運命を変える刃   作:水流

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柱稽古でのトラブル

御前への不満

前々からその節はあった

特殊能力を自分も持っていれば・・・・

そのような考えを持つ隊士がいた所で不思議ではない

 

「お前達と勝負するに当たってハンデは?」

 

普通にやって勝てるアテがないのだろう

そして、だからこそのこの人数

十数人集まっており、なんだこの集団

これが素直な感想

相当なストレスが溜まっているのが伺える

時透に稽古中に抱きつこうとした隊士がいるらしくそいつはボコボコにされたとも聞くし

 

「あんたの能力はもう知っている、炎と雷!その両方を封じてもらうからな!」

 

みんなしってるだろうよ

それをドヤ顔で言われても困るんだけど

 

「了承した。勝負する種目は?」

 

俺の能力の完封

それを求めているようだ

俺は、双子のせいで運動ができない

丁度良い話だ

御前じゃなくなれば単独で動き易くなる

 

「鬼ごっこと剣術の手合わせ。それと乱闘!」

 

参加する隊士は、ハチマキをつける事

これを条件としての提示

 

「村田さん、時透に隊士の十数名を借りると言っといてくれ」

 

廊下を歩いていた、さらさらした髪の隊士

村田さんだ

 

「は、はい!!あの、なんで俺をさん付けで呼ぶんですか?」

 

「いや、苗字からしてなんか呼び捨てが出来ない」

 

なんだろうな、本当に

この苗字の人だけはどうしても呼び捨てに出来ない

 


 

「影御前、何んですか、その鉛?」

 

「ハンデのハンデ。これでも勝てる」

 

ハンデのハンデで体重の半分くらいの鉛を装着

これで勝ったらプライドをズタズタに出来る

ん?なんだ今の考えは

というか、なんか黒い感情が芽生えた気がするのは気のせいか

 

「この砂時計の砂が落ちるまでに俺らを捕まえて下さい。捕まえた隊士は縛り上げる。時間が経ったら俺が大声で叫びますから」

 

主犯格が告げる

まぁ、簡単なルールだな

苛ついているのが目に見えて笑える

 

砂時計はひっくり返された

もうルール上では開始

動きたいのだが、体はそれを許さない

10秒経った後に動き出した

全員捕まえることは成功

 

次は剣術の手合わせ

何故か心底から何かがゾクゾクして楽しい

なんだ、この感情

 

「初め!!」

 

この合図で一斉に全員が動き出す

一人の隊員の木刀を受け流し他の隊員に当てる

その時にハチマキを奪い取ることも忘れずに・・・

これでは引き分けと言った所

 

次は乱闘

素手の殴り合い

殴り合いと言えば・・・・()()()()()

この時に、もうやめておくべきだったんだ

 

「初め!」

 

一斉に囲んだ男達が殴りかかってくる

 

これは降参と言うまでは好きに出来る遊び

 

隊士を一人ずつゆっくりと殴り続ける

 

「こ、降参!!」「俺も!」

 

隊士も異常に気付いたのだろう、降参とみんな口を揃えて言う

 

アァ、ツマラねぇなぁ

 

そうだ、“降参って言わせなければ”良いんだよ

 

一人の隊員に目星をつけて、殴る

 

鼻血が出て、面白い

綺麗な血の色だ、やめろ

 

「は、ハハハハ!!!面白い、もっと、もっと、もっと、血を流してくれ!!!!」

 

やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、止まれよ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、止まれって、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、止まれって、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、動くな、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、俺の前で死を切望するな、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、止まれ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、止まってくれ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、頼む

 

頭の中がうるさいな

 

もう、無視しちまおう

 

隊士はまた半殺し状態で死を切望

 

「紅蓮!!やめて、やめてって!!」

 

時透だ、なんでここに居るんだ?

 

両手で後ろから俺を羽交い締めする無一郎

隊士はその間に他の隊士に何処かへ運ばれていく

あぁあ、良いおもちゃだったのに

 

目の前に片腕だけの女が現れた

有一郎だな

何してきたんだろう

仮面を剥ぎ取り胸ぐらをぐいっと捕まれ、接吻された

 

有一郎はその時、驚愕の事実に気づく

紅蓮の目は赤い夕焼けのような眼なのに何故、今は青い眼だったのかと

あの上弦の狂気と同じ色の目

 

 

 

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