【1.出会い】
【2.個性について】
【3.小学校】
【4.中学校】
【5.入試】
【6.雄英高校】
【7.好感度上げ】
【8.距離を置く】
【9.嫉妬】
【10.完成】
今回は【10.完成】のみです
【10.完成】
さて初級編も今回で仕上げになります。前回はヤンデレの種とも言うべき物を植えておきました。主人公よりあらゆる面で自分の方が力関係が上であるということを知った耳郎さんは、これから先主人公に色々と迫ることになります。それに対して主人公は従うふりをしながら、耳郎さんの意図しない行為を積み重ねていくことで病みを増幅させるという手法を今回は取っていきます。
では実際にどのように実践するのかですが、まずは一例紹介させてもらいます。まず耳郎さんとの約束を破り、内緒で八百万さんと遊びに出かけます。内緒と言いましたが、その情報は敢えて八百万さんを通して耳郎さんに流れるよう仕組んでおきます。
耳郎さんに問い詰められたら上手く行った証拠です。
今回は耳郎さんに家まで呼び出されました。
「……聞いたんだけどさぁ、ウチに内緒でヤオモモと遊びに行ったって本当?」
「へぇ……本当なんだ……」
「……あのさぁ、ウチと約束しなかったっけ?誰かと遊ぶときは連絡を入れて許可を取ることって。ほんの数週間前に言ったばっかだよね、なのに何で破ったの?」
ここの反応ですが『謝る』ことにしておきましょう。耳郎さんに自分の意見が正しいことであると錯覚させます。個性を持ち、学力も上で、ヒーロー科にも入学している自分の意見が正しいと錯覚させ、性格をさらに変質・病ませます。
「謝るってことは自分が悪いって思ってるんだ……なのに何で約束破るかなぁ」
「……これからは放課後も休日も何をしているのかウチに連絡して。絶対だから」
「○○を守るのはウチだけで良いんだから……」
束縛を更に一段階上げることに成功しました。嫉妬型の作成の場合にはこうした地道な束縛の向上が重要になります。ただし初級編なので変に考えすぎずに『相手の望まない行為をわざとする』程度に考えておけば大丈夫です。
嫉妬型の場合相手の精神状態を追い込みすぎると刺されることになりかねない場合もあります。嫉妬させたらその分しっかりと好きだという気持ちも伝えることを忘れないでください。
それではもう一度謝罪と好きだということを言葉にしておきます。
「……ごめん、ウチもちょっと言い過ぎたかも」
「でも、約束は約束だから……連絡はしっかりと頂戴、ね?」
「ん、それじゃあ今回は許してあげる、でも、これが最後だから」
何とか乗り切ることに成功しました。これで完成と言っても差し支えないでしょう。ここで終わらせても良いですがもうひと手間加えておきます。
これは上級編・中級編でも使えるテクニックなので覚えておいて損はないです。まずは八百万さん、または他の女性と再び二人で遊ぶ約束をします。そして前回と同じようにその情報を耳郎さんに流しておきます。そしてここで工夫を凝らすことにします。耳郎さんにわざと自分達を尾行させるのです。
これまでは後手に回っていた耳郎さんに、敢えて先手を譲らせることでより病ませるという手法です。
陰に隠れている耳郎さんに思い切り見せつけるようにしましょう。
「あっ……あそこの店入るんだ……今度ウチが連れて行こうと思ってたのに……」
「何であんなに楽しそうにしてるのさ」
「何で?……何で?……」
ここで耳郎さんがとる可能性のある行動は二つ。その場で割って入ってくるか、後で問い詰めてくるか、です。どちらでも構いませんが、今回はどうやら後で問い詰めることにしたようです。
その夜耳郎さんから連絡が来ました。
とりあえず近場の公園で会うことにします。
「ごめん、夜に突然呼んで。とりあえずこの写真見てくれる?」
「うん、それは、○○がまた約束を破った証拠。今日ずっと見てたんだけどさ」
「……どうして連絡してこなかったの?○○はウチのことが好きな筈でしょ?だったら約束は守れたはずだよね」
「もう他の子と絶対に遊ばないで。自分から話しかけるのもダメ。ウチもこれからは出来るだけ近くにいるようにするから」
「これからは、ずっと側にいるから、ね?」
上手い具合に仕上げることが出来ました。もう少し病んでる方が良いという方もいらっしゃると思いますが、そこはお好みで調節してください。
初級編はこれで以上になります。
初級編でヤンデレに興味を持った方がいれば、ぜひ自分だけのヤンデレを作ってみてはいかがでしょうか。
補講もあります