扱いを受けている独立傭兵の中に在り、燦然と輝くランキング最上位に居るのがダン・モロだ。
「………嘘だろ?最強はホワイト・グリントじゃないのか」
「おいおい
背後からの声にイッシン達が振り向くと、一人の男性が立っていた。
歳は20代半ばだろうか。金髪を短く切り揃えた優しい顔立ちをしている。黒のタートルネックとタイトパンツに赤いジャケットを着こなし、自信家のように見えるが、その痩躯からは優男感が溢れ出ていた。
「……どちらさん?」
「久しいな、ダン。去年の会合以来か」
「セレンさんもお元気そうで何よりです」
そう言うと、セレンと〝ダン〟と呼ばれた男性は笑みを浮かべながら握手を交わす。その様子を見ていたイッシンは不思議そうに男性を見ていた。
……冗談だろ、コイツがダン・モロ?
視線に気付いたセレンは男性を紹介する。
「イッシン。この優男がNo.3のリンクス、ダン・モロだ」
「よろしく、イッシン君」
「え、ああ……」
ダン・モロから差し出された右手にイッシンは応え、握手を交わす。ダンの身長はイッシンよりも若干高く、多少見上げる格好となっているが、その間イッシンは無意識にダン・モロの顔を見つめていた。
「ん?僕の顔に何か付いてるかな」
「いや……イメージと違うなって思っただけだ」
「イメージ?」
握手を交わした後、ダンの目が一瞬細められる。
するとダンは閃きの表情と共に左手の人差し指を立てた。まるで、悪戯好きの子供のように。
「じゃあ、君がイメージしていた僕の人物像を当ててみよう」
「……はぁ。ダン、下らん遊びに私のリンクスを付き合わせるつもりか?」
「まあまあ。リンクス同士の交流は大事でしょ。すぐ終わるから許してよ、セレンさん」
溜息とジト目を駆使しながらセレンはダンに釘を刺すが、当のダンはそれを上手く受け流し、イッシンが抱いているであろうイメージを連想していく。
「そうだなぁ。
イッシンは目を見開く。なにもイメージしていた人物像が当たっていたからではない。
確かに原作中でダン・モロは主人公に人生相談を持ちかける。だが、その出来事はまだ起こっていない筈なのだ。
しかし目の前のダン・モロは
「あんたは………」
「僕は君と
ダンは悪戯好きの表情を崩さずに言い放つ。
だが、その言葉尻と眼光には真剣味が帯びていた。予想外、いや予想通りの答えにイッシンが固まっていると、セレンは痺れを切らしたように横槍を入れる。
「ダン、遊びは終わったか?」
「……あぁ、悪かったね。セレンさん」
ダンは先程と同様に悪戯っぽい笑みを絶やしていないが、眼光の鋭さは一瞬にして立ち消えた。恐らく、セレンはダンの眼光を感じ取りイッシンに助け船を出したのだろう。
「私達も暇ではないんだ。行くぞ、イッシン」
「………」
「イッシン?」
イッシンはセレンの呼びかけには応じず、ダンを見ていた。その目には先程までの戸惑いは微塵も感じられず、確信と期待が込められた熱い何かが宿っている。
「ダン。あんた、この後空いているか?」
「空いてるけど……何か用かい?」
「イッシン、お前まさか……!」
セレンが怒気を放ちながら俺を睨みつける。
だよなぁ。この状況でこの言葉、喧嘩ふっかけてるようなもんだ。しかも相手は独立傭兵とはいえ最上位ランカー。手の込んだ自殺に見えなくもない。
だけど、やらなきゃいけない。いつかはこうなると思ってたんだ。それが早まっただけだ。
イッシンはダンを見据え、言った。
「俺とランクマッチしてくれないか」
コロナで外出自粛が勧告される
↓
家に閉じ込めるため、ストレスが溜まる
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身体が闘争を求める
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Q.E.D