アクセル・アルマー(憑)は平穏に過ごしたい   作:ボートマン

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第9話

Z月W日

 

人生において金はいくらあっても良いものだ。

 

というわけで俺は今リモネシア共和国という国で映画撮影の雑用のアルバイトに励んでいます。

 

どうやら国連に新しく加盟したフロンティア船団との国際交流で、このリモネシアのマイヤ島で映画の撮影を行うことになったのだ。

 

当然そういった撮影には人手が必要であり、募集が出てたのを見た俺はすぐに応募しました。

 

そうして俺は現在働いていたが、まさか彼等と遭遇するとは夢にも思わなかったよ。

 

それは最近噂になっている国連の特殊部隊ZEXISの面々だ。

 

とは言ってもソレスタルビーイングや黒の騎士団などがいないことから、彼らは表で動く部隊だろう。

 

まあ、そんな彼等も映画撮影の雑用に動いているが、俺としてはなるべく関わらないようにしよう。

 

しかし、そういうわけにもいかなくなってしまった。

 

 

 

「全く、どうしていつもこうなる・・・」

 

マイヤ島に突然耳鳴りのような音が聞こえたと思ったら次元震が発生し、その上次元獣も現れた。

 

今はZEXISが戦っているが、いつ戦闘の余波がこちらにくるかわからない。

 

「アクセル!アクセル!」

 

近くの小島に隠しておいたヴァイサーガが到着し、急いで機体に乗り込んだ。

 

「邪魔だ!水流爪牙!」

 

鉤爪を装着すると次元獣へと飛びかかる。

 

周りのZEXISの機体は突然現れたヴァイサーガに驚いているが、アクセルは気にせず次元獣を攻撃する。

 

するとヴァイサーガに向かってエリア11のアツギで戦った白い次元獣が攻撃してきた。

 

「またお前か!しつこい!」

 

この機体なのかアクセルのどちらに恨みがあるか分からないが、アクセルにとっては鬱陶しかった。

 

「また来るんだったら今度こそ叩っ斬る!」

 

水流爪牙を外し、五大剣を抜いて斬りかかろうとすると銀色の機体が割り込んできた。

 

「すまねえがこいつは俺の獲物だ」

 

銀色の機体ブラスタからの通信にアクセルは何も言わず、周りの次元獣へと攻撃を開始する。

 

「へへっ、譲ってくれてありがとよ」

 

「(こっちとしてはあいつどうにかしてくれるなら問題ないからいっか)」

 

しかし、次元境界線が歪曲し次元震が再び発生すると、今度は次元獣ではなく全身に赤い結晶体を纏ったような物体が現れた。

 

「何だあれは?」

 

見たことのない物体はブラスタへと高速で接近すると、ブラスタを狙って攻撃し出した。

 

ブラスタは結晶体の物体を攻撃をギリギリ回避し、結晶体の物体は今度はヴァイサーガへと攻撃し出した。

 

「貴方にも初めましてと言っておきましょう」

 

「・・・・・・」

 

結晶体の機体からの通信にアクセルは何も喋らない。

 

知らない人に話しかけられた時の鉄則、それは無視しなければいけないことだ。

 

「おや?だんまりですか?それなら」

 

機体の表面の赤い結晶体から結晶体の蔓が伸びてくると、ホーミングレーザーへと変化するとヴァイサーガ目掛けて伸びてきた。

 

「(これは避けたほうが、よさそうだ!)」

 

ホーミングレーザーをギリギリ回避するも、尚も伸びてくるため近くにいた次元獣を盾にした。

 

ホーミングレーザーが次元獣に突き刺さると、再び結晶体となって次元獣を引き裂いた。

 

「うへぇ・・・回避しといてよかった」

 

回避しといて良かったと安堵する。

 

「今度はこちらからいくぞ!」

 

ヴァイサーガは結晶体の機体へ接近する。

 

結晶体の機体は先程と同じように結晶体の蔓を伸ばすと、ホーミングレーザーに変化させて攻撃してくる。

 

「こぉの!」

 

スピードを落とさずギリギリで回避すると、結晶体の機体を五大剣で斬り裂く。

 

「この感覚は・・・!?」

 

確かに結晶体の機体を斬ったが手応えがあまり感じられなかった。

 

「機体の能力か?それとも別の何か?」

 

考えるも見当がつかなかった。

 

「なるほど。さすがはシャドウミラーですね」

 

「!?何故その名を!」

 

男の言葉をアクセルは聞き逃すことは出来なかった。

 

「おや?今度は返事をしてくれましたか。ですが今回はここまでです。またお会いしましょう」

 

結晶体の機体は後退して戦域を離脱し始めた。

 

「逃すか!」

 

アクセルは追おうとするも、まるで結晶体の機体を守るかのように次元獣が立ちはだかった。

 

「邪魔だ!」

 

次元獣を一太刀で撃破するも、結晶体の機体の姿は無く逃げられてしまった。

 

「くそ!ハロ、あの機体のデータは記録したか?」

 

「記録シタ!記録シタ!」

 

とりあえずデータは記録されているから、今度調べてみるべきだろう。

 

「こちらも後退しよう」

 

ZEXISの方も紫色の戦闘機の援護もあって、次元獣を撃破しており残った敵もあと少しであった。

 

下手に関わらないうちにアクセルはこの戦域を離脱した。

 

 

 

Z月X日

 

昨日は散々だった。

 

アルバイト中に次元獣が現れるわ、俺の事を知ってる怪しい奴が出るわ大変だった。

 

あの後、映画の撮影は再開されることになった。

 

それにしてもあれは驚いたな〜。

 

マオ役のランカちゃんって可愛い女の子と、工藤シン役の早乙女アルトってイケメンのキスシーンの話を聞いてびっくりしたよ。

 

やっぱり映画だとキスシーンって外せないのかな?

 

まあ、俺には関係ないため雑用に励んでたけど。

 

 

Z月Y日

 

いやー頑張って働いた分、バイト代をがっぽりと頂いたよ。

 

とりあえずこのお金は貯金するとして、俺は今ヴァイサーガのコックピットの中であの結晶体の機体について調べていた。

 

乗っていたパイロットの男。

 

あの男ははっきりとシャドウミラーと言っていた。

 

平行世界の地球連邦軍の特殊任務部隊、通称「シャドウミラー」。

 

アクセルはこの部隊の特殊処理班の隊長を務めていた。

 

何故あの男がシャドウミラーについて知っていたのかわからない。

 

アクセルと同じ世界の人間なのか?

 

それとも何らかの方法でシャドウミラーについて知ったのか?

 

いくら考えて見当はつかず、堂々巡りになってしまいそうだ。

 

ハロが乗っていた機体も調べてみたが、どの軍の機体の技術が使われていないそうだ。

 

独自の技術で開発されたい機体だそうだ。

 

はあ〜それにしても何でこんなことになるのかな?

 

俺はただ平穏に過ごしただけなのに。

 

こういう時はフロンティア船団で有名な銀河の妖精シェリル・ノームの歌を聴こう。

 

ちょっとハロに頑張ってもらったお陰で、シェリルの歌の動画を入手することができた。

 

それにしてもいい歌だな〜。

 

CDが出たら絶対に買おう。

 

そう思いながらゆっくり過ごすのであった。

 

 

 




ドロン様この旅は本作品を評価していただき、誠にありがとうございます。
これからも喜んでいただけるよう頑張らせていただきます。
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