運命を変える刃   作:水流

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霞柱

目が覚めると布団に寝ていた

 

ここは影屋敷ではないし蝶屋敷でもない

じゃあ他の誰かの屋敷になるな

 

雨月は布団に寝かせるわけが無い

というか今頃きっと死んでる

だから無い❌

 

乙葉は、医療に関する知識がどうとか言ってまずしないな

という事で、❌

 

悲鳴嶋さんは屋敷が遠くの山だと聞く

山にこんな広い部屋がある建物を建てられると思わない

それに、あの人なら隣で尺八はいてそうだ

一応、❌?だな

 

宇髄さんはもっとなんか派手そうな屋敷

住みにくそうなイメージ

それにあの人は、俺の羽織りをたたんでくれそうに無い❌

 

枕元を見ると、羽織が畳まれており仮面も取られていた

なんかわからないけど悔しい

 

煉獄さんの家は❌だな

煉獄さんの家なら面倒見が良い弟が時折り観に来るだろうし

それに、煉獄父が隣でお酒を飲んで起きたら文句を言いそうだ

 

恋柱の家なら蛇柱がなんとしても阻止するだろう

それを考えると蛇柱ぽいけど、途中で蝶屋敷送りにするか起きたらすぐ返す為に近くにいそう❌

 

不死川は何というか面倒見が良いからな

というか奴が1番、可能性がありそうで無いんだよな

不明・・・・ 

 

冨岡さんは・・・・・❌だな

考えもしないのはどうかと思うがあの人は即答できる

本人がいたら(心外!)って感じだろう

 

後は、霞柱

何事にも興味を持たない奴が俺を引き取る

多分無いから❌

 

俺はお館様の屋敷で倒れたからお館様か

今度、お礼を持ってこよう

 

「あっ、起きたんだ」

 

襖が開いた先に居たのは無一郎だった

何でわかるのかって?

いや、顔だけなら暫く見ないと分からないかも知れないけど白い羽織りを着てるから分かりやすい

 

「げ、お前なんでここに居るんだよ?」

 

まぁ、俺がここに居るんだけども

口から出た言葉に、自分でも驚くよ

 

「何でも何もここ僕達の屋敷だし。ねぇ無惨の事教えてよ」「嫌だ」

 

今すぐ教えたい

だけど、教えたら原作が壊れそう

何年も阿保神からの連絡が無いから不安なんだよな

 

無一郎はため息を深くついた

なんか段々と近づいてくるんだけど、何、普通に怖い

 

「仮面、邪魔なんだけど。取ってよ」

 

有無を言わさない為なのか怒気を孕んだ声

先程の事を断ったので、これくらいならいいか

そんな事を思っていた自分を物凄く殴りたい

 

何故だろう、目の前の子が凄く色っぽく見える

見た目はこの子の二つ上だけども、精神年齢はかなりのおじさん

だから従兄弟の娘の面倒を見てるイメージだったんだけどな

 

少しずつ、少しずつ迫ってくる無一郎

 

一定の距離を保てるように俺も後ろに下がってしまう

 

なんだろう、もはや何かの戦いになってはいないかい?

 

「あっ」

 

足がもつれ転びそうになる無一郎を支える為、近くに行く

 

支えた瞬間、騙された事に気づいてしまった

離れようとしたがとき既に遅し

足を絡め取られ、床に押し倒されていた

腕に力を込めても、昼間の余韻があるのか痺れて力が出ない

 

それを見透かされたのかニヤリと笑われる

こいつ、無表情なのにこんな時には笑いやがって

 

「御前なのに柱で2歳も歳下の女の子に押し倒されちゃって可愛いね」

 

いや、キモイ!!

 

そう言おうとした筈の口は時透により塞がれた

現代なら幼い2人がこんな事をするなと怒れるだろう

だが、今は大正時代つまりは戦前だ

 

女性の婚姻を結ぶ丁度良い年齢が15歳

男の場合は17歳だ

何が言いたいかと言うと誰も俺らを叱れる人が居ない

 

相手は14、俺は16で縁談話も多い時期

婚前交渉をしたんだから結婚しろ

そう言われればどうしようも無いのだ

 

油断をしていると、舌を絡めとられ相手の思い通り

こいつ、何したいんだろ

キスされてふわふわする頭で考える

頭に残っている空気が少ないからかこいつがやりたい事がわからない

 

長い間、お互いのくぐもった声や水の音が響いた部屋

相手がようやく口を離すと2人がさっきしていた行為の印に銀色の糸が引かれた

 

 

 

 

ギャァァァァァァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男なのにかなり情けない声が出てしまった

だが、そんな事を気にしている余裕がないのだ

 

「な、何すんだお前?!?!!」

 

「声がとてもうるさい」

 

慌てる俺に対して無一郎は何を考えてるのかわからないが冷静だ

というか意味わかってやってるのか、こいつ

 

「いや、うるさいけどもこれが当たり前の反応だぞ!?お前好きな人ができた時、嫁に行けなくなるぞ!!」

 

「口を合わせただけでしょ?それに、その時は君が僕を嫁に取れば良いでしょ?」

 

いや、まぁ行為的にはそうなんだけども・・・!

それに、なんでお前を俺が嫁に取るの!?

炭治郎とか煉獄さんとか不死川とか、他にも男は沢山、居るじゃないか

 

「いや、言ってる意味がわからない、第一!なんで接吻なんかを!!」

 

「色仕掛けって知らないの?本当なら拷問だけど上官だしそれに」

 

それに?

他に何があるっていうのさ

というか、誰だこいつに色仕掛けなんて教えたの

 

「君を忘れた事は無いし」

 

なんだろう、嬉しいような、悲しいような・・・

俺じゃなくて姉を覚えて欲しい

後、それを今、言われても嬉しく無いからな

さっきから電流が流れないか試してみるが、流れない

なんだろう、今すごく虚しい

 

「と、とにかくこれは一夜の過ちとしてお互い忘れよう。とりあえず退け」

 

隊服のボタンを外そうと手を伸ばして来るので、その手を掴みそういうと静かに睨まれる

俺は何か地雷を踏んだのだろうか

 

「こんな事をしてる間に何人死ぬと思ってるの?」

 

なんだろう、俺は悪いことしてないのに悪い事をした気分になる

 

「だ、だったら鬼を狩りに行こう!!そうだ、それが良い!!!」

 

お願いだから俺を諦めて下さい

四郎を絶対撃ち落として焼き鳥にでもしよう

心に決めた

 

「ねぇ、僕が目の前に居るのに他の人の事を考えちゃダメだよ」

 

こいつ、どこでそんなセリフ覚えてきたんだ

変な知識だけ蓄積されているのか

 

「なぁ、どうしたら辞めてくれるんだ?」

 

「無惨の事を言うなら辞めてあげる」

 

自分の身か原作

このどうでも良い天秤はなんだろう

俺は男だから大した負担は無いんだよな

 

「・・・・・・・・うん、無理!!」

 

「じゃあ」

 

服を脱がせにきた

こいつは、色仕掛けがそんなに好きなのか

 

「いや、『じゃあ』じゃねぇよ!エロガキ!!」

 

「エロガキじゃ無いんだけど?」

 

やってることはエロガキだけどな

どうしよう・・・・・・

 

「なぁ、お前に色仕掛け教えたの誰?」

 

少しでも時間を長く持たせろ

今、指先がビリってしたからもうすぐで電流が流れる

かなり痛いけど

 

「えっとなんだっけ、あの隠しの名前。えっと・・・・・マッチ?」

 

マッチ?

どこからその発想が来たんだ

隠しでマッチ・・・・全くわからん

 

「その人から貰った隊服を燃やせってマッチを貰った」

 

多分、ゲスメガネ?

恋柱の隊服の胸元が大きく開いている理由

それはゲスメガネが渡したかららしい

あいつ、しばき倒す

 

「そうか、ご苦労さん。そして、おやすみ」

 

やっと、真面目に電流が流れた

ただ、ピリピリする

倒れた無一郎を布団の中に入れて縛り枕元に

 

《エロガキ、これに懲りたら二度と色仕掛けをするな!!》

 

デカデカとその文字を書いて置く

顔には多量の落書きをして

 


 

〜翌朝〜

 

前田ー!!

 

全速力で呼吸を使いながら蝶屋敷の中に入っていく

そこには満面の笑みをした胡蝶に隊服を渡している丸メガネが居た

 

「これは影御前様。どうかなさいましたか?」

 

「おいこら、ゲスメガネ。14歳に色仕掛けなんて言葉を教えんじゃねぇ!!!」

 

その言葉を言うと思い切りぶん殴る

 

「わー!あはは」

 

隣で胡蝶が嬉しそうに笑っている

その手の中にはマッチと油

隊服を燃やすようだ

さっさと別の場所に行こう

 

その瞬間、糸の切れた人形のように前に倒れた

 

 

 

 

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