「どうしよう・・・本当にどうしよう・・・」
ヴァイサーガのコックピットの中でアクセルは焦っていた。
咄嗟に吹き飛んできたロボットを斬ったせいで隠れていたことがバレてしまい、逃げようにも囲まれてしまった。
そのせいで現在はZEXISと同行するになっってしまった。
「このまま中に籠るか?いやでも無理やり開けられるかもしれない。だけどどうすれば・・・そうだ!」
アクセルはある物を取り出す。
それは以前何となく買ったお面と黒コートだった。
「これで顔を隠そう」
早速お面をつけてコートを羽織る。
「はーふぅー・・・よし!いくぞ!」
コックピットを開けると、機体の足元にはZEXISのメンバーが集まっていた。
「ハロ、俺が戻るまで機体を頼むぞ」
小声でハロに機体を任せることを伝える。
「了解!了解!」
ハロも合わせてくれたのか、小声で返事してきた。
機体から降りるて周りを見る。
集まっているメンバーの中には面識のあるカレンやヨーコがいた。
他にはAPで見覚えのあるキャラや似ているキャラもいた。
例えば、兜甲児とか流竜馬とか。
謎の機体のパイロットは般若の面をつけた怪しい人物ということで、周囲のメンバーはさらに警戒心を高めていた。
「こちらの要望に従ってもらい感謝します。私はマクロスクォーターの艦長を務めているジェフリー・ワイルダーです。こちらは・・・」
「プトレマイオスの艦長、スメラギ・李・ノリエガです」
「これは御丁寧に、私のことは・・・名無し、とでもお呼びください」
歴戦の指揮官を思わせる艦長と美人の艦長の挨拶に、アクセルも本名は名乗らず丁寧に挨拶し返す。
「名無し、ですか?」
「ええ。本名を名乗らず失礼かと思われますが、どうかご容赦を」
本名なんか名乗ったら面倒なことになると予感したアクセルは、偽名が思いつかなかったので名無しと名乗ることにした。
「・・・わかりました。では最初に、貴方は何者ですか?」
「私が何者かですか。私は、ただ平穏を求める者です」
アクセルの答えにスメラギは意外だという表情をしていた。
「正直そのような答えが来るとは意外でした」
「ふふふ、下らぬ野心は己の身を滅ぼしかねないものですからね」
平静に話しているが、内心では早く話を終わって欲しいと思っていた。
「確かにそのお考えは一理ありますね。それでは次に、あの機体について教えて貰えますか?」
次はヴァイサーガのことを聞いてきた。
「申し訳ありませんが、これについての質問は黙秘させていただきます」
当然答える気はない。
「そうですか。では最後に、貴方は私達の敵ですか?」
最後の質問にアクセルは冷静に考える。
返答によっては彼らが敵か味方のどちらかに変わるだろう。
「私は・・・どちらでもありません」
「それは、どういうことでしょうか?」
「そのままの意味です。私が戦う時は降りかかる火の粉を払うだけ、それ以外はただ平穏に過ごすことが私の望みです」
嘘偽りなく本心を話すと、周りのメンバーは信じられないという表情をしていた。
おいこらどういうことだその表情。
こんな怪しそう格好してるけど、俺は平穏に過ごしたいんだよ。
「そ、そうなの。・・・わかりました、貴方が私達の敵ではないならこちらも貴方と敵対することは一切ありません」
驚きながらもスメラギはアクセルが敵ではないと理解してくれたようだ。
その後もスメラギから質問されたが、答える質問には答え答えられない質問は黙秘していた。
そうしてアクセルは話が終わると颯爽と機体に乗り込むと、急いでZEXISから離脱するのであった。
Vezasu様、東風乃扇様、この度は本作品を評価していただき誠にありがとうございます。
これからも喜んでもらえるよう頑張らせていただきます。