凡人は気まぐれで山猫になる   作:seven4

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免許の更新に行ってきました。

無事故無違反のゴールドにランクアップです。



5.女傑共、烈火の如く

「ほら、起きろ。用は済んだぞ」

 

 

セレンさんの声に応えるように、俺は目を覚ます。

 

 

「んー……おはようございます」

 

「初めての場所で熟睡出来るのは大したもんだな」

 

 

レイはカウンター越しに肘をつきながら、寝ぼけた俺を見て呆れ半分感心半分といった表情だ。

俺はソファーに座るように体勢を整えていると、セレンさんからカード状の何かを手渡される。

 

 

「お前のIDだ。原則再発行は出来ないから無くすなよ」

 

 

見ると、黄色地のカードにカラードのロゴが刻印されている。他は俺の名前とID番号のみと随分簡素なものだった。

 

 

 名前:キドウ イッシン

 登録番号:09RO-PYF

 

 

…………自分の名前を目にしたのは一週間振りだな。最後に見たのはクーポン付のハガキだったか。もちろん前世だけどね。

 

 

「顔写真とか無いんですね」

 

「無くした瞬間に賞金首になる覚悟があるなら付けるぞ」

 

 

その言葉に僕の身体は一瞬強張る。たしかに例外(ネクスト)を駆るリンクスだからこそ、ネクスト搭乗時よりも生身の時の襲撃が圧倒的に多い。まあ、当然ではあるが。その確率を自ら上げる行為に気付かなかった自分を恥じ、俺はセレンさんに頭を下げる。

 

 

「…………すいません」

 

「気にするな。これから覚えていけばいい」

 

 

セレンさんは俺の頭に手を置く。…………こんな事されたの、親父以来だな。

妙な感覚と気恥ずかしさを感じていると、レイの声が聞こえる。

 

 

「坊主、お前ニホンの生まれなのか?」

 

「そうですけど、なんでですか」

 

「ニホンにはカンジって文字があるだろ。カンジでの名前はどう書くのか気になってな」

 

「私も気になるな。どう書くんだ?」

 

「別に大したものじゃないですよ」

 

 

そう言って、レイから手渡されたメモ用紙とペンを使ってサラサラと自分の名前を書く。

 

 

 騎 堂   一 心

 

 

「ほお、立派な名前じゃないか」

 

「そうなのか? 俺にはカッコいいって位しかわからねぇよ」

 

 

当の俺を他所にセレンさんとレイは盛り上がっている。自分の名前で盛り上がるってなんか複雑だけどね。

そんな和気あいあいとした雰囲気の中、不意に部屋の扉が開いた。談笑していた二人は振り向き、目を細める。

 

 

「失礼します。先ほど、こちらにリンクスが登録されたようですね」

 

 

部屋に入ってきたのは男女二人組。女性は黒のタイトスーツと銀のハーフリムメガネに身を包んでおり、いかにもなキャリアウーマン。男性の方も黒のツーピースに黒のサングラスと、彼女の護衛である事は明確だった。

 

 

「これはこれはマーリー・エバン。出不精のあんたが直接来るなんて珍しいな」

 

「貴方に用はありません。用があるのは、そこのリンクスです。依頼を引き受けをお願い致します」

 

 

レイのあからさまな嫌味に顔色一つ変えず、マーリーと呼ばれた女性はツカツカと一直線に俺へ向かってくる。するとセレンさんがマーリーの前に立ち塞がり、不適な笑みを浮かべた。

 

 

「随分と耳聡いじゃないか。今しがた登録したばかりの新人への依頼は結構だが、オペレーターに話を通さないつもりか?」

 

「新人と言えども依頼の決定権はリンクス自身にあると考えます。それに、今回の依頼は機密性の高いものです」

 

「ほお、企業連直々の依頼か。尚更聞きたくなったな」

 

 

二人の視線が絡み合った瞬間、俺は猛烈な火花を幻視した。

こ、怖え──!!!めちゃくちゃ怖いよ!俺には無理だ、レイさん仲裁を…………なに逃げてんだあんた~!? サムズアップしてこっち見んな!! 

 

永遠とも感じられる5秒間、先に折れたのはマーリーだった。

 

 

「……分かりました。貴方は一端のオペレーターのようですね」

 

「理解して貰えて何よりだ」

 

 

そう言うとマーリーは俺たちを見据え、話す。

 

 

 

 

 

「依頼内容は、ラインアークへの武力行使を行って頂きたいのです」

 

 

 




戦闘シーンに行けませんでした(土下座)

そういえば、マーリー・エバンの声って結構好きなんですのよね。

………クーデレって最高じゃないですか(布教)
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