アクセル・アルマー(憑)は平穏に過ごしたい   作:ボートマン

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第13話

ボートマンの提案を受け入れたアクセルは指示されたポイントに向かっていた。

 

「このポイントってブリタニア・ユニオンの領内じゃん」

 

エリア11でブリタニア・ユニオン軍相手に派手に暴れたおかげでアクセルは指名手配された。

 

その国の領土に潜入しないといけないため、影から影へ移動するかのようにして指定されたポイントに向かっている。

 

「でも、これが終われば拠点が手に入る」

 

これまで常に何処かへ移動して生活してきた。

 

だが、拠点が手に入ればアクセルはようやく一息つくことができる。

 

「そうすれば・・・ボートマンの指示がないとき以外は拠点でゆっくり過ごせばいいしな」

 

これこそアクセルがボートマンの提案を受け入れた理由だった。

 

好きに動くと言ったが、本当は外にあまり出ることなく引き籠る気満々なのであった。

 

「ポイント二接近中!ポイント二接近中!」

 

ハロの声にアクセルは気を引き締める。

 

一体何があるかわからないため、油断せずに接近していく。

 

「またこれか・・・」

 

そうしてアクセルが見たのは、見たことのない白い機体に白い次元獣とよく見る黒色の次元獣だった。

 

そんな次元獣達相手にアクシオがたった一機で戦っていた。

 

「げ・・・やっぱり来たよ」

 

例の如く、こちらに気づいた白い次元獣はヴァイサーガへと突撃してきた。

 

「ここいら決着をつけるとするか」

 

毎度毎度狙ってくる白い次元獣が鬱陶しかったアクセルは、今日ここでで白い次元獣を倒す気でいた。

 

しかし、ここで予想外の事態が発生した。

 

何と白い機体が白い次元獣の前に出て、ヴァイサーガへと攻撃を仕掛けてきた。

 

「ちっ!面倒だな!」

 

白い機体は回転する2基のスピナーで切り掛かってくる。

 

ヴァイサーガはこれをギリギリで回避するも、今度は白い次元獣が突進してくる。

 

「(これは避けきれないな・・・なら!)」

 

五大剣で角を受け止めて、少しずつ突進の勢いを止めていく。

 

「次はこっちからだ!」

 

白い次元獣を押し出すと、ヴァイサーガは距離を取る。

 

「狂風がお前を斬り裂く・・・!」

 

ヴァイサーガが五大剣を一閃すると、竜巻の如く渦を巻く衝撃波が発生した。

 

「いくぞ・・・!」

 

渦を巻く衝撃波を白い次元獣へと飛ばす。

 

衝撃波が命中した白い次元獣は、渦を巻く衝撃波によって動きを封じられた。

 

「風刃閃!」

 

動きを封じられた白い次元獣へ五大剣を突き刺そうと、ヴァイサーガは五大剣を構えて突貫する。

 

「させない!」

 

そこへ白い機体が白い次元獣を守るために前に出てきた。

 

「邪魔だ!」

 

そのまま突貫するも白い機体は2基のスピナーを回転させて防御する。

 

五大剣とスピナーがぶつかり合い、両者は大きく吹き飛んだ。

 

白い機体に邪魔されたせいで、白い次元獣は渦巻く衝撃波から抜け出していた。

 

「どうしたもんかな?」

 

白い次元獣を倒そうとしても、白い機体が邪魔してくる。

 

白い機体を攻撃しても、おそらく白い次元獣が横から攻撃してくるだろう。

 

どう攻めるべきか考えていたら、他の次元獣と戦っていたアクシオが何処かに移動し始めた。

 

見ると街から少し離れた施設から、ブラスタが発進してきた。

 

「なるほど。だからここに行けと指示したのか」

 

ボートマンが何故ここに向かうよう指示したのか分からなかったが、ブラスタを見てその理由がわかった。

 

おそらくブラスタの修理か改良が終わる間、敵が来ても守るために送ったのだろう。

 

アクシオはブラスタに近づくが、何か揉めているのか話しているようだ。

 

「いや何してんだよ」

 

戦いの真っ最中に揉め始めたことにアクセルは呆れていた。

 

当然敵もこの隙を見逃すはずがないと思っていた。

 

「早く本来の機体に乗れ、クロウ・ブルースト」

 

何と白い機体のパイロットはわざわざ乗り換えるよう言ってきた。

 

「変わった奴もいるもんだ」

 

アクセルとしてもクロウが本来の機体に乗り換えてもらえたら、守る必要がなくなるので嬉しいことこの上ない。

 

しかい、それを見過ごさない奴が現れた。

 

「そんなことをされては困るのですよ」

 

現れたのは見覚えのある結晶体の機体、アリエティスだった。

 

「アイム・ライアード・・・」

 

アイムは白い機体パールネイルのパイロットであるマルグリット・ピステールが、任務を遂行できるか監視していたようだ。

 

「マルグリット・ピステール、貴女の矜持や誇りには何の意味もない不要なものです。貴女はただその男の生命を奪うことだけを考えなさい」

 

「そこの姐さんに俺を狙わせるように仕向けたのはお前のようだな。自分は手を出さずに高みの見物気取りか?」

 

「挑発しても無駄ですよ。それに私にとって貴方は殺す価値などないのです。それに・・・」

 

何か言おうとしたアイムは斬りかかってきたヴァイサーガによって、続きは中断されてしまった。

 

「おやおや、まさか貴方と会えるとは思いもしませんでしよ」

 

「貴様はここで斬る」

 

アクセルはアイムが余計なことを喋らないうちに、ここで倒そうすべきだと考えていた。

 

「随分とせっかちですね」

 

ヴァイサーガの攻撃を回避しながらも、アイムは余裕の態度を崩さないでいた。

 

「貴様には聞きたいことがある」

 

「ほう?私に聞きたいこととは何でしょうか?」

 

「以前、三大国家に待ち伏せされたが、あれは貴様の仕向けたことか?」

 

「ふふふ、その事ですか。ええ、それは私がやりました」

 

「そうか。それだけで十分だ」

 

「ですがそれは私の意思ではないのです。ある人物に命令されました」

 

「・・・・・・」

 

「おや?知りたくないのですか?」

 

「貴様の戯言はもう聞き飽きた」

 

原因がアイムだとわかれば、アクセルにとってアイムにけじめをつけさせれば問題はない。

 

そこへ思いがけないことが起きた。

 

ブラスタに乗り換えたクロウがアイムに攻撃しようとしたとき、ブラスタが発進した施設から4基の円盤が射出された。

 

ブラスタの攻撃は割り込んだパールネイルに命中したが、ブラスタと4基の円盤の連携攻撃はこれまでとは何か違うようにアクセルは感じていた。

 

「ZEXIS接近中!ZEXIS接近中!」

 

ハロの声にレーダーを確認すると、確かにZEXISの戦艦が近づいてきていた。

 

「ここは引くべきか」

 

ZEXISに協力するとは言ったが、彼等と共に行動する気はなかった。

 

それにクロウを守ったことでボートマン義理は果たしたと思う。

 

そのため、アイムをここで倒したいアクセルであったが、ここは後退するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




磁区様、わかめ様、この度は本作品を評価していただき誠に有り難うございます。
これからも楽しんでもらえるよう頑張らせていただきます。

活動報告でアンケートを募集してるので、どうかご協力お願いします。

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