アクセル・アルマー(憑)は平穏に過ごしたい   作:ボートマン

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第12話

Y月D日

 

あああ〜やっちまったよ〜!

 

俺はコックピットで1人頭を抱えて嘆いていた。

 

何故頭を抱えて嘆いていただって?

 

理由はZEXISの会談が原因だ。

 

ぶっちゃけてしまうと、会談での自分のカッコつけたような喋り方が物凄く恥ずかしかった。

 

何だよ私はとか、ふふふとかって、今でも思い出すと凄く恥ずかしい。

 

何処の厨二病の奴だよと言われてもおかしくない。

 

俺はそんな恥ずかしさにコックピットの中で悶えていたのであった。

 

Y月E日

 

インペリウムは現在AEU領内にあるサンクキングダムという国に向かっていた。

 

そこはかつてヒイロ・ユイという完全平和主義を唱えていた思想から、同じように完全平和主義を唱えた国だ。

 

俺としてもその思想は素晴らしいと思った。

 

だが、世界の私利私欲によってサンクキングダムという国は無くなってしまった。

 

インペリウムは見せしめのつもりかわからないが、この国に向かっているようだ。

 

そんな状況に対してAEUの政治家達のとった手段は、無視することだった。

 

この手段に俺は腐ってるわ〜と思ったよ。

 

だって敵を領内で好き勝手させといて、お隣さんに注意を向けるってどうなの?

 

そりゃ遠くから来たマフィアより近くの暴走族が気になるって気持ちは分からなくもないけど。

 

まあ、何もしない俺が言うのもどうなんだろなあ。

 

そんな風に思いながら俺は静観するだけだった。

 

Y月F日

 

サンクキングダムに向かったインペリウムはZEXISによって退けられた。

 

やっぱり主人公って凄いな。

 

アクセルも主人公だけど、中身が臆病者の俺は正直戦おうって勇気が出ないよ。

 

それにしてもどんどん強くなってるよなあ。

 

もし、彼等と戦うなんて事態になったら勝てるとは思えないな。

 

というか戦いたくないけど。

 

そんな俺にある人物から連絡がきた。

 

 

 

 

『こうやって話すのは初めてだね。ここは初めましてと言っておこう』

 

そう言って話す人物は変声機を使っているのか男か女なのかわからなかった。

 

『私の名前はボートマン。無論、偽名だがね。君のことは何て呼べばいいかな?』

 

ボートマン、アクセルがこの世界で初めて連絡してきた人物。

 

この人物が三大国家に自分の情報を教えたと思われる人物の一人だ。

 

「名無し、とでも呼んでもらおうか」

 

『さて、それでわざわざ君に通信した理由だが・・・ミスター名無し、ZEXISへの協力を要請したい』

 

「何?」

 

ZEXISの協力という言葉にアクセルは理解できなかった。

 

『もし、君が協力してくれるなら見返りとして物資に拠点を用意しよう』

 

「・・・・・・」

 

ボートマンの提案にアクセルはどうすべきか考え出す。

 

もし、この提案を受け入れれば物資やアクセルだけの拠点が手に入る。

 

物資だけでなく拠点となれば、平穏に過ごしたいアクセルにとって喉から手が出るほど欲しい。

 

しかし、ZEXISと協力することは戦火の渦中に飛び込むようなものでもある。

 

それに協力するならば彼等と共に行動する可能性も大きくあるため、そう簡単に了承するからことは出来ない。

 

『どうかね、ミスター名無し』

 

「・・・・・・1つ、聞きたいことがある」

 

『何だね?』

 

「こちらは少し前に三大国家に待ち伏せされたことは知っているか?」

 

『ああ、知っているとも。君は私が三大国家に情報を教えたと考えているのかい?』

 

「この世界で俺に初めて連絡してきたのはボートマン、お前だけだ。疑うなと言われても信じられるとは思えないが」

 

『・・・確かに君と連絡していたのは私だけだ。私なら君の情報を三大国家に教えることもできるだろう』

 

「・・・・・・」

 

『だが、誓って君の情報を教えてない。どうか信じてもらえないだろうか?』

 

ボートマンの言葉にアクセルはどう判断すべきか迷っていた。

 

本当に情報を教えてないのか、それともこの場を凌ぐ為の嘘なのか。

 

「(本当にどうしよう?)」

 

ボートマン、この世界でメールだけで連絡していた人物が直接連絡してきた。

 

協力を要請するならメールでも出来た筈なのに。

 

まあ、アクセルがメールを無視するから直接連絡したかもしれないけど。

 

「・・・1つ、条件がある」

 

『何だろうか?』

 

「ZEIXSに協力するのは構わない。だが、共に行動する気はない。これは構わないな?」

 

『・・・・・・わかった。それで構わない』

 

内心で良し!と思いながらアクセルは話を続ける。

 

「最後に俺は好きに動く、それでいいか?」

 

『好きに動くとはどういうことかな?』

 

「俺は自分のやりたいように動くだけだ。その時、偶然ZEXISと遭遇したら彼等に協力するということだ」

 

『なるほど・・・』

 

「これが俺がお前の提案を受ける条件だ」

 

『・・・・・・』

 

今度はボートマンが考えだす。

 

アクセルの条件を受け入れるべきか、それとも受け入れず提案を下げるのか。

 

どう判断すべきか考えているようだ。

 

『・・・・・・いいだろう。君の条件を飲もう』

 

「そうか」

 

『ただ、こちらも1つ条件がある』

 

「何だ?」

 

『こちらが指示を出した時はその指示通りに動いて欲しい』

 

「わかった、その条件を呑もう」

 

ここでごねたら面倒なことになりそうなので、アクセルはここは条件を呑むことにした。

 

『早速だがミスター名無し、ここに向かって欲しい』

 

こうして提案を受け入れたアクセルは、早速ボートマンから指定された座標に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 




るしる様、いくりぷす様、パシャア・パズナブル様、この度は本作品を評価していただきありがとうございます。
これからも皆様が楽しんで頂けるよう頑張らせていただきます。

活動報告でアンケートを募集していますので、どうか御協力をお願いします。

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