運命を変える刃   作:水流

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氷の剣士

頸を切った

 

 

「あれ?中々治らないなぁ」

 

随分と元気そうだな

じゃあ何か弱点があるはずなんだが・・・

 

蔓の猛攻が激しくそんな物を探す暇が無い

室内という事もあるからか、蔓が部屋に張り付いて燃やすのですら苦労する

だが、痛みが無い

アドレナリンのおかげなのか電流ですら痺れないのが幸いだ

 

「光の呼吸・鬼術・雪華!」

 

体に寒気がした

 

あまりに一瞬で感じ取るのも遅かったがかなり温度が低い

 

「胡蝶、嘴平、栗花落、下がれ!!」

 

冷えた空間を一気に熱すると爆発する

 

だが、なんで雨月がこんなにも空間の温度を下げられるんだ?

 


 

雨月目線

 

鬼と人間の間に生まれた事

普通の鬼なら良かった物の、母の兄が鬼で父親だった

 

産んで殺せば良いのに殺さなかった母親

 

自分の体の半分に流れる血がとても憎いという思い

 

夜にしか出歩けない親父は、一定の期間に人を食えなかった

その時は、少しずつ母を食っているのを黙って見てることしかできない自分が恥ずかしい

 

隣の家は良いな

子供が最近産まれたと喜んでいたというのを母に聞いた

同い年らしい

 

母は、毎日同じように壊れていく

殴られて、蹴られて、喰われて・・・・

なんで死なないのかは知らないけどもうすぐ死ぬのがわかる

 

俺は父親みたいにはならない

そう思って、母が倒れている時、足に包帯を巻いてあげよう

足に触れた瞬間

 

背中に熱湯を浴びせられた

 

屈んでいたから、顔には掛からなかった

 

背中が熱い

 

ヒリヒリしていく

 

だが、痛みはすぐに引く

 

 

 

 

 

 

 

そっか俺、人間じゃないんだ

 

 

 

 

 

 

 

鬼じゃないなら父を殺せるかもしれない

 

そんな事を考えていた

 

夏祭りが行われるらしく、父は人を喰いたいから行くそうだ

俺は、興味本位と父の動きの分析が目的で行った

父は会場に着くなり、金渡してどっか行く

 

人が多くてもみくちゃになり、転んでしまう

財布も落としてしまい、探さなければならない

 

「おい、これを落としたぞ。ガキ」

 

黒い狐のお面を付けてリンゴ飴を持った少年

財布を拾ってこっちに来る子

 

「あ、ありがとう」

 

なんだろう、この子ちょっと怖い

それが正直な感想だった

この歳でそこまで気が回るだろうか

それに、妙にしっかりしている気がする

 

「お前の親は?」

 

「えっと、1人で来た」

 

苦し紛れの嘘

仮面の下の顔は見えない

嘘だとバレたのか

 

「・・・・・・・ふーん、まっいいや。ほれ」

 

手を差し伸べてくる子

なんだろう、この子は頭がおかしいのだろうか

普通、知らない子とは手を繋がないだろう

 

「えっと、何?」

 

「何じゃねぇよ。お前、歩くの下手だし1人なら一緒に回ってやるよ」

 

歩くの下手って失礼だろう

他の人達が大きいのがいけないんだ

この子、人をイラつかさる天才になれる

それにしても、本当に子供

 

「・・・・・君、何歳?」「6歳」

 

この子、人として大丈夫なのか

親を見て見たい

 

「今、親を見て見たいと思っただろ?」

 

「すごい、何でわかったの!?」

 

「すごいも何も、俺と会った奴はみんなそういうんだ」

 

それが通常の反応だと僕は思う

この子が異常なのはきっといつも通りなのだろう

なら、あまり気にしない方が良い

 

その後、お面屋さんで熊のお面を買ったり色々して遊んだ

 

隣の家の子供だと気づいたのはその後

敢えていうなら初任務の日、その子は鬼を殺していた

 

思った事は“あり得ない”

どう見ても普通の子で、何にも関心は無さそうな子だったのに鬼を殺した

本能的に何かを察知して殺したんだ

 

この子は()()()()

そして、それを体に反映させて動く能力

俺は傷が治るくらいで、あまり戦力とはいえない

 

今回の戦いでも苦戦を強いられた

 

鬼を()()()隊士

 

優れた消化器官を持っているからできる技

食べた鬼の能力を使うことができる

 

俺はすぐに傷が治る

なんで他の奴が出来ないのかは知らないけど俺にもすぐできるんじゃないか

 

その考えもあったが、実行には移すのはかなり勇気が必要なようで、食えない

肉は目の前にある

その肉を食うという事は()()()()()()()()だと思っていたから

 

俺は元々、鬼と人間の間に産まれた子供

本来は居てはおかしな存在

鬼は人間、もしくは鬼を食う

俺が鬼を食うという事はあのクソ親父と同等になった

そう言われてる気がする

 

ただ、そんなになりふりかまっていられないよな

 

上弦の弐を食った

 

首を切る前に両腕を食いちぎると鬼は普通は驚く

 

だが、笑っていた

 

何故、笑うのか理解できない

俺を哀れだといいたいのか

それとも、()()()()()()()()

この2つの選択肢しか浮かばなかった

 

頸を切り落とし、上弦の弐の血鬼術は氷

 

なら、試してやろう

 

 

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