『速報! 新人リンクス、
〝リンクスの質の低下が叫ばれる昨今。次代のエース格は当分出ないと踏んでいた当編集部に、衝撃のスクープが飛び込んだ!何と、登録間もないリンクスが【全機峰打ち】で初陣を飾ったというのだ!!リンクス名はキドウ・イッシン、ニホン生まれのニュージェネレーションだ!顔写真はカラードとの規約上誌面に載せる事は叶わないが次代のエース、いや歴代最強のリンクスが現れたという事実に変わりは無い。当編集部はこれからも彼を追い続ける。続報を期待されたし!〟
「……何これ」
俺は目の前に置かれた雑誌の意味が理解出来なかった。というかする気も無かった。なんぞこれ。
「〝週刊ACマニア〟だ。良かったな。一気に有名人の仲間入りだぞ」
…………。
「いや雑誌名じゃないですよ! こんな三流ゴシップになんで情報漏れてるんですか!?」
「三流ゴシップとは言い様だな。一応、カラード公認雑誌だぞ」
〝週刊ACマニア〟は一般市民用に販売されている娯楽雑誌で、一部の
機密事項が漏れないようカラードは一応検閲を施しているため安全性に問題は無いものの、リンクスでさえ度肝を抜かれる特集も多々ある。
…………以前、ネクスト〝雷電〟のリンクス有澤隆文のセミヌードが特集されたときは緊急重版したらしい。ヤッパリホモジャナイカ。
そんな〝週刊ACマニア〟をセレンさんは手に取り、気にする様子も無くパラパラと
「何でそんなに冷静なんですか!俺の名前出ちゃって――」
「ほお、アルドラも遂に
「あっ、それは気になります」
前世だと
セレンさんが開いている
雑な表現だと〝四肢がロボットのボインちゃん〟って感じだ。前世では優れた汎用性に随分お世話になったものだが、いざデザイン性を評価するとなると真っ先に出てくるのは…………。
「変な
「アルドラが設計したんだ。意図があっての事だろう」
アルドラ(
「……さっきの質問だが」
ふとセレンが話す。声色は特に変わっていないが、その目は真剣そのものだ。
「レイにはお前の情報を漏らすなと伝えていた。その上で漏れた以上、第三者がリークしたと考えるのが妥当だ」
「第三者って?」
「企業にもカラードにも顔が利く誰かだ。まあ、見当はついてる」
あの古梟め、様子見の割には大きく出たな。
セレンは内心舌打ちする。センセーショナルな話題で対象への注目を集めることで、その動きを制限する定石通りの監視技術だが、初陣直後に動かれるのは想定外だった。
……それだけ警戒しているという事か、これは
「どちらにせよ動かない事には始まらん。丁度、依頼されたミッションもある」
そう言うと、ポケットにしまっていた情報端末を手に取りホログラムを空間に投影する。
依頼主:インテリオル・ユニオン
依頼内容:
少しフザケてみました。
次回はバトル要素多めでお送りする予定です。
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